「松江市美育連合美術展」
親バカ感想記


 14年1月16日〜20日まで島根県県立美術館ギャラリーで開かれた「第45回松江市美育連合美術展」に行ってきた。もともとの行った動機は完全に親バカで,小2の息子の粘土作品が選ばれて展示されるというものだから,これは滅多にないことだと,カメラとデジカメを持参して家族全員で県立美術館に繰り出したわけである。展覧会最終日の日曜日にいざ行ってみると,美術館はうちと同じような考えの親バカ家族ですごい賑わいだった。顔見知りにも会った。

 左がわが息子の作品。自分でつけたというタイトルは「どうぶつの しょくじかい」。クラスでいちばんのチビながら,給食をいちばん速く食べ,毎回おかわりをしているのが自慢の息子らしい。カメがラーメンを,トドがおすしを食べているところをつくったということだ。題材が小学生らしいかどうかはともかくとして,小学校部門のテーマである「その子らしさを生かして」にはたしかに合っている。漢字や算数の勉強では少しコンプレックスのある息子が,自分の作品が展示されているのを見てちょっぴり自信をつけたのが,親バカとしてのいちばんの収穫。



 もともとは息子の作品だけ見てさっさと帰るつもりだったが,相当広いスペースの会場には保育園・幼稚園から高校までの楽しい作品がいっぱい。親子ともどもたっぷり楽しんだ。個人の作品にも個性的で楽しいものがたくさんあったけど,共同制作による大作「ぼくのまち わたしの松江」は見ごたえ十分。こどもたちがふだん見ている自然や動植物,建物,行事,遊びの光景などが楽しい絵地図になって壁いっぱいに拡がっている。自然や動植物が豊かに残っているという点では,松江は子どもたちが題材に困らないまちかもしれない。

 幼稚園や保育園の子どもたちに人気があったのが,自分たちがつくったというクリスマスにちなんだ工作のいろいろ。とくにクリスマスツリーというのは,つくるのも見るのも子どもたちのイマジネーションを刺激するものらしい。そういえば,大人でもクリスマスツリーをいろいろ考えながら飾るのは楽しいもんだね。