英国の母子手帳

Health Visitor
 GPに登録して2週間ぐらいたった日, Health Visitorの手紙がポストに入っていた。小さい子供のいる家を回っているというウィッコムのSurgery所属の保健婦さんである。次の日改めて彼女が来る。とても気さくな優しい女性である。Pickwickさん 以外で初めて1対1で話した人である。子供のことや今生活で困っていることを聞いてくれる。予防接種の種類や日本との違いを話してくれる。子供達は日本で2回ポリオをしているが,改めてしたほうがいいと言われる。英国はスカンジナヴィア半島と近いため,まだポリオウィルスが怖い存在であるという話だった。さらに日本ではされていないMMR(麻疹・おたふく風邪・風疹)の予防接種も受けることになる。上の子はさらに破傷風とジフテリアの予防注射もすることになる。

1歳半健診
 10月5日にこれらの予防接種を受けにSurgeryにいくが,先に下の子の1歳半健診のことを書こう。7月15日にSurgeryに行く。日本でいう個人病院に健康診断に行く感じである。この日に健診を受けるのはうちの子ただ一人である。最初に身長・体重を測り,子供を歩かせてみて様子を見る。簡単な単語が言えるかどうかチェックもしてくれる。ただ,興味深いことには母子手帳のチエックシートの項目に親の育児に対する気持ちのチェックがある。「育児が楽しいか?」や「自分自身気分がよいか?」のチェック項目は,英国でも育児放棄や児童虐待が深刻化していることを踏まえ, Health Visitorの属するSurgeryが育児指導の参考にしていることをうかがわせる。またゆったりした雰囲気で育児や発育の相談ができることもよい点である。日本の保険所での集団健診は,育児の不安材料は与えられるが,心配な部分のケアが受けられないことが多い。「大丈夫ですよ。順調に育っていますよ。」という言葉だけで,母親は随分気持ちが楽になるものだ。次男も無事育っていることが分かり一安心した。

予防接種
 予防接種は一応曜日が決められ,予約をして受けに行く。個人病院で受けられる点で日本と同様である。しかしながら,3,4種類の注射を一回の来院で済ませられる。確かに少し心配ではあるが,子供の状態がよいときに一回ですむので親としては楽である。そして,注射は太ももにする。また,Health Visitor が我が子のBCGのスタンプ注射の跡を不思議がっていたので,英国ではBCGは普通の注射でするようだ。また,MMRは日本では副作用に問題があり中止されているが,英国ではあまり問題が無いのか,いまだに使われていた。日本ではこれら(麻疹・風疹)は一回ずつであるが,就学前にもう一度するようである。だから,長男は日本と英国の両方で受けているので免疫か強いのかもしれない。さらに,英国の風土病のHib1の予防注射もあるが,こちらは結局帰国前ということもあり,受けなかった。

親による子供の発育チェック&親自身の気持ちのチェック


Health Visitorによるチェック

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