諺(ことわざ):

よく言われる諺だが、諺とは『流れ』に似た物があると思われる。実際には統計付ける事は出来ない。むしろ統計上では違った結果になるかも知れない。しかし大勢の人が信じるまでは行かなくとも、何故か頭に残っている。このように存在自体が近いと思われる諺だが、麻雀に置き換えて考えてみよう。

二度有る事は三度有る:

たとえば、二回連続で振り込んでしまった次の局に、この諺を思い浮かべながら打ってみると良いだろう。これは二度振り込んだ後は、振り込む可能性が強くなる。と言っているわけではない。二度振り込んだ後の考え方が重要なのだ。

二度振り込んだ後、あなたは何を考えるだろう?「和了たい」「振り込みたくない」どちらかの考え、もしくは両方を混在させて考えては居ないだろうか?もちろん麻雀をしている限り、常に考えている事だとは思うが、二度振り込んだ後はよく考えてみて欲しい。あなたは「和了たい」のだろうか「振り込みたくない」のだろうか?

実際には点数が落ち込んでいる事もあり「和了たい」を始めに考える事だろう。しかしあなたはそれによって、普段は抱える事の無いような面子になる可能性の少ない「有効」牌を抱えてしまっていないだろうか?他家からリーチが掛かった時に安全牌が少ない状態のまま、降りはじめてはいないだろうか?結果的に「二度有る事は三度有る」を納得できずに「流れ」のせいにしながら、自分から実践する結果してしまっていないだろうか?

結果的に降りても良いような点数状況なら、短絡的にはこちらは流れが悪いのである。無理に和了ろうとはしない打ち方をした方が良いだろう。決して「鳴き」をいれて早和了しよう等として、振込み安い状況を作るべきではない。

振り込んでも着順の変動しない場合には振り込む事など恐れずに、むしろ振り込んでも良いぐらいの心で最後までまっとうするべきだ。中途半端に降りて、振り込むようでは自分自身が納得する事が出来ず結果的に「流れ」を悪くしてしまうだろう。

二度有る事は三度ある。これは現実的な可能性を言っているのではない。二度振り込んだ後のあなたの心が麻雀にまで悪影響を及ぼしてしまう事に対する警告なのである。