鳴かない事によって流れを取り戻す:

流れが悪い時の鳴きは流れの良い物に良いつもを与えてしまう物である。流れが悪いときに鳴いたら、下家につもられたとか、負けてる上家が鳴いたら良い牌をつもった等・・・記憶に残る所ではないだろうか?

もちろんそれは、そのような劇的な場面だからこそ覚えている物であって、実際にはあまり無いことなのかも知れない。だが、実際にあることではあるのだ。少なくとも流れの良いときに、自分が鳴いて下家がつもる事なんて少ないように思われる。

つまり、流れの悪いときに鳴くことは他家に良いつもを振り分けてしまうことになる。前述した『流れの定義』からすると、流れの悪い自分が鳴くことも「流れ」の一部になってしまっているのだ。そしてそれによって流れの良い他家が和了することになる。

これを防ぐためには、本来自分の打ち方であれば鳴く場面で鳴かなければ良いのだ。もちろん流れの悪い自分には良い牌が入ってくるはずも無く、和了する事は難しいだろう。しかし鳴いたときと違って手牌は13枚ある。リーチが入っても降りるのは容易い事だろう。

それによって、流れの良い者が和了することが出来ずに他の物が和了するようだったり、流局するようなら・・・それは流れが変わってきてる証ではないだろうか。

これを行うことによって、流れからみた「他家」に良い牌を与えない。と言うことだけでなく、手牌を短くしないで振る確率を減らす。という実際に数字に現れる行動としても捕らえる事が出来る。

振らない事によって逆転の可能性を残すとともに、運を溜め、流れを取り戻す事が出来る。