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![]() 黄昏 2000.8.30 静かな日常 黄昏の夕闇 ため息を一つ ぬくもりを一つ あなたにあげる 猫 2000.8.30 スープを飲んだあとに 舌なめずりする癖 猫みたいだね 首を撫でると大人しく目を細める やっぱり 猫みたいだね 真実 2000.8.30 嘘を見破る力が私にはあるの 匂いでわかるわ ばれるような嘘なんて 最低ね ばれなければ それで済んだのに・・ もう 手遅れよ 真実を見破る力があればよかった 疑心暗鬼 2000.8.30 信じる力は何処からやってくるのかしら? 充電切れで 疑ってばかりなの そんな自分に 疲れてしまうの もう 解放してくれない? 羽 肩がこった時に 揉んでくれる人がいないのって 寂しいね 飛びすぎて疲れたのに 羽を休める木さえない 仕方がない また 飛び続けるか 神様の言う通り 2000.8.30 どの空にしようかな どの色にしようかな 好きな空へ飛んで行って 好きな色で雲を描くの それが私の仕事だから 好きな音を積木にして 好きな言葉で歌を歌うの それが私の仕事だから どの音にしようかな どの言葉にしようかな どちらにしようかな 神様の言う通り 君に乗って 2000.8.30 バスに乗って 空を見れば いつもより 雲が近い 君に乗って キスをすれば いつもより 甘い唇 そうさ もっと! もっと! もっと! はやく いって! いって! いって! 虹の散歩 2000.8.24 手をつないで 風の中 光の中 大地の中 歩いていこう 虹をのぼってみたら 遠くに 僕の家が見えるよ ここに座ってお話しよう 手をつないだまま 風の中 光の中 空の中 お話しよう 可能性 2000.8.24 隣に偶然座った人が実は アルマゲドンかもしれない すれ違うときぶつかった人が実は 神様かもしれない 今 トイレから出てきた彼が実は 女かもしれない この世界 まだまだ 何が起こるかわからない 意外とね 2000.8.24 もしかして もしかしたら あの人はあなたのこと好きかもよ もしかして もしかしたら あなたもあの人のこと好きかもよ 変わった人 2000.8.24 あの人は変わってる 人のことは気付くのに 自分が変わっていることには ちっとも 気付かない 自己中心的寂しがり屋 2000.8.24 そばに来て欲しいの 私が呼んだときは いつもいて欲しいの 私が欲しいときは え、今日 これから仕事だから会えないわ 生きてるんだもの 2000.8.24 疲れたね そりゃあ そうさ 生きてるんだもの カナリア 2000.8.23 歌を忘れたカナリアの 瞳を見つめる 何を思うの? 足をなくしたランナーのように 指をなくしたピアニストのように その瞳は 熱く けれど 凍りついたガラスのよう 歌を忘れたカナリアの 瞳を見つめる 何を思うの? 見えるものは 一つだけ 歌を忘れたカナリアは それでも ただ カナリアだった 今も そして昔も 水の楽園 2000.8.13 遥か遠い昔 白いお城と 白い心の 人々が暮らしていた 楽園 今では水の中 ひっそりと 佇むだけ その影を見た人はいない 光が届くなら 神秘の謎が解き明かされる 月光の魔力 青白い夜に 楽園は姿を現す 楽園の住人を探しに 地上に降り立つ女神 私を連れて行って さあ 私を連れて行って 赤とんぼ 2000.8.13 人差し指に止まってる こっちをじっと見つめてる 綺麗な羽ね 風に揺れてる つぶらな瞳に 何が映るの? もう少し一緒にいましょう あなたとお友達になりたいの 幸せの青い鳥 2000.8.18 恩返しをしたくて 小鳥に化けた女は かごの中に入れられた さえずることしか出来なくて 歌うことしか出来なくて ただ あなたのために・・ あなたのために・・ 早く気付いてあげて その羽に 隠れた夢 幸せの青い鳥 歌を聴いてくれたなら 小鳥は正体をあかすでしょう 愛を手に入れたなら 小鳥は女になるでしょう 早く気付いてあげて その声に 揺れる涙 小鳥が歌うのを 諦める前に・・ 足枷 2000.8.18 足枷をはずして 飛んでいくから あなたが息を吸うように 私は空を飛ぶのよ もう これ以上は 一緒にいれない 未来の恋人 2000.8.17 ドアの側に立って 笑っているのは誰? 見えそうで 顔の見えない 未来の恋人 ツイン 2000.8.17 あなたはマクラカバーになって 私はマクラになるから あなたはコーヒーカップになって 私はコーヒーになるから こんなに近いのに こんなに違う どうして 同じものに生まれて来なかったんだろう 未練 2000.8.17 こんなに苦しいなら 会わなければよかった なんて 過ごした日の素晴らしさを思い出せば 気の利かない強がりだね ねえ・・ 2000.8.17 寂しいんだ 話し掛けて ただ 振り向いて 笑いかけて そう 「今まで・・」と聞こえたのは きっと 「今から・・」の間違いでしょう? 「さよなら」と聞こえたのは ねえ 「離さない」の間違いでしょう? うらはら 2000.8.17 拗ねた振りをするから 撫でる振りをして 友達の振りをするから 恋人の振りをして 思い出 2000.8.17 憎むはずが 優しさばかり思い出す ありがとう 最後に そう言った お菓子 2000.8.17 お腹がいっぱいだから お菓子はいらないの 愛がいっぱいだから もう 入らない 芝生 2000.8.17 隣の芝生は青い 私の芝生は何色だろう? 季節 2000.8.17 夏の残像を残して 秋がやって来る あなたの影を残して あの人がやって来る 愛してる 2000.8.14 「ねえ、愛してる?」 「ああ、愛してるよ」 世界中で 永遠に 繰り返される言葉 一瞬の安心が欲しくて 恋人は問い掛ける もう 答えは決まってるのに そう 何度でも 飽きもせず 「ねえ、愛してる?」 「ねえ、どのくらい?」 私もよ 僕もだよ 寂しん坊 2000.8.14 言葉なんて簡単 何とでも言える 口を開けばそれでしゃべれるのだから それでも 言葉に頼ってしまうほど 人は不安症 人は寂しん坊 ユーモア 2000.8.14 真面目なのが偉いわけじゃない ユーモアを持たないと 洒落で吐いた嘘を笑って 下らない世界を笑って 夏休みの宿題 2000.8.14 夏休みの宿題みたいに 先送りにしていたら 痛い目に会うかしら? でも 休みなのになんで 宿題があるんでしょうね それじゃあ 休みにならないじゃない 煩わしい日 2000.8.14 煩わしい事に追われ 一日が終わってしまうなんて真っ平 一生が終わってしまうなんて真っ平 煩わしいことを一瞬にまとめて あとは 気楽に過ごそう あとは いい加減に過ごそう シャンプー シャンプーをしたらいい香りになった 昨夜のタバコの匂いはもうしない 昨夜の男の匂いはもうしない 束縛の糸 2000.8.13 束縛の鎖は 脆く切れやすい絹糸 少し目を離した隙に ぬるい風で 熱い砂で 溶けてしまうわ 本当はわかっているはず 誰も誰かのものにはなれない 安心したい思いが 征服したい欲求が 人を 自分を 縛り付ける 手を振り払った隙に もう 次の手が忍び寄る 目を閉じていてもわかるわ あなたの空気だけは・・ たぐり寄せて 早く 私の糸を あなたの手できつく私を編んで・・ 駆け引き 2000.8.13 微妙な距離感を楽しむ余裕はないの 駆け引きも疲れるからしないの 正直すぎても傷つけてしまうね 嘘つきだと自分が傷つくね イメージ 2000.8.13 イメージの中で旅しよう 誰にも邪魔されずに イメージの中でキスしよう 天使と悪魔のように 目を閉じればいつだって 何処にでも行ける あなたは私の隣で 私はあなたの隣で 歌でも歌いましょう ぬくもり 2000.8.12 あなたの肌を貸してくれませんか? 一生とは言いません ただ 今だけでも 触れていたいんです 手でも 頬でも 胸でも 触れていたいんです 接着剤 2000.8.12 飢えているよ 餓死してしまいそう 私を助けて なぜ 冷たくするの? なぜ 隙間を作るの? 一緒にいる時間だけは 密着していてよ 唇から指先まで 離さないで 嘘の虜 2000.8.12 嘘が上手な女の子が一人 庭先で遊んでいました 花を 鳥を 風を もてあそんで 踊っていました ある夜 月が怒りました 女の子に罰を与えました 手を縛り 足を縛り 身動きを出来なくしてしまいました それでもやっぱり女の子は 上手な嘘つき! 唇を使って 花を 鳥を 風を 月を もてあそんで 歌っていました 結局のところ みんな 嘘の虜でした 上手な嘘にうっとりしていました 道草 2000.8.10 道は踏み外すものさ ずっとまっすぐになんて歩けるわけない 大切なのは 寄り道をして 何を見つけられるかということ 魅力 2000.8.10 人に好かれたいと思うのは自然なこと 嫌われるよりいいだろう 綺麗と言われたいのは自然な欲求 汚いよりいいだろう ただ それだけじゃないね それだけじゃダメだね 人を惹きつけるのは そんなに簡単じゃない 勘違い 2000.8.10 我侭は可愛らしさとは違う 気高さは冷たいのとは違う 勘違いしながら生きている人が多いね たおやかな人 2000.8.10 媚びるのではなく自然に 人当たりのいい人に出会った 硬さのない知的な 親しみやすい笑顔に出会った 綺麗な悪魔 2000.8.9 美しさを探しに旅に出た男は 綺麗な悪魔に騙されて 故郷を売ってしまった それでも男は信じていた その悪魔は美しいと 傷つけられぼろきれになり それでもまだ追い求めた その悪魔は美しかったのかもしれない もしかしたら 誰よりも・・ その男は幸せだったのかもしれない もしかしたら 誰よりも・・ 揺り篭 2000.8.9 揺り篭に揺られて 声を聞いていた かすれる子守唄は 忘れ去られたいつかの そう 誰もが生まれた時には知っていた そう 誰もが包まれ眠っていることを 思い出させてくれる 波のリズム 空のリズム 母のリズム 肌から そう あなたへ 頑張る少年 2000.8.9 君を守ってあげられるほど 僕は強そうに見えないけど 君を守れるのは僕しかいないって知ってた? そうさ 僕しかいないんだ 頑張るぞ! 内緒話 2000.8.9 内緒話をしよう 誰にも言っちゃだめだよ 耳と口をくっつけて 二人だけの秘密だよ あのね あのね・・ ごめんなさい 2000.8.9 許し癖がついてよくないね ついつい 許してしまうんだ 憎めないその笑顔 ごめんなさいを言う時は もう二度としないつもりで 心から謝ってね ハート型のケーキ 2000.8.9 お菓子を作ろう 君のためにケーキ ママのとびっきりのハート型 お菓子を作ろう 一口食べれば 笑顔になる 二口食べれば 幸せになる 紙ひこうき 2000.8.9 辛いことがあっても 悲しいことがあっても 大丈夫 それが 当たり前なんだから 嬉しい出来事が訪れた時 いっぱい いっぱい 笑うといいよ 涙を紙ひこうきにして 空へ吹き飛ばそう バイバイと手を振れば もう 微笑がこぼれてる 人と人 2000.8.9 誰も悪くないのに みんなが不幸なのはなぜだろう? みんなが悪者なら 諦めもつくけれど 少しの歯車で 人の心は遠ざかる 近づくのはこんなに大変なのに ラストノート 2000.8.8 香りを何処に隠したのか 探してみて 素敵な匂いを纏う あなたの好きな場所を・・ 私の体を滑りながら 在り処を探してみて 熱くなるたびに 香って行くでしょうから 嵐の後 2000.8.8 雷が恐くて 隠れる子供 それを笑う 強がりな大人 雷に打たれて 光になる命 さらって行く竜巻 その先に何があるのか? この先に何があるのか? 視線 2000.8.8 誰かが私を見てる 指を 胸を 肌を すり抜けて 入ってくる そう 奥まで あなたの知らない私 2000.8.7 私を縛る鎖は なめらかな絹のよう 軽くしなやかに 私の体を包むベール もう少し強く捕まえておいて あなたの知らない私に なってしまうのが恐いから 一人 2000.8.7 こんなに近くなのに こんなに遠いのはなぜでしょう 私は一人 そしてあなたも 寂しい人 2000.8.7 私は寂しい人かしら? あなたは寂しい人かしら? 人にもう一歩踏み込めないのも 踏み込み過ぎてしまうのも 同じくらい辛いね 信じていいのかわからないんだ 思い込みは危険すぎて 勇気がないよ 傷つくのが恐いだけ? 一人のなのが恐いだけ? 過去 2000.8.7 あんなに大人に見えた人の年を もう 追い越してしまったよ 今ならわかるね あの人の幼さが・・ あの人の純粋さも狡さも かわいらしく思えるね もう 遅いけど 思い出せたことが 少しだけ嬉しいよ 過去と未来 2000.8.7 本当はね 過去にごめんねを言いたいんだ でもね 我慢してるよ 過去は素敵だったと思い込んでる その方が 美しいから そして まだ 未来があるから 神秘 2000.8.4 プードルの白い尻尾が 雲みたい 赤ちゃんの丸いおなかが 地球みたい あの人の暗い瞳は 宇宙みたい 未知なもの 2000.8.4 愛は宇宙くらい謎に包まれてる 人は海ほどに未知なもの 知ったかぶりではなくて 敬うことで 人に近づければいい 白い手紙 2000.8.4 もし叶うなら 手紙を運んでください 心を白い封筒に入れて 空の向こうのあの人へ 笑顔で暮らしていると 伝えてください 毎日寂しいと伝えてください 手のひら 2000.8.4 孤独を飼いならすのではなくて 正面から感じることで 幸福に近づきたい 手のひらをそっとあわせれば 少し暖かいよ 自由 2000.8.4 楽しくないなら 笑わなくていい 悲しくないなら 泣かなくていい 心と体を一つにして 君のしたいように すればいいさ 危険な連帯感 2000.8.4 安い連帯感で 安心しててはいけない 楽な仲間意識に 甘えててはいけない 集団でいることの意味は 馴れ合うためではなくて 一人でも立てるようになるため 答え 2000.8.4 答えはあるようでないものです ヒントは何処にだってあるけれど 使い方はあなた次第 さあ 答えがわかりましたか? 答えはないようであるものです 祈り 2000.8.3 誰もが悲鳴をあげているのだから 傷つけ合うのは もう止めよう 誰もが泣くことさえ忘れているのだから そっと目を閉じて 少し祈ろう 誰のためでもなく・・ 盲目 2000.8.3 私が狂っていないと言う証拠はないし あなたが普通だと言う証拠もない 愛にも神にも 証拠はない もっと昔 何もかも曖昧だった頃のほうが 人は自由だったのかもしれない 見えないものを信じるしか道がなかった頃のほうが 人は優しくいられたのかもしれない 実体を一つ見つけるたびに 盲目になって行く 最低限 2000.8.3 我侭は言わない 高望みもしない ただ もう少し もう少しくらい どうにかならないものかしら 絶対懲悪 2000.8.3 ニュースを見るのさえ嫌になる 頭がおかしくなりそうで 不条理なことしか起きないね 正義は何処へ行ったのかな? スーパーマンは現れない ウルトラマンは宇宙で昼寝 悪者は誰が倒すの? あまりにも酷いことが普通に起きてる そのことの意味がわからない 弱くて小さなものばかりが いつだって 犠牲者 世紀末の打ち上げ花火 2000.8.3 とっても可愛い子が とってもカッコいい人に恋をして ドラマみたいな恋をしたって ちっとも 面白くないね 純愛にも 不倫にも もう 飽きたよ 劇的なことを求めてるんだ 世紀末の打ち上げ花火 ドカーンとね 凄いのがいいね 孤独 水に話しかけてみる 虫に話しかけてみる 空に話しかけてみる 私だけが生きているわけじゃない それなのに 時々 孤独だね 願い事 2000.8.1 眠る前にベットの中で 願い事を呟くの 天井に一番星を見つけて 明日へのお願いをするの きっと 叶うから・・ 恐い夢 2000.8.1 とても悲しい夢を見たんだ 夢の続きが恐いんだ 隣に誰かいるような気がして目覚め 隣に誰もいなかった時の 白々とした空気が 大嫌いなんだ カケラの居場所 2000.8.1 カケラを拾ったよ 君がいつの日か草むらの隅に 捨てて来てしまった心のカケラ 届けに行くよ 白い息で暖めて いらないなんて言わないで 君が目を閉じている間に カケラは君の中へ返って行くよ 在るべきはずの場所で もう一度 輝くよ 星 2000.8.1 宝石箱にひとつ 星がひとつ 輝きが消えないように 煌きが消えないように 空へ返さなくちゃ 寂しいな 星がいないと 近くにいないと寂しいな 空へ帰る涙がひとつ その隣に星がひとつ 臆病 2000.8.1 押し寄せてくる波に後ずさりした 臆病ね 忍び寄ってくる吐息に耳をふさいだ 臆病ね まだ見ない景色を見るのが恐いの? 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