第2回 「タラバガニはヤドカリだった」2001.01.23

 タラバガニって、ヤドカリだったんですね。私こないだまで知りませんでした。あまりエビカニに執着心がないもので……。

 以前勤めていた職場のラクガキに「毛ガニを毛なしで‥‥」というのがありました。いや全然関係ないんですけど。すごく笑ったなぁ。「‥‥」というフェードアウトがなんともツボにはまりまして。「毛なしにしてどーすんじゃー!?」という、ハナヅマリのハナにも似たキレの悪いもどかしさが。いやヤドカリには関係ないんですけど。

 ともあれ、ヤドカリですよ。びっくりしましたね。小学校の前で露店商のおっちゃんが、水槽にいれて枝よじのぼらせて売ってたあのヤドカリの仲間が、堂々と「カニ」になってるとは。

 ヤドカリの仲間とはいっても、水深200〜300mの所に棲んでいるというのですから驚き。ヤドカリっつったら、あの巻貝しょって、砂浜をよちよち歩いてるというのが相場じゃないですか。あとは小学校の前で露店商の(以下略)
 ともあれ、これがちょうどタラのとれる水深と重なるため、よくタラ漁の網にかかっては厄介者扱いされていたそうです。食ってみたらうまかったので価値がでたんでしょうか。
 んで、タラでとれるから、タラバガニ。漢字で書くと鱈場蟹。あら、ちゃんと変換したわ。貧弱なことえり辞書(Machintoshの日本語変換しすてむ。かなりおバカ)にも載ってるのねびっくり。

 ちっと学問的なことをつっこむと、節足動物門−甲殻綱−軟甲亜綱−本蝦上目−十脚目−異尾亜目−タラバガニ科−タラバガニ
 というのが、生物学上の分類だそうです。ちなみに、
カニは「節足動物門−以下略−十脚目−短尾亜目−○○カニ科−○○カニ」で
エビは「節足動物門−以下略−十脚目−長尾亜目−○○エビ科−○○エビ」になるのだそーです。

 確かに、写真をよ〜く見ますと、松葉ガニなんかは脚が十本ちゃんとありますが、タラバガニには八本しか見えません。脚が退化し、折り畳まれているのがヤドカリの証拠らしいです。あとは、タラバガニの特徴として、右側のはさみが大きいようです。

 北の海でとれるタラバガニ。「カニの王様」とも呼ばれるらしいですが、「タラバヤドカリ」って書くとあんまりおいしそうじゃないなと思うのは私だけでせうか。

 どっちにしても、カニは殻むきがめんどうくさくてなー。カニカマでいいやと思う安上がりなワタクシでした。

 どっちかというと、今はフグが食べたいな。アンディじゃないよ。

今回の参考リンク

ねむろ屋朝市花咲がに正体

Yamada,Y. こんにちはin横浜〜やどかり研究所

フィッシュワールドタラバガニ

DRAWERSタラバガニ

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