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5日目(その1)

11時頃に起きる。
マオちゃんは横でムニャムニャと気持ちよさそうに寝ている。
フィリピン人の女の子と一緒に寝ていると足をからめてくること
が多い。上体は離れていても必ず足をからめてくる。
(常に家族や兄弟と一体感を保ち続けたいというフィリピン人気
質の表れだろうか?)
ワシはマオちゃんの足をどけてシャワーを浴びに行こうとする。
するとマオちゃんも眠そうに目をこすりながらついてきた。

シャワーを浴びてから2人でテレビを眺める。
テレビを眺めながら冷蔵庫のマンゴジュースをマオちゃんと半分
ずつ飲む。そのまま彼女の甘い唇に吸い込まれるようにしながら
またタガログの勉強会に突入するのであった。


5日目(その2)

シャワーを浴びてから、マオちゃんと一緒に並んで歯をみがく。
昨夜セブンイレブンで買ったリステリンもどきを口にふくむ。

ぐわァァーーーーーッ! なんじゃこりゃー!!
まるで口の中に洗剤を放り込んだみたいだ。ワシの舌は真っ青に
なってジンジンしている。気持ち悪くなって吐き気がしてくる。


このフィリピン産のリステリンもどきは数倍にうすめて使うらし
い。こいつのおかげでこの日は食べ物の味が全くわかりませんで
した。失敗を重ねながらいろいろと勉強中のHaNaです^^;

マオちゃんにキアポのチャイナタウンに連れてってくれとお願い
する。ここは泥棒や引ったくりが多くて外国人にとっては少し危
険な地域です。こういう所はなかなか1人では行けないので現地
の女の子とデートがてらに行くのが良いです。

キアポに向かうタクシーの車内でドライバーのオヤジがマオちゃ
んに、この人は韓国人か?中国人か?たぶん韓国人だろう?と聞
いている。(ワシは韓国人に間違われることが多い。)
マオちゃんが日本人よと答えると、じゃチャイナタウンじゃなく
て日本食レストランがいいだろう?連れてってあげようか?なん
て言っている。ワシが、

「アヤウ。ジャパニーズ フード、ヒンディ マサラップ」
(嫌です。日本食は美味しくない)

と言ったらオヤジは一瞬ビックリした顔をして笑いだした。
タクシーをおりてからキアポチャーチまで歩いて行く。ここは9
月にも来たことがある。仏教徒のワシもここではなんとなく神妙
な顔つきになってしまいます。


キアポの路上マーケット。ちょっとアメ横みたいなかんじです。
日本には無いフルーツが一杯ありました。


偽物の伊勢丹デパート。よく見ると末尾にnが一個多いです。
向こう側から暇そうな男たちがこっちを見てます。フラッシュ
を使ったら注目されてしまって、危ない危ない^^;


ワシがカメラを出すとマオちゃんがしきりに
「マラミン ドロボ。ドロボ。」
(いっぱい泥棒。泥棒)
と警告をしてくれる。
(しかし日本語がわからないマオちゃんがなんで泥棒って単語を
知ってるんだろう?泥棒はアジア共通語なんでしょうか?)

「isetann」でCDやDVD、靴下などを購入する。ロビ
ンソンで買うより少し安かったです。
(白状すると日本に帰ってきてネットで調べるまで本物の伊勢丹
だと思ってました^^;)

腹が減ったのでレストランを探す。チャイニーズレストランの
「チョーキン」に入ることにした。


5日目(その3)

マオちゃんと「チョーキン」に入る。このレストランは中華系の
チェーン店でマニラ中のあちこちにある。味はまぁ食べれるかな
程度のもんでけっして旨くはありません。しかし意味のわからな
いフィリピン料理を食べるよりは気楽に食べれます。外国にいる
と中華料理やハンバーガーやフライドチキンのような世界共通の
食べ物のありがたさがよくわかります。


マオちゃんとタクシーに乗ってホテルに帰る。
ホテルの部屋で「ありがとう代」を渡そうとすると彼女はいらな
いと言う。それじゃ悪いので無理やり渡そうとしたが、なかなか
受け取ってくれない。最後には結局渡したが、彼女は「アヤウ!
(やだ!)」と言ってお金をポイとバッグの中に放り込んで額を
チェックしようとしなかった。

明日はワシの帰国日だ。正午にはホテルを出なくてはならない。
マオちゃんが空港に見送りに行きたいと言ってくれる。もし本当
に来てくれるなら11時頃にホテルに来てね、と言う。

マオちゃんと手をつないでエレベーターに乗る。マオちゃんは
ホテルの前でタクシーを拾った。ワシは彼女の乗ったタクシー
が見えなくなるまでずっと手を振り続けるのであった。


5日目(その4)

マオちゃんが帰ったあとでシャワーを浴びる。
ベッドでサンミゲルを飲みながらM氏に電話する。マッサージに
行って疲れをとりましょう、ということになる。すぐにM氏と5
歳の息子と義弟がホテルにやって来た。4人でタクシーに乗って
パサイ地区にある「健康サウナ」に向かう。

もろ日本語の店名だけあって客は日本人ばかりでした。M氏はサ
ウナとマッサージ、ワシはマッサージだけにする。義弟は体に刺
青があるのでサウナもマッサージも断られてしまった。ちょっと
可愛そうだけど、まぁしょうがない。

ここのマッサージはすごく気持ち良かったです。ちゃんと教育を
受けているプロのマッサージでした。フィリピン人のオバちゃん
がやってくれるのですが、パワフルで握力がつよくて最高に気持
ち良かったです。(でも全然痛くないんです)
東京にあるタイ式マッサージより技術的には上だと思いました。
(注:フィリピン人の女性は握力が強い人が多いです。指相撲と
かするとワシは必ず負けちゃいます。ちょっと日焼けした腕から
放たれるあの凄いパワー。たぶんマッサージだけじゃなくて夫婦
ゲンカの殴り合いも強いんじゃないかと思う^^;)

健康サウナを出てからM氏のコンドミニアムに行く。
また晩飯をご馳走になった。シニガンという酸味のあるスープに
海老が入っている。タイのトムヤンクンに似てるかもしれない?
ワシは酸味の強い食べ物は苦手なんだけど、この海老シニガンは
美味しくいただけました。


日本風にアレンジしてあって大根とか入ってます。このスープを
ご飯にかけて食べるとすごく美味しかった。

食事も終わり、何処に行こうかと話をする。今夜はマニラ最後の
夜だ。後で後悔しないためにもフルコースで思いきり遊びたい。
とりあえずマニラ好きに評判の良い「エアフォースワン」に行く
ことにした。


5日目(その5)

エアフォースワンに着く。ここは超高級クラブである。(といっ
ても日本のフィリピンパブより若干高いくらい?らしい)


入り口でボディチェックを受けてカメラを預ける。
赤い絨毯の敷かれた階段を上がっていく。マニラらしからぬ高級
感にちょっと戸惑う。ここから左に曲がるとエアフォースワンの
クラブラウンジなのだが、ワシらは曲がらずに奥のエスカレータ
ーまで真っ直ぐ突き進む。ワシらが目指しているのはエアフォー
スワン付属の○番エステ「フライト168」なのです^^;

フライト168のサービスにはランクがあって、エコノミー、ビ
ジネス、ファーストクラスとわかれている。しかし部屋の大きさ
や滞空時間が違うだけでやることはみな同じらしい。
ロビーは高級ホテルのようなゆったりとした空間と落ち着いた雰
囲があり、ここは本当にマニラですか?ってかんじだ。

とりあえずエコノミーエリアに行く。いわゆる金魚鉢とか雛壇と
いわれる女性たちの待機部屋をマジックミラー越しに眺める。バ
バエは30人位居ただろうか? みな可愛くて若い。オッパイの大
きい子がいっぱい居てM氏の鼻の下が伸びきっている(笑)

正直、ワシはかなり驚いた。日本のフィリピンパブに芸能ビザで
やってくる「選ばれた」はずの子たちより、ここにいる子たちの
ほうが可愛いのだ。なんでこんな可愛い子たちがこんな所で働い
てるんだろう・・・
ワシが興味津々と金魚鉢を覗いていると目の合ったババエがニッ
コリ笑って小さく手を振ってきた。ん?これってマジックミラー
じゃなかったんかい^^;
ビジネスとファーストクラスの金魚鉢も覗いたがババエのレベル
に差は無い。ワシらは結局エコノミークラスの金魚鉢に戻った。
そしてワシは87番の番号札をつけたジョナイちゃん(仮名)を
指名することにした。

フィリピン人の男に部屋を案内される。
10畳位?の部屋にベッドとシャワー室がある。男が何か飲むか?
と聞くのでサンミゲルを頼む。フィリピンらしからぬ綺麗な逆三
角形のビアグラスとサンミゲルが届いた。
ワシはこの時点ではエッチをする考えは全く無い。綺麗なお姉ち
ゃんが(できれば裸で^^)そこそこのマッサージをしてくれれ
ばよいと思っていた。

10分後、ジョナイちゃんが部屋に来た。金魚鉢から見たときと
ちょっと雰囲気が違うが87番のジョナイちゃんに間違いない。
ジョナイちゃんがとりあえず服を脱いでガウンに着替えなさいと
いう。ガウンを着たとたんにシャワールームに連れていかれて裸
にされる。これじゃガウン着た意味ないじゃん?^^;

1.ジョナイちゃんがシャワー室でワシの体を洗ってくれる。
2.ワシだけ全裸のままベッドに戻ってマッサージをしてもらう。
3.うつぶせになれと言うのでうつぶせになる。
4.ついにジョナイちゃんがガウンを脱ぐ。
5.綺麗なオッパイがあらわれた^^
6.なぜかワシはワンワンスタイルになっている^^;

ここからのスペシャルテクニックは凄かったです。詳細は書けま
せんが本当に気持ちよかった^^

さっぱり顔の男3人でタクシーに乗ってマラテに戻る。
ここでM氏の義弟は帰ることになる。今日も腹の調子が悪いらし
い。そしてM氏と路上でマルボロをふかしながら何処に行くか考
えるのであった。


5日目(その6)

M氏と歩いてクラブ「海(カイ)」に行く。
ここは経営者が日本人らしい。なかなか綺麗なお店で、ババエも
平均レベルを上回る綺麗な子が多かった。今回行ったマニラのク
ラブの中ではベストなお店だと思う。この日はババエ全員が水着
を着ていて、またワシの鼻の下はだらしなく伸びてしまう^^


ここで今までのフィリピンパブ人生の中でもベスト5に入るであ
ろう美形フィリピーナちゃんを発見。ワシはさっそく指名する。
名前はラブリーちゃん。日本に来たことが無いので日本語は喋れ
なかったけど彼女の顔を眺めてるだけでワシは幸せ^^


彼女は酒がつよくて、テキーラを6杯も飲みましたが全然酔っ払
いません。10杯飲んだら少しは酔っ払うからもっと飲ませて!
とか言ってます。(酔っ払わせ作戦失敗。すんげー強い^^;)

怪しいデブの女がやってきた。やたらハイテンションで喋りまく
って面白い。こいつもしや・・・? と思ったらやっぱりバクラ
(オカマ)でした。日本同様、オカマは頭のきれる人が多くて楽
しませてくれます。しかしぶっとい腕でチューすんなよ!


(M氏から聞いた後日談。3日後、このバクラはロッカーの中から
ババエたちの金を盗みまくってクビになったらしい^^;)
ラブリーちゃんが明日の夜もまた来いと言っている。もし来たら
いいことがあるらしい。

「オーケー。メイビー ブーカス アコ ププンタ オミセ ナ」
(OK。たぶん明日わたしはお店に来るよ」

なんて言ったけど明日の夜は東京に居るのだ^^;
もし次回のマニラで彼女がこのお店にまだ居たら会いに来たい。
(毎晩通っちゃうかも?)

お店の閉店時間になったので出ることにする。
午前3時。ワシはまだホテルに帰りたくない。1秒でも長くマニ
ラの夜を楽しみたい。ワシは子供のようにダダをこねつつ、M氏
に「L.A.Cafe」に付き合ってもらうのであった。


ラブリーちゃんの

会社のイラストレーターのS君がパソコンでラブリーちゃんの
イラストを描いてくれました。S君曰く、
「可愛いっすねー。ちゃちゃっと描いちゃいますかー」



ウーン スゴイ(@_@;)


5日目(その7)

L.A.Cafeに着く。
1Fのカウンター近くに座ってとりあえずサンミゲルをオーダー
する。まわりを眺めてたらやっぱり居ましたミラリーちゃん^^

「アサワ コ! ナンデ!?」
(私の亭主! なんで!?)

なんて言いながらミラリーちゃんがやって来る。「今日の昼に日
本に帰るから最後にイカウの顔を見にきたんだよ。」 彼女は嬉
しそうに笑いながらワシのマルボロを1本ひっこぬいて吸ってい
る。それから数時間、彼女や彼女の友達とサンミゲルを飲みなが
らお話したが詳細はおぼえていない。


「アサワ コ、アコ ネムイ、スコシ ネル」

ミラリーちゃんが眠そうに言う。もう午前6時だ。そろそろ帰ら
ないと寝過ごして飛行機に乗り遅れるかもしれない。11時にマ
オちゃんが来てミラリーちゃんとバッティングしたらやばいこと
になるな・・・なんて考えつつも彼女を連れてホテルに帰る。
(もう思考能力がまともじゃありません^^;)

ワシがシャワーを浴びてるうちにミラリーちゃんは寝てしまった。
ワシもアラームをセットしてからミラリーちゃんの横で仮眠をと
るのであった。



帰国日(その1)

3時間ほど仮眠してから起きる。
もう10時だ。ミラリーちゃんを無理やり起こして一緒に顔を洗
う。ベッドで一緒に目覚めのマンゴジュースを飲んでいると彼女
がピタッと寄り添ってきた。こらこら。もうそんなことする時間
無いんだってば!

やばい。そろそろマオちゃんが来るかもしれない。ババエのバッ
ティングは絶対に避けたい。
ミラリーちゃんがシャワーを浴びたいと言うかもしれない。濡れ
たタオルが2つあるとマオちゃんに女を連れ込んだのがバレてし
まう。ワシはそそくさと身支度をして立ち上がりミラリーちゃん
を促す。そしてワシは彼女をホテルの入り口まで送ってあげた。
(部屋のドアの前でバイバイするのはワシの流儀に反する。彼女
にもちゃんと礼をつくしてあげたい。)
彼女は眠そうにしつつも元気に手を振って帰っていった。

ミラリーちゃんもいい子であった。いろいろな問題があってこん
なことをしてるんだろうが、ワシは彼女たちのことを蔑む気は全
くない。辛い環境で葛藤しつつも明るく振舞って生きていこうと
する彼女を見ていると感動すらしてしまう。
日本人、特に高学歴やサラリーマンになるような人はミステイク
をおかさないように生きる術を自然と身につけている。(常に将
来を考えながら今を生きている。)彼女たちはそういうことが出
来ないかわりに、ミステイクをおかした後にリカバリーしながら
生きていくのがうまいのかもしれない。

部屋に戻ってM氏に電話する。ワシを空港まで見送るために12
時にホテルに来てくれるそうだ。最後までワシの面倒を見てくれ
るM氏には本当に感謝している。
ワシは眠い目をこすりながら部屋の点検を始める。長い髪の毛は
落ちていないか、女の匂いは残っていないか、等々^^;

よしOKです。マオちゃんいつでも来なさーい!


帰国日(その2)

しかしマオちゃんはなかなか来ない。
やっぱり来ないのかな・・・なんてあきらめかけたら電話が鳴っ
た。マオちゃんホテルに到着。ワシはエントランスまで迎えに行
く。マオちゃんは今日もトレードマークのDICKIESのバッグをタス
キがけにしている。彼女の雰囲気にあっていてすごく可愛い。

マオちゃんと部屋に戻る。いろいろお話したかったがもう時間が
無い。ワシは荷物等のチェックをしてからマオちゃんと一緒に部
屋を出る。チェックアウトの手続きをしてからソファに座ってM
氏を待つ。すぐにM氏と弟がやって来た。ワシらはタクシーに乗
って空港に向かう。

空港に着く。M氏の弟が、次はいつマニラに来るのか?と聞いて
くる。ワシは「メイビー エイプリル or メイ」と答える。刺青だ
らけの彼ともずいぶん一緒に行動した。フィリピンの男を見てフ
ィリピンを学ぶことは多い。たぶんまた会うことになるだろう。
ここでM氏たちとは別れる。

マオちゃんが泣いている。話しかけても近くに来てくれない。
後ろを向いてシクシク泣いている彼女を見ているとワシも目頭が
熱くなってきて会話ができない。結局、最後の会話をすることも
出来ずに彼女と別れた。

飛行機にのってから爆睡する。ふと気がつくと隣に座っていたフ
ィリピン人のオバちゃんの肩を借りて寝ていた。オバちゃんは思
いきり迷惑な顔をしている。
まぁそう怒んないでくださいよ。ワシはフィリピンの若いムスメ
たちに毎晩肩をかしてあげましたよ。そしたら空港までちゃんと
見送りに来てくれました。みんな本当にいいコたちですよね。
ワシはまたフィリピンに絶対に来ますよ・・・なんてことを考え
ながらまた寝てしまうのであった。


−おわり−


マオちゃん その後

日本に帰ってきてからもマオちゃんとYahoo! Messengerを使って
ときどきチャットしてます。


いつもバッグをタスキがけのマオちゃん

彼女は日本語が全く喋れないのでワシと電話で会話してもツライ
ものがあります。しかしチャットなら翻訳サイトや辞書を使って
それなりにコミュニケーションできます。なんといっても顔が見
れるのが嬉しい^^

ワシが帰国後、彼女はゴーゴーバーを止めました。2週間だけ仕
事したけど、もう悪い仕事はしたくないと言ってます。いまはフ
ァーストフードでウェイトレスをしてるみたいです。
しかしおそらく・・・またゴーゴーバーに戻ってしまうんじゃな
いかと心配してます。もしワシが彼女に送金して生活を助けてあ
げれば彼女はそんなことしなくてすむでしょう。しかしそこには
いろいろと難しい問題が横たわってます。

今までに会ったフィリピーナの中でも彼女の素直さや愛らしさに
は心打たれるものがあります。できれば次回の渡比でも彼女に会
って、いろいろ話してみたいと思ってます。


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