Museum


The American Museum


INDEX
The American Museum The Museum of Costume & Assembly Rooms The Building of Bath Museum


The American Museum
Clarverton Manor, Bath BA2 7BD
Tel: 01225-460503
 Bath Universityの東Clavertonにあるイギリスからの移民当時のアメリカの生活を再現している博物館である。面白い展示もあり興味は尽きない。どこのお城や貴族の邸宅の部屋においてあるベッドでも,今の感覚からすれば小さい。幅が広いせいでそう感じるのかと思ったが,実は昔の人は枕を背中に当て,上半身をベッドの背に持たれかけるようにして眠っていたそうである。これで本当に熟睡できたのかしら?また,17世紀にアメリカへ渡った清教徒の家族の家はたいそう質素なものであるが,19世紀アメリカ南部の大農園主の部屋は「風と共にさりぬ」のタラをイメージさせる。
 またお手製のビスケットやフラップジャック,ジンジャークッキーなど様々なお菓子が味わえるのもこの博物館のいいところ。どれも日本人の感覚からすれば甘いがとても美味。博物館はClaverton Manorということもあり庭も美しい。私達がBathに来て初めて訪れたのがここである。家が決まらず疲れ切っていたとき,のんびりとくつろぎリフレッシュできた。Bathに来た事を後悔するぐらい疲れていた頃だけに印象深かった。
(左)広大なAmerican Museum。リフレッシュに最適!!
(中)18世紀の宿屋
(右)19世紀大農園主の部屋


The Museum of Costume & Assembly Rooms

Bennett Street, Bath
Tel: 01225-477789
 英国の17世紀から現代までの様々な衣装の展示がすばらしい。特に社交界を華やかに飾った上流貴族たちの,それも女性たちのドレスは息も呑むぐらい美しい。しかしながら,彼女たちはこの美しいドレスのせいで大変苦しい思いをしていたそうだ。先日NHKでビクトリア時代の生活を一般の家族に体験させるという「家族体験1900年の生活」という番組があったが,100年前の生活では掃除や洗濯といった家事労働が現在とは比べ物にならないぐらい大変だった。さらに,この時代の衣装は,ドレスではなくても,異常なまでに女性の身体を締め付け,内臓にまで過大な負担を掛けていたらしい。コルセットという一種の鎧から解放されることは,女性の自由と解放を意味していた。ドレスだけの展示に留まらず,コルセットや下着までも含めた展示は,女性史への理解を深めるのにも役立つだろう。日本語の解説テープも聞くことができる。
 1760年代には2つのAssembly RoomがBathにはあったが,John Wood(息子)の提案により,この2つを統合するという形で1769年に今あるAssembly Roomが着工,1771年に完成した。以後ここはまさにBath社交界の中心的位置を占めていた。バースの音楽監督だったThomas Linley(父)の2人の娘たちは,たぐい稀な美声を持ち,ここで演奏したが,1772年に長女Elizabethは劇作家Richard B. Sheridanと駆け落ち事件を起こしている。またDickensのMr. Pickwickもここにやって来ている。今は美しく広い部屋を見学するだけであるが,Costume Museumで見た美しいドレスを着た貴婦人たちのダンスや談笑の様子を想像するだけでも楽しい時を過ごせるだろう。
(左)美しいドレスを着た貴婦人たち
(中)女性のからだに負担を掛ける下着
(右)美しく広いThe Ballroom                 

The Building of Bath Museum

Countess of Huntington's Chapel, The Vineyards, The Paragon, Bath BA1 5NA
Tel: 01225-333895
 Bathの美しいジョージ王朝様式の建物を立体的に展示した博物館。美しい外観だけでなく,建物には様々な工夫が施されていた様子がよく分かる。壁紙や漆喰の壁の浮き彫りになった模様の顔料や型の展示もある。また,ドアの前にある鉄製のドロぬぐい(というべきか?)やトーチの火を消す道具,呼び鈴など,1年間住んでいていったい何に利用していたのかと疑問に思っていた「珍具」の使い方が分かって満足した。

(左)玄関のポーチにある靴のドロ落とし
(中)トーチの火を消すsnuffer
(右)呼び鈴