トドラー・グループ


BGM is from "Baa Baa Black Sheep" that is one of the most popular nursery rhymes in Britain. We deeply thank Ms Aya Nogami for her fine MIDI.



手軽な育児サークル
 イギリスに小さな子供連れで滞在するのなら,ここのお世話になることが多いと思う。バースのような小さな街でも10グループぐらいはあっただろう。ボランティアによって運営されている遊びの部屋である。
 私たちも,下の子が1歳から2歳にかけてバースに滞在したこともあって,2,3のトドラー・グループに顔を出していた。インターナショナル・パートナーグループもあるウィッコム・バプテストチャーチやカトリックチャーチはおなじみだった。これらは教会員の有志によってボランティアで運営され,参加費は50ペンスとか75ペンス(日本円で100円程度)で2時間くらい広い教会のホールで子供達は思う存分遊ぶことができる。

楽しい空間
 ウィッコム・バプテスト・チャーチには本当に熱心なグループであった。一回に四,五十人の子供が参加していた。体育館のようなフローリングの明るいホールでは,木のおもちゃ,汽車やドールハウス,キッチンセット,レゴブロック,小麦粘土などそれぞれが椅子で囲まれたコーナーになっており,子供達は受付を済ませると思い思いの場所に散ってゆく。また,部屋の一角には赤ちゃんのおもちゃコーナーも作られていて配慮が行き届いている。ところで,中には生後3日という赤ちゃんを平気で連れてくるお父さんがいたり,あれ?この間おなか大きかったよね,というお母さんが次回にはまだふにゃふにゃの赤ちゃんを連れてきて,楽しそうに友人と話していたりする。我が家の次男はその日の気分で粘土コーナーに行ったり,汽車を走らせていたり,料理を作っていたりする。
 また,別室には静かに本を読むコーナー。またそこでは聖書のお話を聞けたり,パズルもたくさんある。さらにもう一部屋,工作の部屋もある。毎週違うものを作らせてくれる。例えば母の日にはお母さんへのカードに布を花びらにして貼ったり,クリスマスにはアドベントカレンダー作り。紙の魚に色とりどりのシールを貼ったり,絵の具で動物の絵を塗ったり。子供の好きなことをいくらでもさせてくれる。もちろん汚れないようにビニール製のエプロンも貸してくれるのだ。

お茶の時間
 1時間ほどすると係の人がベルを振って合図し,お茶の時間となる。大人はビスケットとコーヒーか紅茶,子供はスパウト(飲み口つきコップ)にアップルジュースを入れてもらい,ビスケットと一緒に頂く。


お茶の時間


歌の時間
 その後再び遊び始め,11時半頃には,歌の時間になる。子供の大好きな歌を,ピアノの伴奏にあわせ大声で歌う。係の女性は人形持参で,ライオンや,テディ,青虫,クモとたくさんの人形を次から次ぎへと箱からだし,口真似,音真似で子供達をひきつけていく。皆歌にあわせて,跳ねたり踊ったり。ただ,皆で歌うだけといった風では全くない。子供達は車に乗ったつもりになったり,腕白子猿になったり,いもむしにもなるのだ。

ブーブータイム
 その後,ブーブータイムとなる。50台ほどのプラスチックのブーブーに皆慌てて乗り走り出す。その光景は壮観である。皆ぶつからないようにあちこちに動く。親はそれを眺めていて,泣き出したり,喧嘩している子供らの仲裁を時々する。これで2時間たっぷり遊び,終わりとなる。


ブーブータイム

 私はここでは新しい友達はあまりできなかったが,インターナショナル・グループのキャロリーンやノベリがよく子供を連れてきたり,数少ない日本人の友人とお話したりしていた。また,このグループの幹事もインターナショナル・パートナー・グループのクリスティンであり,お互いに気のおけない仲間なので,笑いが絶える事が無かった。すごく楽しい交流が出来たと思う。

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