2000年はうるう年です。「前回のうるう年が1996年だから4年後の今年がうるう年なのはあたりまえではないか」と思われる方もいると思いますが2000年はちょっと特殊な年なのです。
現在使われている暦はグレゴリオ暦(太陽暦の1つ)ですがこれには以下の法則があります。
うるう年とは暦と季節がずれてしまうのを調節する為の日なのですが、これは地球が太陽を1周する時間に関係があります。
現在のグレゴリオ暦では通常1年365日ですが地球が太陽を1周するには約365日5時間48分46秒かかります。
このままだと暦上1年間に約5時間48分46秒足りなくなり、4年間で約23時間15分04秒の不足になりますね。この不足分を調節するのがうるう日、すなわち4年に1度のうるう年になります。
「西暦が4で割り切れる年はうるう年」の中で4年間で約23時間15分04秒足りなくなる為にうるう日を追加すると説明しましたが、これでは約44分56秒多く追加されたことになります。
この誤差が100年経つと約17時間58分24秒になります。グレゴリオ暦では、この誤差を西暦が100で割り切れる年に調節する為、100年目はうるう年ではなくなります。
但し、西暦が400で割り切れる年が含まれる100年目は約18時間43分20秒になります。
「西暦が100で割り切れる年はうるう年ではない」の中で約17時間58分24秒(最初の100年目のみ約18時間43分20秒)の誤差を1日としたのでまた誤差が出ます。
はい、また100年で約6時間01分36秒(最初の100年目のみ約5時間16分40秒)足りなくなりました。またまたこの誤差が400年経つと約23時間21分28秒足りなくなります。
はい、またまた1日分の時間が足りなくなりました。この誤差を西暦が400で割り切れる年に調節する為、400年目ははうるう年になります。
毎年、暦上約5時間48分46秒足りなくなります。
4年で約23時間15分04秒足りなくなります。この誤差を無くす為にうるう年が有ります。
しかし、うるう年ごとに約44分56秒多くなります。
年度 | うるう年誤差 | 年度 | うるう年誤差 | 年度 | うるう年誤差 | 年度 | うるう年誤差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1600年 | 00:44:56 | 1700年 | 無し | 1800年 | 無し | 1900年 | 無し |
1604〜1696年 うるう年は24回 | 00:44:56 | 1704〜1796年 うるう年は24回 | 00:44:56 | 1804〜1896年 うるう年は24回 | 00:44:56 | 1904〜1996年 うるう年は24回 | 00:44:56 |
合計誤差 | 18:43:20 | 合計誤差 | 17:58:24 | 合計誤差 | 17:58:24 | 合計誤差 | 17:58:24 |
100年誤差 | -05:16:40 | 100年誤差 | -06:01:36 | 100年誤差 | -06:01:36 | 100年誤差 | -06:01:36 |
うるう年ごとに増えた合計誤差を無くす為に100年目はうるう年にしません。しかし、合計誤差が24時間に満たないのでここでも誤差が出ます。
100年誤差を400年分たすと約23時間21分28秒になります。この誤差を無くす為に400年目はうるう年になります。
「400年ごとのうるう年」の計算でも誤差が出ていますね。約38分32秒。
これについては私が調べた範囲ではわかりませんでしたm(__)m。誰か知っていたら教えてください。
まっ、400年で約38分32秒なのでグレゴリウス13世(グレゴリオ暦を定めた人)は気にせんでもいいと思ったんでしょうか?
いろいろややこしい計算で説明してきましたが、違う角度から説明してみましょう。
グレゴリオ暦のうるう年の法則に従うとうるう年は400年で97日有る事になります。
これを踏まえて、1年間の平均日数を求めると・・・約365日5時間49分12秒。確か地球が太陽を1周するのが約365日5時間48分46秒。と言う事は平均すると1年で26秒しか誤差が無いではないですか。いや〜よく考えられていますね。
ここに書かれている事は、私が調べた中で疑問に思った事を、私なりに解釈して説明しています。本当はちゃんとした計算方法が有るのかもしれませんが他に説明している所が無い。
ほとんどが「4で割って・・・100で割って・・・」としか説明していません。何故「4で割る」のか「100で割り切れたら」などの説明が無い。
おかげでこんなややこしい計算を延々やるはめになってしまいました。気になると納得するまで考える性格なもので(~_~;)。あ〜ぁ!邪魔くさかった。間違っていたら連絡してね!