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あの人 2001.4.29

あの人が元気ならそれでいい
それは 愛なのかな?
あの人が幸せならそれでいい
それは 愛しさなのかな?

あの人が悲しんでいるのなら
私も悲しい
私も泣きたい



三日月の夜に・・ 2001.4.29

折れそうに細い三日月
近くに寄り添う白い星

ビルの隙間から除く空
街のざわめきはもう聞こえない

私は一人 歩く
私は一人 行く
後ろは振り返らない
時折 空にだけ
涙を見せるかもしれないけれど・・



白昼夢 2001.4.29

とても穏やかな気持ちなのか
それとも 静かに寂しいのか
ただ 透き通っていくような気がしてる
白い肌が光に透けるように
この心がゆっくりと溶けていくような気がしてる

昼下がり 音楽はそよそよと髪をなで
風はさらさらと耳元で遊ぶ
このまま 目を閉じてしまえば
この空間は永遠に終わらないのかな?
それとも 一瞬で消えてしまうのかな?



幻と永遠 2001.4.29

> 幻が見たいわ
見えないから幻と言うのだよ
> 永遠が欲しいわ
それは永遠に叶えられそうもないよ



パンドラの箱 2001.4.29

パンドラは箱を開けた
憎しみが 悲しみが
飛び出した
嫉妬が 裏切りが
飛び出した

パンドラは泣いた
どうか助けて
パンドラは叫んだ
どうか救って

希望は言った
私はいないようでいつもいます



仮面 2001.4.29

明るく振る舞うことに疲れる
でも 今は弱さを見せるわけにはいかない

あなたをこれ以上巻き込まないために
私は鎧の仮面をかぶろう

あなたがこれ以上迷わないように
私は太陽のように笑っていよう

最後に出来る ただ一つのことだから



後遺症 2001.4.29

幸せの後姿は ちょっと辛いね
それを見ながら歩くのは 気が滅入るよ

愛の足跡は ちょっと悲しいね
それを見ながら歩くには 強さがいるよ



愛の音 2001.4.29

今でも愛しているという表現はあまりにも曖昧で
花にも人にも空にも見える 誰かの書いた抽象画みたい
空なのか海なのかかわからない あの夜の闇みたい
風なのか囁きなのかわからない ある愛の音みたい



不思議 2001.4.28

元気な振りをしていると
元気になって来るから
不思議・・



痛み 2001.4.28

不安なのは嫌
寂しいのは苦手

ひどく寂しがりやの君が
一人でいられるはずがないと
あなたはいうけれど・・
確かに そうだけれど・・
耐えなければいけない痛みも
この世界にはあるようよ

あなたも私も一人
一人ずつ 別々の痛み



孤独 2001.4.28

今まで寄り掛かっていたから
一人で立つのが辛いのでしょうか?
幸せだった分の不幸せが
満たされていた分の飢餓感が
容赦なくやって来るのでしょうか?

思い出があるからやっていける
そう思ってはみるけれど・・



風 2001.4.25

春なのに
まだ 風が冷たくて
立ち止まりジャケットの襟を立てた

早く通り過ぎていってよ
忘れてた痛みなんていらない

私を木漏れ日の中へかえして



新世紀 2001.4.25

ストライキを起こそう
電車を止めて 飛行機を止めて 車を止めて
デパートは閉まって コンビニは強盗され
学校は燃えて 家はつぶれて
さあ みんなで路頭に迷いましょう

誰も生き残れないでしょうね
自分の首を絞めて死んでいく人間達

私は卵を隠しておくわ
人のいなくなった楽園で
恐竜の赤ちゃんが産声をあげる



セカンド・チャンス 2001.4.25

もう一度人生をやり直せると言われても
私は今を選ぶだろうな
せっかく ここまで生きて来たのに
最初からなんて
面倒くさい



はてな 2001.4.25

なんか虚しい
でもなにが?
なんか寂しい
でもなんで?



最初の一歩 2001.4.25

そろそろ始めてみようか
確かに不安はあるし 実体もあやふやだけれど
そろそろ始めてみようか
このままここにいても きっとふて腐れるだけだろうから

最初の一歩を踏み出せば 次の一歩は
無意識のうちにやってのけるはずさ



人口増加 2001.4.25

人がたくさんいて
グルングルンだよ
まわちゃってるのね
洗濯機の中で・・

最初に救い出されるのは誰かしら?
それともみんなで溺れ死ぬ?



恋の呪文 2001.4.22

恋した人にしか唱えられない
恋の呪文が聞こえてくるわ

世界中でたった一人
私に魔法をかけられる人

世界中でたった一人
あなたに魔法をかけられる人

ほら 恋の呪文が聞こえてきたわ
ねえ 恋の魔法の効き目はいかが?



極端 2001.4.22

何もする事がないと後ろめたいし
することばかりだと死にそうになる

誰も愛さないでいると心細いし
愛してばかりだと死にそうになる

調度よくなんてなれなくて
心はいつも極端に
ない物ねだりをしてしまうね



空中散歩 2001.4.22

午後のカフェで一人
流れる音に体を揺らして
揺れる木の葉を見ていたら
いつのまにか木の葉になっていた

午後のカフェで一人
流れる音に体をまかせて
流れる雲を見ていたら
いつのまにか雲になっていた

そう 漂っているの
空中でお散歩中・・



気まぐれ

今泣いていた子が もう笑った!
いったい どうなっているの?



優しい涙 2001.4.22

泣けなくて ずっと 苦しかった
泣いたら ずっと 楽になった

涙と一緒に零れていった
抱えきれない 二人の思い出
優しい涙が 何処かへ 連れて行った・・



言葉の限界 2001.4.22

在り来たりの言葉でこの恋を
終わらすわけにはいかないから
「ありがとう」も「さよなら」も言えなかった

でも他に 何と言えばいいのだろう
何が相応しいというのだろう

この心を伝える術など 存在しないというのに・・

言葉達は一瞬にして威力を失い
沈黙はそれ以上に残酷だった



綺麗? 2001.4.20

色んなことがあったけれど
相変わらず私は綺麗?
色んなものを失ったけれど
相変わらず涙は綺麗?

色んなことが起こるけれど
まだ・・笑顔は綺麗?



カサブランカ 2001.4.20

泣いている姿が美しければ
涙さえダイヤのピアスのようね

笑っている姿が美しければ
笑顔さえ胸元のコサージュのようね

死に行く姿が美しければ
青白い肌さえ 冷たい唇さえ
闇に咲く一輪のユリのようね



イジケ虫 2001.4.20

カメさん カメさん
どうして顔を出さないの?

虫さん 虫さん
どうしてじっとしているの?

ヒトさん ヒトさん
どうして何も出来ないの?

ハトさん ハトさん
どうしていつも鳴いてるの?

花さん 花さん
どうしていつも黙っているの?

ヒトさん ヒトさん
どうして何も見えないの?



人口密度 2001.4.20

公園に群がる鳩も
オープンカフェに群がる人も
同じようなもんだ

数が多すぎて行くところがないのよね〜
鳩も私達も・・

ゴミ箱をあさるカラスも
自然をあさる人も
同じようなもんだ

必死にそれなりに生きてるのよね〜
カラスも私達も・・



お弁当 2001.4.20

お日様とお水とお米とおばちゃんに感謝して
ニワトリとタマゴと牛とその餌に手を合わせて
お弁当をいただきましょう

は〜い みんなで一緒にいただきます!



花水木 2001.4.17

木漏れ日の中を歩いていたら
お腹がポッと温かくなった
自然と空を見たくて
顔を上げていた
自然と光を浴びたくて
背筋が伸びた

水を飲み 光を受け 眠り 目覚め

花になろう
人知れず 小さく咲く
道端の花になろう
風を呼ぼう
花びらを 自由に揺らす
心地よい風を呼ぼう



地球 2001.4.16

人は優しい
そして 少し寂しいらしい

愛は尊い
そして 少し儚いらしい

地球は広い
でも 果てはあるらしい

地球の中で 愛を探す 人がいっぱい



不安定 2001.4.16

安定したいんだ
そのために
どうすればいい?

強くなるより先に狂ってしまいそうさ
大人になるより先に死んでしまいそうさ

一人だという虚しさに慣れて
無意味な日常の下らなさに慣れて

いつか 安定するのだろうか?



君について 2001.4.16

いつ 髪を切ったの?
誰よりも早く本当なら
その髪に触れていたのに
いつ 香水を変えたの?
誰よりも早く本当なら
その香りを抱いていたのに

君について
知らないことが増えていく
少しずつ覚えた愛が
行き先を失った



笑顔 2001.4.16

平気な振りをした
明るくおどけて見せた
久しぶりの君は
ずっとずっと 素敵だった

もう 手は繋げないから
肩に触れた
「がんばってね」って
笑いながら・・



補助 2001.4.16

痛いよ
体の真ん中が締め付けられる
痛いよ
頭の奥の方がきりきりする

甘えないようにと無理をするたびに
バランスが崩れていく

無理に強く立とうするたびに
リズムが崩れていく

やっぱり あなたがいないとダメみたいよ



君に・・ 2001.4.15

君に言わなくてはいけないことがあるような気がする
それなのに それなのに
何を言えばいいのかわからないまま
時間だけがチクタクと過ぎて行ってしまうよ
僕の胸はチクチク痛むよ
君に言わなくてはいけないことがあるような気がして・・



謎 2001.4.15

ねえ いつまで続くの?
ねえ 答えはあるの?

もう十分なのか まだ全然なのか
さっぱり わからないよ

ねえ いつまで探すの?
ねえ 答えはあったの?

もう疲れたのか まだ全然なのか
さっぱり わからないよ



未来 2001.4.15

ずっとずっと 年をとって
ずっとずっと 世界を知って
わかる何かがあるのだろうか?

ずっとずっと 経験を積んで
ずっとずっと 愛を覚えて
残る何かがあるのだろうか?

おばあちゃんになった時
今の私を思い出し
微笑めればそれでいいけれど・・

おばあちゃんになった頃を
今の私が思い描いて
微笑めればそれでいいけれど・・



翼の生えた少年 2001.4.15

翼の生えた少年は
私に言いました
「一緒に天国へ行く?」
びっくりした私はききました
「もう?」
少年は優しく頷きます

さようなら 地球のみなさん
私は天国へ旅立ちます
この翼の生えた少年と



砂漠 2001.4.15

少しずつ遠ざかって行くのを
瞬きもせずに
見つめていなければいけない

砕け散った心は 悲しみさえ忘れ
乾いた眼球を転がしながら
呆然と一点を見つめてる

あなたが一歩足を進める
砂漠は広がって行く



消去法 2001.4.15

一番望んでいたことなのに
現実になってしまうと
心がぽっかり空いたような
ベッドがぽっかり空いたような
居た堪れない不安に襲われたりします

でも 一番望んでいたことなんて
その時 その状況での
消去法で残ったものでしかなかったのかもしれません



空回り 2001.4.15

冷たくするのは嫌いだからではなく
愛しているからだと
きっと 気付いているでしょうね
ごめんなさい
不器用な私は
また あなたを傷つけてしまう



脆さ 2001.4.15

あなたは私を強いと言いますが
少しも強くなんてないです
あなたは私を凄いと言いますが
少しも凄くなんてないです

今ただこの手を握ってくれただけで
泣き出してしまうでしょうから・・



野良猫 2001.4.12

野良猫は今日も走る
排気ガスの中
雑踏の中
我関せずと背筋を伸ばし
仲間を探して発情する

ニャ〜となけば 集まるよ
そう 野良猫の仲間達



惰性 2001.4.12

同じ場所に踏み止まれるほど
強い足を持っていないみたいよ
同じ景色を凝視できるほど
澄んだ目を持っていないみたいよ

もう 疲れてしまったのよ
平和という名の日常に・・
普通という名の惰性に・・



甘い誘惑 2001.4.12

向こうの世界へ行って
帰って来れなくなったら
人は私を狂人と呼ぶのでしょうね

それはとても緩やかな階段を上るように
芳しい蜜の中で溶けていくように
気持ちのよいことかもしれません

向こうの世界の友達が手招きをするので
甘い誘惑に負けてしまうかもしれません

帰って来れなくなった私を
人は狂人と呼ぶのでしょうね



白昼夢 2001.4.11

あの人の夢を見ながら
腕の中で眠りたい

髪を撫でていてね
唇に触れて 優しく

あの人の夢を見ながら
歌っていたい

手を繋いでいてね
瞳に触れて 切なく

あの人の夢を見ながら
歩き出すから・・



命 2001.4.11

あと 一週間の命と言われても
同じ明日を過ごすだろう
あと 一日の命と言われても
同じ明日を過ごすだろう

ふと 思ったんだ
命がもうすぐ終わるような
そんな気がしたんだ



内緒話 2001.4.11

内緒話をしよう
唇を近づけて
君にだけわかる言葉で
秘密を打ち明けるよ

ほら、聞こえたでしょう?

僕の宝物の在り処が・・



時 2001.4.11

穏やかな空気が
優しい夜が
愛しくて 少し不安になる

軽やかな体を
包み込む風が
涼しくて 少し泣きたくなる

今が もう終わってしまう
私の手をすり抜けて・・

時の後姿は
いつだって 切ない



氷の上のダンス 2001.4.8

氷の上でダンスをした
冷たいつま先で円を描き
あなたの手を掴んで

砂の上でダンスをした
熱いつま先を宙にあげ
あなたの胸に触れて

風が吹く なびく髪
雨が降る 濡れる唇

踊り続けましょう

氷が溶けるまで
砂が風に消えるまで



桜 2001.4.8

花びらが舞い落ちる
手を伸ばす
あなたが 地上に落ちてしまう前に

花びらが舞い落ちる
私の手のひらの中に

あなたは 静かに笑う



散歩 2001.4.8

風をきって 歩いて行きましょう
美しいものだけを眺め 街のゴミなんて無視して

視界を遮らないで
世界は私のものなんだから

ほら 空があんなに青いよ
ねえ 雲が形を変えるよ

風を越えて 歩いて行きましょう
美しいものだけを抱きしめて 街の涙を跳ね返して



キューピット 2001.4.8

歌が聴こえる
君の耳に 僕の胸に
キューピットのハートの矢が
飛び込んできた

歌が聴こえる
君の手に 僕の口に
キューピットの甘いお菓子が
放り込まれた

さあ 恋をしようか!

君の背中に 僕の肩に
キューピットの白い翼が
生えてきた!



飼い犬の目 2001.4.3

私の弱さを
あなたは許してくれましたね
私の傲慢さを
あなたは笑ってくれましたね

その中で眠れば
全ての悲しみは悪い夢のようで
その唇にキスすれば
全ての嘘は他愛のない歌のようで

今を体中で感じていた
あの時のことを覚えています

あの日の思い出を胸に
一人 眠る私は
放り出された飼い犬のように
頼りなく 情けない
目をしているかもしれません



花冷え 2001.4.3

右肩が寒い
あなたに抱かれているはずの右肩が
冷気に触れて狭くなる

背中が寒い
あなたの胸を感じているはずの背中が
空虚さに満ちてため息をつく

暖めてくれないの?
まだ 春に見せ掛けて 外は寒いのよ
一人じゃ 寒いのよ

ねえ 今だけ 抱きしめてくれませんか?



新しい形 2001.4.3

君と僕との間で
前より少し距離が出来て
それなのに饒舌に話が出来るのはなぜだろう?

前よりも
なめらかに
前よりも
軽快に
君に近づけるのはなぜだろう

遠くなってしまった君を
前とは違う形で好きだよ
それだけは きっと
いつまでも変わらない
真実だから



深入り 2001.4.3

笑顔をふりまくのは簡単で
甘い言葉を繰返すのも簡単

心の奥深くをさらけ出すのも
心の奥深くに触れるのも
とても 難しいことなのに・・

もし 恋をするのなら
体中を舐め合いたい

喜びも傷も
悲しみも幸福も
可愛い舌に溶けてしまうくらいに



運命の愛 2001.4.3

誰にでも愛されているような
誰にも愛されていないような
微妙な空気の中で
ため息をつく

あの人にとって必要なのは誰で
私に必要なのは誰だろう?

彼がいなければ生きて行けない!
そんな愛を知らないまま
時は過ぎてしまうのかしら?

死ぬまでに一度
命をかけて
運命の人と恋におちてみたい
たとえ死んでもいいと思えるような
狂気に溺れてみたい



桜 2001.4.3

どこからか花びらがやって来て
私の肩にとまった
あら どうしたの?
今日はお天気で ご機嫌がいいようね

青空と木漏れ日は いつでも君の一番の友達さ

あら どうしたの?
今日の笑顔は とびっきり素適じゃない!



出発の時 2001.4.3

人に心配をかけたぶん
いつか 笑顔をプレゼントしましょう

もっと すごく 幸せになって
いつか 溢れる愛で抱きしめてあげましょう

人に傷をつけたぶん
いつか 薬草をプレゼントしましょう

深く 遠い ジャングルを旅して
いつか 魔法の呪文を歌ってあげましょう

包まれたぬくもりを連れて
切り傷を葉で隠して
そろそろ 歩き出しましょう

私を待っている 全ての人たちのために・・



ガイア 2001.4.3

ここにいて満たされないのではなく
その心だと満たされないだけ

愛を知らないのではなく
見失っているだけ

肌が呼吸をするように 光を感じるように
私達はもっと 自然に帰らなければいけない

海が白い波を生み 月は子供達を家へ導く
大地は命を育て 太陽は子孫を守り続ける

私達はもっと 肉体に精神に
帰らなければならない

大地の息遣いに耳を済まし
今 その胸に 触れる
共鳴し 穏やかに震える体で
今 その胸に 寄り添う



鬱 2001.4.2

無理に笑おうとすれば笑える
なら 大丈夫
無理に笑おうとして泣きそうだったら
もう 無理はお止め

じっとしているんだ
その場所で
心の闇が通り過ぎていくのを
ただ 待つんだ



陰影 2001.4.2

光が眩しくて
つい 俯いた
伏目がちの瞳に
映るものはない

道端の花も
通り過ぎる猫も
ただの一枚の絵にすぎない

光が痛くて
つい 泣いた
塞がれた瞳に
映るものはない

過去の笑顔も
あの人の約束も
ただの記憶の絵にすぎない



春の風 2001.4.1

指先が冷たい
暖めるものは何なのか?

あなたの手のひらか足の間に
この手をしまっておいて欲しいけれど

宙を舞う思いが
春の風になびいてる

指先が冷たい

あなたの唇か首筋のぬくもりで
この手を可愛がって欲しいけれど

宙を舞う未来が
春の夜になびいてる



一葉 2001.4.1

枯れ木は空へ枝を伸ばし
乾いた心は遠くを見上げる

寂しさを拭う葉をあげよう
君と同じ深いグリーンをした
一枚の葉をおくろう

この胸に帰っておいで
そう いつでも待っているのだから

その言葉の優しさに
潤んだ心は遠くへと逃げる

寂しさを拭う葉をあげよう
君と同じ生まれたばかりの
一枚の葉をおくろう

僕の悲しみを風に託して



桜雪 2001.4.1

雪も桜も綺麗だけれど
寒すぎて
ここから出る気がしないの

車の中から眺める空
零れ落ちる花びら
そして白い雪

ここから見ているだけで充分
たとえ
触れることが出来なくとも



躊躇 2001.4.1

同じことの繰り返しだって
わかっているのに
また 最初から始めるなんて出来ない

ごめんねを言うから
私をそっとしておいてくれる?
何も言わなければ
私を迎えに来てくれる?




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