当院でのMTX関連リンパ系疾患
症例1 50歳代 男性 MTX 8cap 8年間服用
診断: 胃MALTリンパ腫
経過: MTX中止で自然軽快
症例2 50歳代 MTX 5cap 5年間服用
診断: 頸部リンパ節腫大 MTX以外の原因なし
経過: MTX中止で自然軽快
症例3 60歳代 女性 MTX 4-3cap 7年間服用
診断: 脾腫 sil-2R高値(5470) n500以下
経過: MTX中止と間質性肺炎の治療のプレドニン服用で軽快
症例4 60歳代 男性
臨床経過
H18年に関節リウマチ発症 整形外科でリマチルの投与で症状軽快していたが
H20年に蛋白尿がみられたため、当院に紹介される。
血液検査所見、検尿所見より、リマチルによる膜性腎症と診断し、取りあえずリマチルを中止して 経過観察した。約3か月で蛋白尿は消失し、膜性腎症は治癒と診断した。
リマチルの代わりにMTX3capを投与し経過をみた。
関節炎、炎症所見はほぼ軽快し、経過は順調であった。
H22年に咽頭痛・味覚異常・舌根部の白苔がみられたため近くの耳鼻科を受診したところ
市立豊中病院を紹介され受診した。
市立豊中病院で 舌根部の生検を実施、びまん性大細胞性Bリンパ腫と診断された。
R-CHOP計3クールの治療で軽快し、以後再発なく順調に経過している。
現在 ケアラム2錠・タクロリムス1錠で、関節リウマチの経過は順調である。