前回のネタをひきずっているわけではありませんが。今回は紅茶ネタ。 リンク集にいれてある紅茶店「レピシエ」からは、不定期でリーフレットと紅茶のサンプルが送られてくるのですが、当たりもあり、どハズレ(自分にとっては)もありで、なかなかスリリングです。 ヒロヒコは、基本的にフレーバーティーは好きじゃありません。「そのまま飲んで美味しいものに、なぜにわざわざ、けったいな香りをつけるのだ」というのが正直なところ。許容範囲としては、ジャスミンやベルガモット、ローズといった、ほんとにオーソドックスなものです。とはいっても、いくらオーソドックスなフレーバーだとはいえ、香料がきつすぎるのはあまり好みではありませんが。 そして、一年前にもらったものの、怖くて飲めない紅茶が今ここに、封を切られました。その名はセント・バレンタイン、あの「チョコレート狂騒曲」が演じられる日にちなんだらしい紅茶です。 その時読んだ能書きの詳細はもう忘れたので、とりあえず匂いをかいでみますと……脳みそがとろけそうな、甘い香りが鼻腔に充満します。フレーバーティーがあまり得意でないヒロヒコ、ここでまず膝をつきました。 気をとりなおして、それを温めたテイスティングカップに移し、湯を注ぎます。葉の形状はごく細かいパウダー状。そこに、あやしく緑色のなにかが混入しています。これは……ピスタチオナッツ? たちのぼる湯気と共に、強烈スウィートな香りがたちこめます。ヒロヒコ、二度めのダウン。 蓋をして三分むらした後、そっとカップに注ぎ入れると……濃い紅色の液体とともに香り立つ、激しく甘くヴァニラめいたその香気! そして、注ぎ終わったカップの表面には、おそらくナッツ由来のものと思われる油滴がびっしりと。ノーマルでオーソドックスな紅茶が好みなヒロヒコ、もうノックダウン寸前。 恐る恐る口に含むと、苦味の少ないマイルドな紅茶をベースに、ほのかな酸味と、かくも甘く香りたつ香味が、口いっぱいにひろがります。う〜〜、強烈! く、口直しが欲しい〜〜! ここまで来て、やっとレピシエのサイトを覗いてみました。そこへ書いてある能書きはというと‥‥ 「モーリシャス島のバニラティーをベースに、細かく刻んだ木の実をブレンド。ストレートでもミルクティーでも美味な、男性的な味です。」 だ、男性的……? この、ねっとりと甘く、いつまでも残る強烈なフレーバーが、男性的??? なにを以て男性的と表現するのか、私には測りかねました。そう感じる人もいるのでしょうが…… ともあれ、サンプルの残りはあと二回ぶん。なんとか耐えてみせましょうぞ。 |