これを読んだら、ぽわん夫婦というのはバカ夫婦だと思われるかも知れない。
でも、これはぽわんママの素朴な疑問なのだ。
神戸にパンダがやってきた。
10年間の期限付きでレンタルして、日中でパンダの研究をするのが目的らしいが、最近の近畿のローカルニュースは専らこの話題であった。
パンダ・・・。
白黒のカラダに可愛いしぐさ。
コアラ同様、誰からも愛される動物であろう。
ところが、こんなに愛されているにもかかわらず、みんな結構この動物のことを間違って覚えている。
パンダのしっぽ、これは“白”のはずだ!
なのに、どんなキャラやぬいぐるみを見ても、しっぽは“黒”くなっている。
最近は、どうも私のように文句を言う人が増えてきたらしく、だいぶ“白”になってきているようだが、人間の記憶なんて本当に当てにならないものである。
・・・イヤイヤ、これはママの悩みとは関係ないことだった。
本題は、しっぽの色ではなくて、パンダの全体の色のことなのだ。
何故、アヤツは白黒なのだろう。(←これが、ぽわんママの悩みである)
シマウマは外的から身を隠すための保護色としてあのようなシマシマ模様だと言われている。
では何故パンダはあんな変な模様で、しかも白黒なのだ?
ある日、パパに聞いてみた。
「なぁ、なんでパンダって白黒なん?」
「なんでって何?」
「だから、シマウマやったら保護色やんかぁ。じゃぁパンダは何であんな模様なん?」
「シマウマかって、ホンマに保護色であぁいう模様になったんかどうか、わからへんやんか。」
「へっ? だってワクワク動物ランドとか、野生の王国とかで、そう習ったもん!」
「わからへんでぇ。もしかして神様が黒い馬を作ろうと思ってペンキを塗ろうとしたら、手がすべって白い馬にバシャってかけてしまってあんな模様になったんかも知れんやん。それが結構良いデキやったから、そのまま採用したんかも知れへんでぇ(笑)」
「違うわい!」
「パンダなんか、羽根つきに負けて墨を塗られはったんちゃうか(爆)」
「もう!! アンタになんか聞くんじゃ無かったわ!」
だいたい、こんな真剣な質問をパパになんぞしたのが間違いだった。
でもどうして私のまわりには、こういう訳のわからない人物が多いのだろう。
私はこのパパとのやりとりの最中に、もうひとりややこしい人物の存在を思い出してしまった。
・・・ウチの兄である。
これがもう四捨五入したら40歳になろうというのに、およそ日本の社会では普通に生きていけないような変な人なのだが、この兄も昔、こういう変な事を言っていた。
あれは何かの話の中で「馬」の話題が出た時のこと・・・。
私:「それで、お馬さんが・・・」
兄:「ちょっと待て! 今なんて言った?」
私:「だから、お馬さんが」
兄:「なんで“馬”に“お”をつけるんや? それやったらオマエ、牛にも“お”付けてやれよ。牛は“牛さん”って呼ぶくせに、なんで馬だけ“お馬さん”って丁寧になるんや? ライオンは おライオンさん ありは おありさん にならへんのか! 差別や!」
私:「そんなん、昔からみんなそう言うって決まってるもん!」
兄:「それはオマエの考えと違うんやろ! オマエは昔から決まってたら何でも疑問を持たずに受け入れられるんか? ふっふっふ、悔しかったら俺を納得できる答えを考えろ!(笑)」
私:「・・・(涙&唖然)」
この時は、まだ二人とも若かった・・・というよりは子供だったので、言ってみればこれは兄妹ゲンカみたいなものだったのだが、兄のとてつもない屁理屈攻撃は、今もぽわんママを悩ませている。
はぁ〜・・。
この兄はいつになったらフツーの人間になるのだろう。
ぽわんママの悩みの種である。
ん? ぽわんママの悩みって、パンダの色のことじゃなかったっけ??
う〜ん、人生、悩みは尽きないものだなぁ(苦笑)。