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怠け者の友達 2000.5.30

眠いね
君は怠け者だからね
何もしないで幸せでいられる天才だね

寝てる間にもう一人の君が
働いてくれればいいんだけど
そうもいかないね
そうもいかないよ



カッコイイ人 2000.5.30

誰も気付かないことを
気付く人はカッコイイ
誰もしようとしないことを
始める人はカッコイイ



後ろの席 2000.5.30

学生の頃 いつも一番後ろに座ってた
全体を見渡せると 安心した



距離感 2000.5.30

人とのいい具合の
距離感を探そう
遠からず 近からず
いつでも逃げられる準備をしよう
あの人とは 1キロ
あの人とは 10メートル
でも
あの人との間だけには
1ミリの隙間も作れない
もし 裏切られたら
死んでしまうな



鶏の脳 2000.5.29

人は何度でも同じ事を繰り返す
別に忘れている訳ではない
わかってはいても 今度こそ!と思うらしい
可愛らしいじゃない
人間なんて所詮バカだね
バカだからこうして 懲りずに生きてる



最後の最後には・・ 2000.5.26

最後の最後の部分で
心のずっと奥の場所で
人を信じることが出来ないから
私は不幸なのだろうか?

無防備に見せかけて
少しも無防備じゃない私



嫌いなもの

暑いのも嫌い 寒いのも嫌い
鈍いのも嫌い 痛いのも嫌い
嫌いなものをあげていったら
世界が消える



尚更 2000.5.26

人間なんてそんなに
信用できる動物じゃない
だったら尚更
信じたいと思った



猫じゃらし 2000.5.26

君のそばにずっといると
ふにゃふにゃで ぽよよ〜んで
甘えん坊の子猫になっちゃうよ

君は僕の猫じゃらし
僕のことずっとかまってね



取り敢えず 2000.5.26

取り敢えずみんな笑顔だけれど
何を考えているかは
わかんないよ
取り敢えずみんな神妙そうだけど
どんな人かなんて
わからないよ
この世界は
狐と狸ばっかりなんだから

そう思ってしまう私の心は
すさんでいるのでしょうか?



猜疑心 2000.5.26

一度怪しいと思い始めると
何を聞いても 嘘っぽく聞こえる



裏表 2000.5.26

ムカツクよ
裏表のある人は
社交辞令とかおせいじだとか
何処までが少し本心で
何処からが偽りなんだろう

バカな私には区別がつかない
本当は 今でも
その人の言ったこと
そのままを信じたいけど・・



魔法の手 2000.5.23

お腹が痛い時
さすってもらうと なおったね
心が痛い時
さすってもらうと なおったね

好きな人の手は
いつも暖かい
何でもすぐになおしてしまう
魔法の手



可能性 2000.5.23

人間は
羽があるのに飛べないと思い込んでる
鳥みたい
何処にだって行けるのに
ここじゃないと生きられないと思いこ込んで
何処にも行こうとしない
逃げようとすらしない

飛べることに もし気付いたなら
知らない景色を見に 旅に出ればいいよ

まだ知らない 喜びが
たくさん溢れているはずだから
勇気を出して 旅に出ればいいよ



失速 2000.5.23

失速するわけには行かないと
先を急ぐ人がいる
私は 横で手を振る
見送ってあげる



体に悪い恋 2000.5.23

寂しいから誰かのそばにいることは
そんなに 悪いことでもないよ
二人でいても寂しいのに
そばにいたい方が
よっぽど 体に悪い
そして 恋はいつだって
体に悪い



僕は君 2000.5.18

君の涙は君のものだけど
もう 今では僕のものでもある
僕の笑顔は僕のものだけど
もう 今では君のものになりたい

泣きたい時はここへおいで
僕のそばにおいで
僕は 君の涙を吸いとって
君を 笑わせることが出来るよ
世界一の道化師だって
敵わないくらいにね



花 2000.5.18

小さな花 愛されて
つぼみのまま 微笑んでる

いつか綺麗に咲くはずと
男の子は水をあげる
いつか優しく香るはずと
男の子は歌を送る

愛された小さな花は知っていた
咲いてしまったら終わってしまうことを
だからつぼみのまま
静かに微笑む
花は男の子が好きだった
ずっと愛されていたかった



もう一人の自分 2000.5.18

ため息をつく変わりに
深呼吸をしよう
泣きそうになったら
笑い飛ばしてしまおう

自分のことを遠くから見つめれば
大変なことも たいしたことない
鏡に映る自分が
まだ綺麗だったら
余裕のある証拠だよ



大丈夫 2000.5.18

「大丈夫、大丈夫」と
言っている時ほど
ちっとも大丈夫じゃないね



一人 2000.5.14

一人は苦手
考えなくてもいいことまで
考えてしまうから



愛撫 2000.5.14

耳元でそっと呟いて
私だけにわかる言葉で
後ろからそっと抱きしめて
あなただけのやり方で
そして 全てを飲みこんで



欲張りな唇 2000.5.14

ただ会いたかった
会ったらキスしたくなった
キスしたらもう離れられなかった



知るまでは・・ 2000.5.11

静寂が好き
一人が好き
そう思っていた
本当の静けさを知るまでは・・
本当の孤独を知るまでは・・



月のベット 2000.5.11

ナイフみたいな三日月を
ハンモックにして
子守唄を聞きながら
眠りましょう
銀の雫が頬に落ちて
目を開けば
星の王子様が泣いていた
どうしたの? 大丈夫?
さあ 一緒に眠りましょう
涙なら私が舐めてあげるから



リアルな卵焼き 2000.5.11

テレビが教えてくれる
様々な凶悪事件
いまいち実感がわかない
人が死んだり
政治が動いたり
色んな事が起きているのに
私は何も変わらない
好物の卵焼きに醤油をかけている

死ぬことより 世界のことより
目の前の黄色い卵焼きの方が
よっぽどリアルでわかりやすい
この美味しさに嘘はない



どうして? 2000.5.9

刃物を人に向けるのと
自分に向けるのと
どちらが苦しいのだろうか?

きっと どちらにしろ苦しいはずだ

生まれた時は真っ白なのに
どうなれば人を殺せるんだろう?
天使の様に笑っていたのに
どうして自分を殺せるんだろう?

誰が悪いのだろう?
何がいけないんだろう?

私は人間なのに 人間と言うものが
まだ何もわかっていない



正義 2000,5,9

みんなが自分の正義を振りかざして
正義と正義が喧嘩している
何処に真実があるのやら

正義のせいで人が死ぬなら
それはもう悪ではないか
神のせいで人が死ぬなら
それはもう悪魔ではないか



デイジー 2000.5.4

寄り道なんてしなきゃよかった
こんなに遠回りになるなら・・

途中の道に咲いてた
デイジーが忘れられない
可愛くて 儚くて
一度見たら 忘れられない

この道を 引き返してしまおうか
あの花に会いに行くために



呪文 2000.5.4

迷子にならないように
呪文をトナエル
道を間違えた時も
呪文をトナエル

一番好きなものを
呟くの
一番欲しいものを
呟くの



天国 2000.5.4

雲と雲の隙間から
漏れる光が
まっすぐと天を目指す
その場所は天国ですか?
そこにはどうやったら行けますか?

今日 おばあさんに席を譲ったので
私も仲間に入れてもらえませんか?
それだけじゃ ダメですか?



シュール 2000.5.4

ビルとビルの間の
小さな空
排気ガスに犯されて
グレーに染まってる
街も人も汚すぎて
あまりにも現実的

おとぎの国で
おとぎ話しをしようよ
こんな世界に
未練なんてないさ




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