第20回 「 雨 」2001.09.06

 雨の日は、だるくて眠くて古傷が痛むのは、あたりまえの事だと思っていました。

 しかし先日、会社の同僚にそんな話をしたら、「そんな事は全然ない、少なくとも自分にはない」と云われてしまったのです。

 私はといえば、雨が降る前から雨がやむまでは、腱鞘炎をわずらった手首と肘に鈍痛が出て、体はどんよりとけだるく、肩が張って腰が重くて、といった症状がてきめんに出ます。雨が降らないまでも、いまにも降ってきそうなどんよりとした曇り空のときも、やはりだるくなります。

 もし、夜間から雨が降り続いているような朝であれば、寝覚めがこっぴどく悪くて、朝食もなかなか進みません。昼間になってもなんとな〜く頭が痛いしだるいし眠いし、人間力が50%くらい減少している気分です。

 リウマチをわずらっていると、天気が悪くなると関節が痛むといいますね。(科学的裏付けはないそうですが、大多数の患者さんはそう訴えるといいます)私は以前、かぜをひいたときに血液検査をしてもらい、ついでにリウマチの可能性まで調べてもらったことがありますが、結果はシロでした。

 と、なると、私のこの倦怠感はどこからくるのでしょう。それとも、「ああ雨が降りそうだなぁ」とか、「雨が降っちゃったよ、もー」なんて気分が体に影響を与えて、こんなにも気力体力を奪ってしまうものなのでしょうか。

 ところで、猫は、雨の日はたいがいずっと寝ています。

 雨が降っている>>獲物は雨宿りして出てこない>>そんな日に、むりやり歩き回ったってムダムダ>>起きててもしょーがない>>寝る

 というしくみなのだそーです。(by 加藤由子 「雨の日の猫はとことん眠い」)

 とはいっても例外もあって、雨が降っていても「おんもー」とせがむ飼い猫はたくさんいますね。きち様がかつて半野良猫状態だったころ、そんなことがたびたびありました。

 窓の外を眺めて、「おんもー」と鳴くのですが、窓を開けてやると「なんか降ってくるからイヤ」と後戻り。で、勝手口のドアに回って「おんもー」と鳴くのです。

 かの名作「夏への扉」のピートが「夏に続くドア」を探すように、「晴れたお空に続くドア」がどこかにあるとでも思っていたのでしょうか。いや、ただ単に、別の出口から出れば雨は降ってないと思っただけだと思われますが。

 そんなきち様も、今はすっかり「おうち猫」となり、寄る年波も重なって、雨が降っていてもいなくても寝てばかりいる猫になりました。朝晩は布団の上でダッシュ練習したり、スーパーのビニ−ル袋を結んだおもちゃを、目玉まんまるにしながら追いかけたりしてますが。

 ともあれ猫同様、もしかしたら、私ののーみそにも「雨の日は寝ていよう」プログラムがインプットされているのかもしれません。...人間以前なのかなぁ>自分

 こう考えている間にも、なんとな〜く体がだるくてしかたありません。太平洋上の台風が、はるか彼方から接近しつつ、私のカラダに影響を与えているのでしょうか。

 考えてもわからないので、「雨の日どんより同盟」同志求ム。

今回の参考リンク

特になし

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