ギリシャ・コルフ島の魅力


コルフ島で買った手描きのイコン

    
                  イオニア海を臨む                       ネオ・フルリオ(新要塞)から見た     
                                                 パレオ・フルリオ(旧要塞)


 今回行ってきたのはギリシャの北西のはずれにあり、イオニア海に囲まれたコルフ島。
 行くまでが大変だった。関空からパリまで飛び、アテネ行きに乗り換え。当日のうちにコルフ島にたどり着くのは無理なので、アテネの空港近くのホテルで1泊。翌日は早朝の便でコルフ島唯一の空港であるケルキーラ空港へと飛んだ。ギリシャはEUに加盟しているのだが、距離的には日本からは遠い国である。コルフ滞在中、われわれのほか一人の日本人も見なかった。
 島の景観は素晴らしい。イオニア海(エーゲ海ではありません)の青さはとくに印象的。7月〜8月は西欧各地からのリゾート客で賑わうという。そういえば、学会なのにポロシャツ、サンダルというラフな格好の人が多かったなぁ。
 この島がいいのは、ただのリゾート地ではなく、あちこちに古い歴史が感じられること。ヴェネチアに支配されていた時代に作られたパレオ・フルリオ(旧要塞)は趣があるし、聖スピリドン教会の内装やイコンはすばらしかった。あちこちにギリシャ正教の教会があって町の景観に溶け込んでいる。
 店の中ではなく、屋外の席で往来の人びとを眺めながら取る食事も楽しかった。暑過ぎず寒過ぎず、からっとした風に吹かれながら食べるオリーブ油たっぷりの素朴なギリシャ料理とギリシャビールは最高!
 ギリシャはイタリア同様、昼休みの時間が長い。”勤勉”からは程遠い土地柄なのかもしれないが、島の人がおしゃべりを楽しみ、食事やお酒を楽しみ、そして”人生”を楽しんでいるのは確かだ。
 ギリシャには、コルフ島以外にもすばらしい島がたくさんあるらしい。なかなか機会はないだろうけど、いつか他の島にも行ってみたいものだ。

2007.9.24