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![]() 君と僕 2001.1.30 質問しない君と 話さない僕 止まらない君と 歩かない僕 よく笑う君と よく食べる僕 君のことは 何でも知っているけれど 何にもわからないよ 恋をした僕と よそ見してる君 咲いた 2001.1.30 自分らしくないことを3つ以上したので 死にそうに疲れました 自分らしいことを3日続けたら 頭のてっぺんに花が咲きました その花に水をあげるために 僕は 自分らしくないことを繰返します ストレス死してしまうのと 頭中に花が咲くのと どっちが早いかの競争です 今日はお昼休みに日光浴したので 頭のてっぺんの花は元気がいいです 手間も面倒もかかりますが 今となっては この花が僕の生き甲斐です 上弦の月 2001.1.30 弓のような月の近くで ダイヤのような星が光る 藍色の空は 出会ったばかりの二人を 少しだけ綺麗に見せる ねえ 月明かりの下でキスをして ねえ 何も言わないで思いを伝えて ナイフのような月に寄り添い 雫のような星が光る ミルク色の雲が 艶やかな肌に やわらかな影をおとす ねえ 月明かりの下でキスをして ねえ 何も聞かないで全てを知って 我侭な夜空を独り占めして 小さな手のひらで星を殺して 二人ぼっち 2001.1.30 あまりにも一人ぼっちで でも 誰かに電話も出来なくて あまりにも小心者の心は 小さくて 丸くて わりと白くて 今ごろ何をしているの? もし 私と同じ気持ちなら お話をしたいけど もし 私と同じ気持ちなら いつまでも 一人ぼっちね 遠慮がちで 勇気のない二人は 微妙な距離を保ちながら 遠く離れて二人ぼっちね 雪だるま 2001.1.30 大きな雪だるま 可愛い目をしてマフラーをまいている 次の日はお天気 太陽は陽気に地上を照りつける 大きな雪だるま 崩れた片目で苦笑い 次の日は雨 冷たく容赦なく地上に降り続く 大きな雪だるま もう何者かもわからない 次の日は雪 白い天使が歌いながら舞い踊る 雪だるまは天使と空へ帰って行った 僕はマフラーを拾った 二者択一 2001.1.26 手にいっぱいの荷物を持って歩いていると 道端で桜色の花と出会いました 「私を連れて帰って!」 と、花は言います さて、どうしたものでしょう? この荷物をいくつか捨てないと 花を連れて帰れません むりやり荷物と一緒に連れて帰っても 花をクシャクシャに傷めてしまうでしょう どうしてもその花が欲しいので 荷物を捨てようと決心すると 「いまさらここに捨てて行くつもり? あまりにも残酷じゃない!」 危険を察知した荷物は言うのです さて、どうしたものでしょう? 虹占い 2001.1.26 空を見て天気を占うように 顔を見て心模様を占う 星座で相性を占うように キスをして好きを占う ずっと 見ていていい? 夜が来て朝が来て また 夜が来ても ずっと 見ていていい? 瞳が虹の形で笑うから きっと 君は優しいね 食物連鎖 2001.1.26 宮松坂をカラスが飛び交う 行き交う人より元気よく 街の雑音より威勢よく カーと鳴いては 羽ばたいている カラスの順応力は 人間を上回っているかも 行動的で 節操がなくて がめつい 人間のゴミをカラスが荒らす これも新しい食物連鎖の形だろうか マッサージマシーン 2001.1.24 お疲れと言って 肩を揉んでくれる人がいたらいいね 愛する人のキスよりも 今は マッサージマシーンが欲しい お買い物 2001.1.24 買い物をするように 恋を選べる? お気に入りだったら 迷わず買ってよ 理性や躊躇なんて かっこ悪いわ 好きなものは手に入れなくちゃ 楽しくないわ 何も目に入らないくらい あなたを首っ丈にするものは何? ひとめぼれだったら 迷わず買ってよ 今すぐお買い物しましょう あの高揚感が堪らなく好きだから! 送信 2001.1.24 メールを丁寧に書いて 何度も読み直して 送信を押そうと思うのだけれど 出来ない 一瞬で繋がってしまう恐さ まだ 準備が出来てない もう一度最初から書き直そう いつになったら あなたに届くことやら・・ 痛み 2001.1.30 あんなに痛かったのに 今では感じない 長く付き合っているうちに 慣れてしまったのね 感じなくなるより 痛いほうがよかったのかも・・ もう 感覚さえ 麻痺してる ストレス 2001.1.24 調子のいい胃腸のように 今日のストレスは 明日朝までに スッキリ 出し切ってしまいましょう 嫌なこと 辛いこと 辛いもの 酸っぱいもの 全部 消化してしまいましょう 自由 2001.1.24 みんな自由なはずなのに どうして人は人を 束縛したがるのかしら? どんなに独り占めしようとしても すり抜けて行く感情は 止められないわ あの人と私は他人だから 必死に繋がっていようとするけれど こぼれて行く感情は 止められないわ 悲しいけれど・・ それが 自由ということ 消耗品 2001.1.23 この体はすりへるの? この心はすりへるの? あなたに触られるたびに あなたに探られるたびに 少しずつ すりへって行くのかしら? 使い捨てに出来ないわりには 物持ちが悪いのね 地球エネルギー 2001.1.18 地球のエネルギーを吸い取った人間達 今度は自分達のエネルギーを 吸い取られているみたい 行き先も 帰り道も わからない 本物の迷子なのに 認めるのが恐くて 意味もなくがむしゃらで でも やる気なんてあんまりなくて 終わり行く世界なら 生まれ行くものを一つ探して 地球のエネルギーの限界は もう すぐそこまで来てる 縁側のおばあちゃん 2001.1.18 おじいちゃんとおばあちゃんが お互いをいたわりながら 寄り添いながら歩いてる 50年後 私がもし生きていたとして 50年後 あなたがもし生きていたとして 手を繋いで公園を歩けるかしら? 朝まで語りあかせるかしら? 「愛してる?」 と、聞いて 「愛してる」 と、言ってくれる 誰かが側にいるかしら? 50年後 おばあちゃんになった私が 今の私を見つめてる 縁側でお茶をすすりながら しわしわな手で猫を撫でながら 「今を大事にね!」 って、微笑んだ おやすみ 2001.1.18 真っ暗にして 枕抱いて ベッドにもぐって おやすみ いい夢を見て いい顔になって 目覚まし鳴るまで おやすみ そう みんないい子 そう みんないい子 今日もよく頑張ったね よくできました! おやすみ 海賊と少女 2001.1.18 海賊が来て言いました 「さらいに来たぞ!」 少女は言いました 「あら、ちょうどよかったわ 暇を持て余していたところだったの」 海賊は少女を殺す訳にもいかず 少女は海賊を恐がる様子もなく 船旅は始まりました 海の上 オシャレに余念がない少女 帆のてっぺん 威張るのに疲れ始めた海賊 次の島に着く頃 二人はどうなっているでしょう? 物語はまだ始まっていません 川べりの道 2001.1.18 長いね この川 何処にいったら終わるのかしら? 何処からどんな風に始まったのかしら? 上流へ上流へと 登っているけど・・ 長いね この旅 こんなはずだとは知らなかったよ ここはいったいどの辺りかしら? 先へ先へ 急いでいるけど・・ ちょっと しゃがみこんでみる 川べりに花が咲いてる 風が吹いて揺れる花びら 微笑んでるみたいだね そっと 水に足を浸す 冷たくて透き通ってる せせらぎは光を浴びて 喜んでいるみたいだね 気持ちいいね この川 なかなかだね この旅 体が宙に浮いてきた アリとキリギリス 2001.1.15 お腹がすいた 寒くて死にそう アリさん助けて! と、怠け者のキリギリスが訪ねてきました アリはどうしたものかと迷いました 助けてあげるのはいいのですが キリギリスが強盗犯でないとも限りません 人助けするにも命がけ 見殺しにするのは余裕 ほんの少し 心が咎めるけれど・・ ランラン 2001.1.15 シンシンと心身が凍る 寒さだね 小さな陽だまりで猫が眠ってる 凍ったアスファルトで犬が滑った ランランとお日様が照るといいのに・・ みんなで一緒に待ちましょう 春が来るのを! ポカポカ陽気になるように ランランランと歌いましょう! 飛行機雲 2001.1.15 飛行機雲を追いかけて 野を越え 山を越え 歌舞伎町を走り センター街を飛び越え まだ 追いかける 世界の果てへ続く雲の道 地球を突き抜けて空の外 飛行機雲は飛行機を追いかけて 私は飛行機雲を追いかける 白い帯はどんどん長くなる そして いつか まるくなる 母性 2001.1.15 男の子は勝手だね 独占したくて 征服したくて でも 自分は自由でいたくて 困ったものですね そんな男の子を愛しいと思ってしまう 女の子も困ったものですね 白い星 2001.1.15 眠い目をこすって 見上げた空には 永遠が映っていて恐くなった 何度も瞬きして 見つめた君の顔には 刹那がやどっていて恐くなった 深く目を閉じて 見つめた闇の中に チカチカと白い星が光った 人工衛星 2001.1.14 思いもよらない展開が 予想もつかない未来が 待ち受けているかもしれない 交通事故に遭うよりも 高い確率で チャンスが君を待ち受けている 今朝すれ違った人が殺人者だったり 蹴飛ばした子供が大統領になるかもしれない 君が思っているよりずっと 世界は刺激に満ちていて 観測不可能なことばかり 右に行く? 左に行く? 地球は君のセンスに委ねられてる 衛星で電波をキャッチして! 物憂げな欲求 2001.1.14 刺激を求めながら 安定を確保するなんてずるいでしょう? 進むために捨てなければならないものがあるとして 守るために諦めなければならないものがあるとして 手に入れたいものが何なのか 失えないものが何なのか 答えはいつも曖昧で 心はいつも物憂げで 実体のない思いを探るのは 実体のない自分 刺激を求めながら 安定を確保するなんてずるいでしょう? 恋の歌 2001.1.14 オリオン座が綺麗ね 冬の空 冷たい分澄んでいるのかしら? 笑った瞳が綺麗ね 無防備で 冷たい程澄んでいるのかしら? 恋の歌は素敵ね 幻は 遠いほど愛しいものかしら? 好み 2001.1.14 どんな食べ物が好きなのか どんな映画や音楽が好きなのか どんな女の子が好きなのか 何も知らない どんなキスが好きなのかは 知っているのに・・ バージョン 2001.1.14 いじめっ子になりすまして 君に意地悪をしてみたい 泣くまで傷つけるの いい子になりすまして 君を慰めてあげたい 泣くほど優しくするの 見てみたいのよ 試してみたいの これからの二人のバージョンが どのくらいあるのかを・・ 恋 2001.1.14 会えない時間に君のことを考えて その分 好きになっていくみたい ちょっとね 最近全てに優しいのだよ ちょっとね 最近全てが楽しいのだよ 君に会ったからかな? 恋をしてるからかな? 銀世界 2001.1.9 細枝に咲く白い花 天から舞い落ちる小さな天使 僕はもう死んだの? ここはいったい何処なの? 一面に広がる闇は白く 地上から舞い上がる小さな命 ここは天国でしょう? きっと そうでしょう? 迷い込んでしまった夢の中で 眠ることが出来たのなら 目覚めたとき潰えた命も 白くなっているでしょう 雪女 2001.1.9 こんな冷たい雪の中でしか生きれないおまえと ずっと 一緒にやっていくのは無理だよ いくらおまえの吐息は熱く 体がピンクに火照ろうとも いずれ 僕の睫毛は凍り 心臓は静かに鳴り止むだろう その時 おまえは 涙を流すのだろうね 涙は氷柱となり 胸を突き刺すのだろうね 最後に悲しむのがおまえなら きっと 僕は不幸だろう そして おまえも不幸だろう 小さな脳の行方 2001.1.9 難しいことを考えていると 頭が痛くなってくる そのあと 眠くなってくる きっと 私はバカなのでしょう だから 生きているのでしょう グーチョキパー 2001.1.9 グーはチョキに勝って チョキはパーに勝って パーはグーに勝つ グーはパーに負けて パーはチョキに負けて チョキはグーに負ける 誰が一番強いのか 誰が一番弱いのか 永遠の謎です 工作 2001.1.9 白い画用紙に絵を書いて それをハサミでめちゃくちゃに切って もう一度 絵になるように 一枚一枚 ならべて行くの 時々 別の絵が生まれたりするのよ 不思議でしょう? 単純な欲求 2001.1.9 恋の映画をみて 恋をしたくなったり 夢見る歌を聴いて 夢を叶えたくなったり カレーの匂いを嗅いで カレーを食べたくなったり 五感で生きている 本能で生きている 単純すぎて それが逆に難しい 誰のせい? 2001.1.9 悪いのは誰なのか? 君と寝た僕か 僕と寝た君か それとも あの日のあの店のあの酒が 悪いのか あのキスがあの歌があの瞳が 悪いのか それとも あれでよかったのか・・ 極東の街 2001.1.9 一年中太陽が見えないのも寒くて 一年中太陽が大きいのも暑くて ちょっとずつ ちょうどいい そんな場所を探していました きっと そこには かき氷もおしるこもあって 満ち足りて 満たされて 笑っちゃうと思ったからです やっと辿り着いた極東の街 忙しなく 慌しく 季節までもが電車に轢かれていきます ちょっとずつ ちょうどいい はずが ちょっとずつ ズレはじめて 桜も雪も車に轢かれています 月の祈り 2001.1.6 ずっと 昔の人々も 月に願っていた きっと 私達だって 月に祈っている 夢を見て 血が流れ 叶えられた数々の色 空は青く 夕日は赤く 景色は同じようで違う 明日を待ち 涙こぼれ 叶えられた数々の朝 雨は降り 川に流れ 景色は同じようで進んでいる ずっと 昔の人々が 未来へ繋げてきた きっと 私達だって 未来を信じている 大地震 2001.1.6 こんなにたくさんの人と出会うのに 恋人は何処にいるのかしら? 愛は何処へ行ったのかしら? 埋蔵金を掘っているわけでもないのに なんだか必死で滑稽ね 求めているものは出会い 心を揺さぶるような大地震 スパイの恋 2001.1.6 心に風が吹いた夜 花のような女の子と出会った 油断した僕は 自分がスパイだと打ち明けた 花びらのように女の子は微笑んで 僕はただただみとれていたよ 次の日 ミサイルは盗まれて 僕は牢屋へ入れられた 看守は言ったよ 花のような女の子はスパイで 任務が成功して嘲笑っていたのだと・・ まさか 花のような女の子がスパイだったなんて! 僕は打ち明けたのに どうして 君は打ち明けてくれなかったの? スパイ同士 積もる話も出来ただろうに・・ 服従 2001.1.6 バリアをはったところで 無駄ね 侵入者はいるものよ 何処かに小さな隙間を見つけて あなたの弱点をわし掴み お腹を出して降伏しなさい あなたの新しいご主人様に 好きよ 2001.1.6 体が目当てだった訳じゃないわ 心にも惹かれたし お金が狙いだったわけじゃないわ 顔だってタイプだし きっと 全部ごと好きだったのね そう言うことにしておいて Top of Page |
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