95th 全日本選手権観戦記
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11月22日

2回戦はサブアリーナでの試合。狭くて声も通りやすいので、メインアリーナよりはやりやすいでしょう。住友電工が勝って2回戦でウチと当たるなんて、いつもは逆の立場ですので不思議な感覚。これも4シードしかない影響です。
昨年のトップリーグで中部徳洲会に勝てたものの、トーナメントでは近年ベスト8止まりというか、強豪に勝てないのが実情。何とか突破してほしいところ。


決勝トーナメント
2回戦 vs 住友電工(大阪)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR三浦 HL高城 HC佐藤(孔) HR佐々木(章) BL石川 BC清藤 BR熊谷
リザーブ:長田 鎌田 佐々木(翔) 谷口 本田

佐藤強打、住電FR強打をブロック、住電ライト強打アウト、住電FR強打、三浦強打アウト3−2、佐藤軽打、高城時間差、住電時間差を佐藤ブロック、三浦ダブり6−3、高橋B、住電ライト強打、住電レフト軽打をブロックオーバーネット、三浦強打アウト7−6。
高城強打、住電ライト強打を佐藤ブロック、住電Aフェイント、高橋Bフェイントを住電ブロック9−8、佐々木強打、住電レフト強打、住電FR強打10タイ、タイムアウト東北。
高城、三浦の強打がアウトになり住電逆転、更に12−13から住電はFR強打、ライト強打、FR軽打で12−16、タイムアウト東北、住電レフト強打連続、高橋Aもブロックされ、住電FR強打で一気に7失点12−20。
住電レフト強打アウト、佐藤に替えピンサ佐々木も住電FRプッシュ13−21。

<第2セット>
スタメン:高橋(怜)→FR鎌田 FR→FL三浦
佐々木軽打を住電ブロック、佐藤弾く住電サービスエース、三浦A、住電Aを三浦ブロック、住電ライト強打ネット、住電タッチネット4−2。晴山タテAのトスホールディング、高城強打を住電ブロック、佐々木強打アウト、佐々木強打を住電ブロック、佐藤時間差、住電FR強打、佐藤時間差、三浦強打、三浦サービスエース8−7、タイムアウト住電。
住電ライトプッシュを三浦ブロックタッチネット、鎌田強打、高城強打10−8、住電FR強打、鎌田軽打、高城ダブり、住電FR強打、住電サービスエース、住電ダブり12タイ。
サイドアウトから佐々木軽打、三浦ブロック押し込み、住電ライト強打アウトで16−14、高城軽打17−15、晴山に替えてピンサ長田は住電FR強打アウト19−16、タイムアウト住電。

住電FR強打、熊谷弾く住電サービスエース、住電FR強打19タイ、タイムアウト東北、佐々木強打を住電ブロック、三浦A、20タイとなりデュース。
佐々木ダブり、鎌田強打、住電中央から強打、住電返球アウト22タイ、住電時間差、鎌田強打、住電FR強打、住電FR強打ネット24タイ、住電ライト強打ブロックでセットポイント奪うが住電Aで25タイ。
晴山バックトスミスから住電A、タイムアウト東北、高城強打26タイ。石川に替えてピンサ高橋は住電ライト強打、住電FR強打26−28。

対住友電工戦 動画配信

高城選手の強打。
佐々木(章)選手の強打。
熊谷選手のサーブカット。
石川選手の2段トス。

谷口選手の怪我により総力戦でいくということでしたが、最後、高橋選手をピンサに出して、持てる手段を使い切る激闘も一歩及ばず。勝てるチャンスは双方にありましたので、細かいミスとか精度の差が出たという感じですかね。モノにする力強さは、さすが住電です。
第1セットの出だしは順調でした。連続失点してもまだ10−12という射程範囲内であり、これが序盤にリードしていた貯金がもたらす余裕なんですよね。しかしその後がいただけなかった。
三浦選手や高橋選手の中からの攻撃が拾われるようになり、単調になってしまったかな。三浦選手は最高到達点に入る前に打ってしまうような感じでした。

第2セットは三浦選手をセンターに起用。昨日も第2セット中盤からセンターで使っていたので、可能性はありました。多少練習もしていたかと思いますが、それでも今まで中央で睨みをきかせていた高橋選手をポジション移動ではなく外すというのは、並大抵のことではありません。
代わって入った鎌田選手も巧みなプレーとチームの雰囲気を盛り上げてくれたので、その相乗効果か…佐藤選手も見事なブロックの読みでしたし、バック陣もサーブカットは安定しており、つなぎも見事。まさしく総力戦でした。

…でも勝てませんでした。チャンスを逃したという点では、19−16からセットを取り切れなかったところですかねぇ。そのまま押し切られずにデュースに持ち込んだところは(しかもAクイックで)、負けるわけにはいかないという凄みを感じさせてくれました。
あとは20タイからの佐々木選手のダブりか…住電が一番嫌がっているサーバーだっただけに、あそこで入らなかったのは残念。「ファーストもセカンドも、同じ感覚で打ってます」と佐々木選手、だからこそセカンドでのサービスエースも多いんですね。
その分、リスクを負うことになり、あの場面では惜しい結果になってしまいました。佐々木選手のサーブの良し悪しで勝敗が決まるのではないか? と思われるくらいウェートが大きくなってるかな。
後半になると疲れとか精度も鈍るし、相手も慣れてくるでしょうが、今後も狙いすました一撃を期待し続けます。

◇        ◇        ◇

今回は早々に負けたことで時間があり、“気持ちが熱いうちに”当地でロングミーティングを実施しました。終わったばかりなので、どっちかというと感情的な意見になるでしょうね。悔しい負け方でもあり、ネガティブな発言が多いでしょうけど、皆の思いを共有できてよかったのでは。
「宮城ラウンドに向けて、残り期間いい方向に持っていかなければならない」と永井監督。わずか3週間後のトップリーグまでにどう改善していくかっていうのは非常に悩ましいところ。負けが込むと劇的効果が欲しくなっちゃうんですよね。だからといって消極的に落ち着くのもよくない。

RI東北はメンバーが豊富にいるわけではないので、今までも柔軟にポジションチェンジとか掛け持ちとか駆使して、何とか勝利に結びつけようとしてきました。やれることを見極め実践していく(時間ないけど)、そのポジティブさは失ってほしくないなと思いました。
逆にまだまだ改善の余地があるんだと…谷口選手は復活できるのか、とか悩みどころは多そうですけど…皆で知恵を振り絞って、この困難を乗り越えましょう。
皆が役目を全うすれば、勝利は掴み取れるはず。再度全員一丸を意識して猛進せよ!

大判フォト(対住友電工戦) (1350×900)

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