ある日パパが言った。
パ「なぁ、素朴な疑問があるんやけど・・・」
マ「なに?」
パ「もうすぐ21世紀やろ?」
マ「そうやなぁ、ほんで?」
パ「20世紀梨って・・・」
マ「・・・もう言わんでもいい!」
パ「なっ何で!? 素朴な疑問やんか! 梨の名前が変わるかどうかの大問題なんやで! 」
夏になると「梨」という果物が出回る。
これには「20世紀梨」という名前の品種がある。
21世紀になったら改名するのか?
それとも21世紀も22世紀も「20世紀」で通すのか?
梨にとっての一大事である。
そしてぽわんパパにとっても大問題なのである。
制止する私を振り切って、パパはこう続ける。
「あれって20世紀に開発されたから『20世紀梨』なんか? やったら21世紀が来た後に『20世紀梨』でも間違ってないよなぁ。
でもそしたら21世紀に新種が開発されたら、それには『21世紀梨』って名前がつくんか?
それは「20世紀梨」の品種を改良した梨なんか、それとも全く別の味なんか、どっちやと思う?」
やっやめろぉ〜!!!!!
こんな会話の為に貴重な時間を使ってもいいのか!
今は初めての育児に没頭するべきではないのか!
カズマのしつけについて、とか、五月の節句について、とか、大切な話題は山のようにあるではないか!
こんな悩みは「日本梨協会」とか「鳥取梨連合」にお任せしておけばいいではないか!(そんな団体があるかどうかはママの知るところではないが・・・。)
でも・・・。
あらためて言われると確かに気になる。
せっかく21世紀になったのに「20世紀梨」というのは古臭いのではないか?
それとも古き良き時代の賜物として、ありがたくその名前を使い続けるのか?
そして「21世紀梨」という新種は生み出されるのか?
そもそも何で「梨」の名前に「20世紀」などというのがあるのだ?
名付け親は今どう思っているのだ?
それからっそれからっ・・・
あぁっ! 21世紀まであと8ヶ月弱!!
誰か早く決めてくれぃっ!
こんなことを考えて「夜も寝られない」などとヌカすパパと暮らしているママを助けてくれぃっ!
訳のわからん事を言う生き物は、一家にひとりで十分じゃ〜〜〜!