広範囲の擦過傷

 特にオンロードを高速で転んだ場合、アスファルトによって広範囲に擦過傷が作られてしまいます。傷そのものは深くないのですが、広い範囲で表皮がなくなってしまうため、神経の末端が露出して痛みが強く、透明な組織液がにじみ出してきます。

 傷口には細かい砂や小石が付着しているので、流水とせっけんでよく洗い流します。感染症の原因にもなるので、汚れをブラシでこすり落とすなどの処置が必要です。特に汚れがひどい場合、局所麻酔をして、小さなブラシなどで泥を取り除く処置が行われることもあります。

 総合病院(形成外科、外科)もしくは外科系の一般病院を受診するのがよいでしょう。

●これ以降の処置には、医師や傷口の程度によって若干の差があるようです。

 その1. 傷口をカバーする処置
  傷には抗生物質を含む軟膏を塗り、表面を保護します。
  表皮ができてくるまではワセリンを塗ったガーゼを傷口にかぶせ、
  感染症を予防します。

 その2. 傷口をカバーしない処置
  傷口にはガーゼをかぶせたりせず、自然乾燥させます。


 ひろひこ的には、広範囲に皮膚がなくなったあと乾燥させられるのは、皮膚がひきつれて涙が出るほど痛いので、軟膏を塗ってガーゼでフタをしたいです。ただやはり、傷口が湿っているぶんだけ細菌が繁殖しやすくなるでしょうね。
 私は、過去2度ほどアスファルトに皮膚を持っていかれたことがありますが、多忙だったのも手伝って、医師の診察を受けることなく自分で軟膏塗ってガ−ゼ貼って直してしまいました。
 きちんと殺菌消毒ができれば大丈夫だとは思いますが、やはり広範囲に受傷した場合には医師の診察をうけ、判断を仰いだ方が良いと思います。

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