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損得 2000.10.26

損と得を引き算し続けたら
どっちが勝つだろう?
きっと 途中で疲れ果てるね

だったら
気持ちがいいように生きたいね
眉間に皺を寄せるより
軽はずみに転びたいね

そっちの方が
爽快だろう!



何のため? 2000.10.26

何のために?と思ってはダメ
たいがいの事は
何のためにもならないのだから

何のためにもならないたいがいの事に
意義を見出すのが
人間
見つけたがるのが
人間

最初から無意味に生きれれば
楽なのにね



風穴 2000.10.26

この風はどこから来たの?
風にさらわれてやってきたの?

落し物を一つ残して
また 去っていくのね

私の胸にぽっかり空いた
風穴を残して



一人道 2000.10.26

道行く人が素敵に見えて
自分が小さくて弱く感じる
そんな夜の帰り道には
ひっそり 空を眺めましょう

下を向いて
肩を落としてはダメ
上を向いて
一瞬微笑んでごらん

そこには 君の友達がいるから
きっと 君の友達いるから



ストレス 2000.10.26

気付いたら
恐い顔をしていた
そんな自分が嫌で溜まらなくて
イライラしたら
もっと酷い顔になった

どうしようもない時があるね
一杯でもう入らないよ

許容量なんてたかが知れてる



キャンドル 2000.10.26

キャンドルの火
暖かくて
思わず手をかざした

マッチ売りの少女みたいに
幻が透けて見えるわ
忘れていた夢の架け橋

マッチ売りの少女のように
目を閉じて死んでしまうわ
忘れていた夢の残像



足跡 2000.10.22

足跡を振り返る
まだ あんなに小さい
足跡を振り返る
まだ 小さい

自分の歩いた道を
覚えておこう
風に砂に消されてしまうとしても
僕の足跡は永遠

足跡を振り返る
次の一歩に力を込める



臨機応変 2000.10.22

嘘つきは いつか
誰にも信じてもらえなくなって
不幸にも寂しく死ぬ運命

正直者は損をして
出世も贅沢も出来ない時代

さて どういきますか?
混乱した社会で
混乱せずに過ごす術を学ばなくては
慣れて汚れると言う意味ではなく
強く逞しくなるという意味で
嘘も正直も超越し
確固たる価値観を生み出さねば・・



涙ポツン 2000.10.22

ボツン
雨が降る
ポツン
君は一人
ポツン

ポツン
ひとしずく

ポツン
雨の日に
君の目に
ポツン ポツン

ポツン



政治 2000.10.22

もし お姫様だったらと想像する者はいても
乞食だったらと想像する者は少ない
もし 大統領だったらと想像する者はいても
囚人だったらと想像する者は少ない

光を見たいなら
闇を見なければならない
陰鬱なものから
目を背けてはいけない

自分が知らない世界を
知った振りをしてはいけない

想像以上の人々が
想像以上に過酷な社会の中で
今も 息を潜めて 戦っているのだから



生命 2000.10.22

水は天から降り
太陽も天で輝く
空気はいつもそこにあり
海は物憂で雄大だ

私たちは何者か?
偶然の奇跡か
はたまた
神の御心か

どちらにしても
生きている
その真実に変わりはない

精密で繊細な
この肉体に
鞭を打って
進もうではないか

怠惰で強情な
この精神に
餌をやり
進もうではないか



種 2000.10.22

大地に一粒の種を蒔き
その種からやがて芽が出る
枝は伸び 花が咲くかもしれない
花は香り いい匂いかもしれない

さあ 種を植えましょう
すべては
そこからはじまるのだから



地球は回る 2000.10.22

君のこぼした涙が
小さな湖を作る
その湖で顔を洗う僕は
笑顔になる

誰かが泣いて
誰かが笑う

君の笑顔も
僕の涙も
ひとりっきりのせいじゃない
だって
地球は回ってる



子守唄 2000.10.16

生まれる前に
覚えていた歌を
今 あなたに歌ってあげる
眠る前に耳元で
ちょうど 懐かしい波の音のように
白い腕で包み込む
ちょうど 風の揺り篭のように

子守唄を歌ってあげる



約束 2000.10.16

静かな夜
夢を見る
誰かの手が私を引寄せ
強引に闇へと導く

何に繋がる道なのかわからないまま
歩き続けていくのなら・・

静かな夜
光が渦巻く
風の行方を聞いた小鳥が
色のない歌を
私に歌う

何が待っているのかもわからないまま
歩き続けていくのなら・・



平凡な一日 2000.10.16

ぼんやり時が過ぎていく
ぼんやり疑問が湧いては消える
ここに私がいることが
不思議で少しだけ嬉しい

ぼんやり今日が過ぎていく
幸せは無色で匂わない
ちょうど今日の私みたいに・・



シャボン玉 2000.10.16

シャボン玉を空へ飛ばそう
同じ空を あの人が
見ているかもしれないから
シャボン玉がはじけるのを
気付くかもしれないから



リボン 2000.10.11

抜け落ちた髪をリボン結びして
あなたのポケットに忍ばせる
本当は連れ去って欲しいけど
私はトランクに入りそうもないから
側にいたい思いを
そっと 髪に吹きかける
私をお守りにしてね
いつも 寄り添っていてね
離れていても 絆が消えないように
リボンをきつく結び直した



北風と太陽 2000.10.11

旅人のコートを脱がそう!
北風さんはヒュウヒュウ吹いた
太陽はただそこにいた
北風さんは太陽に負けちゃった
私も負けちゃったみたい・・
むきになって走りすぎると
遠ざかって行くものがあるね
ただ そこにいるだけで
よかったんだ



迷宮 2000.10.10

自分のことが嫌いで仕方がない子供が
自殺するのは仕方がない
自分を愛せない大人に
囲まれていたのだろう
太陽は眩しすぎて
月は悲しすぎて
目を閉じてしまいたくなる
冷たい壁に囲まれた迷路
誰も出口を知らない迷宮
もし 私が光なら
柔らかく導いてあげるのに・・
もし 私が鳥なら
人は同じように無力で
同じように気高いと
耳元で歌うのに・・



奇跡

愛した人が愛してくれないのは普通で
夢がいつまでも叶わないのも普通
理想論が矛盾だらけなことくらい
小学校で学ぶしね
でも
愛した人が愛してくれる夜と
夢がキラキラ光る朝が来たりする
生きていればそんな日と
出会うのも真実だね



マリア 2000.10.10

バカと天才が紙一重なように
尊さと愚かさは似ている
幸せと不幸が
隣り合わせなように
愛と憎しみは似ている

狂った君に恋をした僕は
一番の幸せものかもしれない
狂った君の微笑みは
時にマリアのようだから



我侭な唇 2000.10.10

怒ってないよ!
と言ってどんどん怒る君
悲しくないもん!
といってどんどんあふれる涙

いいよ 強がりたいなら
全部 ひっくるめて
抱きしめてあげるから
我侭な唇を
愛でふさぐから



焼きいも 2000.10.10

寂しがり屋さん
こっちへおいで
一緒に 落ち葉を集めましょう
一緒に 焼きいもを食べましょう
一緒に オナラをしてみましょう



スープ 2000.10.10

コトコトとスープを煮る
気持ちがグツグツと沸いてくる
一口 味見をしてみよう
ドキドキ ワクワク 食べてみる
熱くって ヤケドシタ
でも
とっても 嬉しくて
シアワセの味だった
あなたも 一杯いかが?



伝説 2000.10.10

志で命を捨てられるほど
強くはないから
謎の死をとげる
英雄に憧れる

私が殺されても三面記事に載るだけ・・
だったら せいぜい
長生きしたいね



心のまんま 2000.10.10

食べたいときに食べて
眠りたいときに寝て
愛したいときに愛そう
何処まで心のまんまでいられるか
勝負だね



散歩道 2000.10.10

テケテケ トボトボ
秋の夜道を
お散歩しよう
こんなに 空って綺麗なんだね
こんなに 人って素直なんだね



あのね 2000.10.10

あのね あのね
話したいことがいっぱいあり過ぎて
忘れちゃった
また 明日ね



困った秋 2000.10.10

寒いんだか暑いんだか
わからない
好きなんだか嫌いなんだかも
わからない
う〜ん 困った




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