Musical Life of St Aubins

 昨日のフロイントは、ドヴォルザークの交響曲第8番を除くと、ベートーヴェンの1番、ハイドン104番「ロンドン」1、2,4楽章と94番「驚愕」2楽章と、久しぶりに古典三昧だった。
 ハイドン、モーツァルトの交響曲は、(きっちり合わせようとすると、それはそれでとてつもなく難しいのだが)ロマン派以降の曲と違って、さらわなくても弾ける部分が多いし、リズムも複雑でない曲が多いから合わせやすい。
 演奏会を目的とした通常の社会人オケではなく、その日の雰囲気やリクエストでいろんな曲を演奏して楽しむオケというのがフロイントの趣旨であるから、毎週のアンサンブルで一度はやったことのある曲の数は非常に多い。
 しかし、不思議なことに、ハイドンの有名な「驚愕」はこれまで一度もやったことがなく、この前の秋合宿でやったのがはじめてである。このニックネームの由来となった、2楽章の突然の強奏。全楽器がいっせいに強く弾く(吹く)と、確かに驚くほど大きい音がして、「なるほど!」と納得。 ベートーヴェン以降は、作曲家もどんどんまじめになって、こういう「遊び」が聴ける曲もほとんどなくなった。
 先日の秋合宿でやった「魔笛」もそうだが、ハイドン、モーツァルトの交響曲や弦楽四重奏曲には、高度な芸術と遊びの精神が結びついたような曲があって、ロマン派の重厚な曲もいいけれども古典派の音楽はやっぱりいいなと思わせてくれる。

(2007.10.14)