第26回 「 画欲 」2001.09.13

 一昨日の衝撃は、あまりにも大きすぎて、いまだに非現実的な感じがつきまとう。まぎれもなく現実なのに、まるで荒唐無稽なB級ハリウッド映画を見ているみたいだ。いや、そう思うことで現実から逃避しているのかもしれない。

 しかし、これをきっかけにどこかの国とアメリカが全面戦争、なんてことにならなければよいのだが。これ以上人命が失われるのはたくさんだ。

 テロリストの行為を賞賛するつもりはさらさらないが、攻撃されたアメリカ側が、自らを絶対的な正義だと位置付けて、武力で報復攻撃をすることを肯定するつもりもない。とにかく、これ以上ひとが殺されるのはいやなのだ。

 しかし、これを書き続けるときりがないので、お題を変えて。

 というわけで、タブレットが欲しくなった。

 今でも、会社ではWACOM製のFAVOというモデルを使ってはいる。しかし、触った当初は「おおおお」と感動もしたが、操作に慣れるにつれて、「自分の思い通りの動きをしてくれない」「入力への感度がニブい」ことに、しだいにいらだちが募ってきたのだった。

 そして、購入から一年半あまりたった今、ついにタブレットはほとんど日の目を見る機会もなくなり、付属品の光学マウスのみが大活躍している。ごくごくたまにいぢってはみるのだが、やはり反応の悪さにストレスがたまるのだった。

 しかし、某大手家電量販店の店頭で、同じWACOM社製の「INTUOS」というモデルに触ってみたところ、私のへなちょこタブレットとは全然動きが違うではないか! しかも、お値段もだいぶお手ごろになっている。これならば、「描き直し自由自在」なお絵描きが存分に楽しめるではないか!

 しかし、私がホレたモデルはかなり大型のもので、会社のデスクにも、もちろん自宅にも置く場所はない。もう少し小ぶりのものはあるが、やはりB5ノートくらいの大きさはとってしまう。

 「お引越しして、広くなって、お金に余裕があったらね」と自分をなだめつつ、今日もいらなくなったプリンタ用紙のウラにラクガキをするヒロヒコであった。

 同じ家電量販店で、デジカメも見た。ハイエンドのデジカメはすごい値段だったが、値段なりの高機能だった。実際に、そのデータを使って印刷されたパンフレットを見ても、ポジフィルムとほとんど遜色のない仕上がりを見せている。人肌のなめらかな再現性、金属の質感や細やかな階調など、言われなければわからないくらいだ。

 でも、やはり大切な写真はアナログで残したいと思うのは、私だけではないはずだ。かといって、気軽に写せて、プリントに出さなくても画像が見られて、失敗したショットは捨てられるデジカメの便利さも、それはそれで良いものだけれど。

 もし、次にデジカメを買うことがあったら、連写ができるやつがいいな。それと、シャッターを切ったあとのデータ書き込みが瞬時に終わるやつ。あの、書き込みを待っている時間がけっこうストレスになるのです。

 いずれはデータ書き込み速度も連写機能も、アナログに劣らないデジカメが、お手ごろ価格で出るのかな。それとももう、結構近いところまで行ってるのかな。

 ついでに、プリンタとスキャナの性能向上と、極端な値崩れにも驚きました。写真なんかすごい高画質でプリントアウトされるし。でもあの発色をフツーの印刷で再現しろとか言われると困るのよね。インク4Cの掛け合わせでは、どーやったって限界があるのよん。

今回の参考リンク

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