迷宮組曲とは?

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 迷宮組曲は1986年11月13日に4900円で株式会社ハドソン(HUDSON)から発売されたアクションゲームです。

 デフォルメの効いたかわいらしい主人公ミロンと敵キャラとはうらはらに比較的難易度が高く、また魅力的なBGMを使用した、アクションロールプレイングゲームです。

 迷宮組曲は同じくハドソン社からリメイク作としてゲームボーイソフト「ミロンの迷宮組曲」(1993/03/26発売)が、続編としてはスーパーファミコンソフト「ドレミファンタジー」(1996/3/22発売) が発売されてています。



〜 prologue 〜

 ミロンの住むエプシロン星は、だれもが楽器を持ち、音楽あふれる平和な星だった。

 ところがある日、街じゅうの楽器という楽器が消え、音楽も聞こえなくなった。

 北の果てに住む魔人が、王女エルシラを城にとじこめ、街じゅうの楽器をうばいつくしたためである。


魔人退治をかってでたミロンに、街の長老は言った

「城にはこんなときのために、ヒミツの道具がかくされている。 このシャボンを持って行けば、必ず道具のかくし場所がわかるはず。どうか王女を救い出しておくれ」

 魔人たちがたてこもるガーランド城は丘の上にあった。ミロンは城の謎を解き、とらわれた王女を救い出せるだろうか。平和と音楽を取り戻すことはできるだろうか



 ゲームはガーランド城(の城内と城外)を舞台にしています。 主に冒険の舞台となるのは城内の部屋なのですが、各部屋は大抵独立しており、部屋を行き来するためにガーランド城外を経由することになります。

 迷宮組曲のゲームの中心となる城内ではアクションを基調としてゲームが進行していくため一見純粋なアクションゲームたゲームに見られがちです。

 しかし、実際には各部屋に隠されたコインを集めて、同じく城の各所のショップで様々なアイテムを購入したり、隠し面を探したり、とアクションゲームをベースにアイテムを集めてパワーアップし、謎を解いていくロールプレイングゲーム的な要素を加えたゲームが迷宮組曲なのです。





 迷宮組曲の魅力の一端を担うのがその音楽です。 ゲーム中のBGMも、もちろん良く出来ているのですが、特筆すべきはボーナスステージでの音楽の使い方です。

 城内各所には7個所のボーナスステージが隠されています。 ボーナスステージは床(5線譜になってます)から飛び出してくる音符を集めていき一定時間で集めた音符の数だけ金貨が貰える、というありがちなものなのですが、ボーナスステージのBGMが非常に凝っています。

 一番最初のボーナスステージのBGMは単一の楽器(ドラム)によるリズムだけなのですが、次のボーナスステージではシンバルが加わり、次は管楽器、次はオカリナ‥‥と次第に楽器が増えていき、最終的には7つの楽器による合奏となります(これがプロローグにあった「音楽を取り戻す」です)


 苦労してボーナスステージの場所を一つ一つ探し出し、ついに全ての楽器が揃って演奏を始めた時にはその凄さに感動して思わず手を止め、BGMに聞き入った記憶があります。

 当時は音楽のことなどまるでわかりませんでしたから、幾つもの単調な音の組み合わせで、なんと素晴らしい音楽が出来あがるものなのかと感心すると共に、迷宮「組曲」というゲームタイトルに納得したものです。

 実は迷宮組曲のページの作成を決意したのも、ネット上でボーナスステージBGMのMIDIファイルを見つけて、久しぶりに聞き直したのが発端です。 ネット上で大変多くの方が迷宮組曲の各種BGMをMIDI等で再現し、発表されています。 音楽とリンクの部屋にMIDIの作者の方のページへのリンクがあるので、気になる方は 是非チェックして下さい。



 そんなわけで、私は迷宮組曲のボーナスステージとゲームタイトルには随分と思い入れがあるのですが、海外では Milon's Secret Castle というイトルで発表されているらしいです。  それと日本でも制作過程では「迷宮組曲」でなく、別のタイトル(忘れました)で雑誌に発表されていたという記憶があります。

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