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![]() 風のように 2001.5.29 恐れることはない 案ずることはない おまえはまだ若いのだから 歩くことが出来るだろう 恐れることはない 案ずることはない おまえはいつか死ぬのだから 眠ることが出来るだろう 始まれば 終り 終われば また 始まる 移ろい行く景色の中で おまえは風のように生まれ 消え行くさだめなのだから 冷たい息 2001.5.29 優しい人になりたいと願って 生きていたことがあった 叶えられたものだと 思い込んでいた あの人が 向日葵のように笑っていたから あの人が 紫陽花のように泣いていたから 何も変っていないことに気付いた 青い炎までもが一瞬で消えるほど 冷たい息を吐いていることを知った あの人は ナイフで追い詰められていた あの人は 裂かれた頬を隠していた 私が私の冷たさに気絶してしまわぬように 凍りつき動けなくなることがないように ブタ 2001.5.29 ブタも木に登るなら それはそれで凄いだろう 調子に乗った時のパワーは 意外と強いもんだ ただ 必ずと言って落っこちるだろうけどね だって ブタだもの! アリさん 2001.5.29 亀さん、まだそんなところにいるの? いくらなんでも進まな過ぎでしょう 足の速いウサギが言いました 亀さん、もうそんなところにいるの? いくらなんでも頑張り過ぎでしょう 小さなアリが言いました 幸せになるために それぞれがそれぞれの歩幅で 歩いているというお話 覚悟 2001.5.29 十分に大人になっているはずなのに 甘えも無防備さも 憧れも傷も 何一つ捨てられない 私はバカか・・ どうせ 捨てられるはずはないのだから 共倒れするまでだ 愛撫 2001.5.23 後ろからそっと抱き寄せて 首筋にキスをして 細い体に腕をまわして 耳元で囁いて 私のこと欲しい? なら あげるわ 謎 2001.5.23 曝け出すことで自由になるのか それとも 気付かずに自分を形作っているのか 本物は何処? 本当は何? あなたが知っているのは 全て 私の偽りの部分かもしれないわ あなたが見ているのは 全て 私の幻の部分かもしれないわ 夏 2001.5.23 大きく手を広げて 深く息を吸い込んで 海と空はくっ付いて ちょうど同じ青色になった 大きく目を開いて 高くジャンプして 太陽と笑顔は抱き付いて ちょうど同じ黄色になった もう そろそろ 虹が顔を見せるよ 七色をみんなに分けてくれるよ 乾杯をしよう 白と赤のワインで キランと音が鳴れば 始まりの合図 僕達の夏がやって来た! 今年の夏 2001.5.23 今年の夏は何をしようか? 誰と何処で何をみようか? まずは恋 そして海 花火に ビールに 蝉の鳴き声 浴衣に うちわに 金魚すくい 南の島の音楽を聴いて 夜更かしして遊びましょ! 日が昇る頃 お家に帰って 窓を開けたまま 眠ろうね 手を繋いだまま 夢をみようね 暑くたって 平気さ だって 夏だもの! 梅雨 2001.5.23 何回目の夏を迎えたんだろう とは考えるのに 何回目の梅雨を迎えたんだろう とは考えないね 今日の雨は綺麗よ 嫌われ者の梅雨の味方になってあげようか? ベランダに紫陽花を置いて 眺めてあげる カタツムリと一緒に 歌ってあげる むかし むかし お気に入りの長靴を履いていればご機嫌だった ちょっと変った女の子みたいに・・ 血の水たまり 2001.5.21 君が流した血の水たまりに 手を浸して 零れ落ちる血を一滴も残らず ゆっくりと舐めよう 僕が流した涙の泉に 体を浸して 止むことのない悲しみを恐れずに ゆっくりと死んでいった 君の血を舐めよう 美 2001.5.21 美しくなりたいの 目が離せないほど白い シンデレラのように 白鳥のように 穢れなき少女でいたいの 壊れそうなほど無垢な 白雪姫のように 人魚のように 輝いていたいの 息も止まるほど儚げな 女神のように 百合のように 何処までも 透き通る 海の色をした 瞳のままで 死にたいの 生き物 2001.5.21 迷い犬は今日も迷う 餌を探して 家を探して 渡り鳥は今日も渡る 光を求めて 眠りを求めて 生き物は 生きて行く ベッド 2001.5.21 泣きそうなの 疲れたの 眠いの お腹がすいたの 抱かれたいの キスして欲しいの 甘えたいの あなたに・・ ねえ そろそろベッドへ連れて行ってよ いつまで? 2001.5.21 おやすみ おはようを言うまで 好きよ さよならを言うまで 理想と現実 2001.5.21 顔もスタイルも性格もいい お金持ちの女の子になりたいわ! 才能と努力と行動力を兼ね備えた 意欲的な女の子になりたいわ! 現実から遠いほど 強く願うものなのでしょうね したたかな女 2001.5.21 僕が側にいてあげないと! そう男に思わせる女にかぎって 一人で生きて行ける 強さとしたたかさを持っているね 疲れついで 2001.5.21 疲れすぎて眠りたくない夜の物足りなさは 死ぬ前の虚しさと未練に ほんの少しだけ 似ているのかもしれない あと少し何かしたいんだ あと少し生きていたいんだ 疲れついでに 誤算 2001.5.21 男は心の何処かで女を支えにし 女は現実的に男を糧にする 女にとって男がご飯粒なら 男にとって女はタイムカプセルの玩具だろう 女は男を食べ続け 男は女を保管した後 忘れてしまう 欲 2001.5.18 地位と名誉とお金と女 全部 手に入ると思っているの? 知性と美貌とお金と男 全部 手に入れようと思っているの? 安定と自由を 安らぎと刺激を 欲しいと思っているのでしょう? きっと 叶うわ! 全部 思い通りよ! 迷子の類人猿 2001.5.18 醜くければ 美しくなりたいと願うでしょうね 貧乏なら 金持ちになりたいと願うでしょうね 締め付けられれば 解き放たれたいと あてもなく自由なら 飼い慣らされたいと 願うでしょうね 私達は底なしの欲望を 霧の中で探してる 迷子の 迷子の 類人猿 顔に 声に 体に 名札を貼って おまわりさんに道をたずねて 意地 2001.5.18 何処まで行けるか知らないが 高飛車に周りを見下ろし 纏わりつく虫を片手で払いのけ 背筋を伸ばして 前だけを見つめるわ どこまで行けるか知らないが 我侭に振る舞い続けて 迫ってくる罪悪感を片目で受け流し 顎をあげ つんとすまして 上だけを目指すわ 優しい手を広げ 待っている 私が 空の上で 微笑むから オークション 2001.5.18 この私 一人 いくらで落札されますか? さあ 一円からはじめましょう お後 お声はかかりませんか? リサイクル 2001.5.18 ねえ リサイクルしてくれない? もう ガタがきているし そろそろ 飽きてきた頃でしょう ジューサーでコナゴナにして 再生して頂けない? 形も 色も 肌触りも どうぞ あなたのお好きなように 散歩道 2001.5.18 なだらかな登り坂だと思っていたら 急な下り坂になった 散歩だって けっこう大変ね もっと 2001.5.18 あの人が愛してくれた昨日の私より 綺麗にならなきゃ あの人が守ってくれた昨日の私より 強くならなきゃ そう思ったら 自然と力が入った もっと もっと と、ふくらはぎに力が入った Enter 2001.5.18 EnterなのかDeleteなのか はっきりして欲しい 進むの 進まないの どっち? 止めるの 止めないの どっち? 夢想 2001.5.18 あの人の手のひらで踊っていると思っていたのは 気のせいだったのね 宙に浮いて 足元には風が吹いていたの ユラユラ フラフラ スカートの裾を揺らして 爪先立ちしてたのね あの人の体で眠っていると思っていたのは 気のせいだったのね 海の底で 素肌を波が撫でていたの サラサラ キラキラ 陽射しに透けた胸を弾ませて 夢を見ていたのね 後ろめたさ 2001.5.18 お金がないのに 欲しい服を買ってしまった時の罪悪感と 未来がないのに いい男と寝てしまった時の罪悪感は 似てる気がする 香水 2001.5.16 眠る前にあなたの使ってる 香水をつけてみた まるで 抱かれているみたい お昼寝中 2001.5.16 君が僕と同じくらい不安なら きっと 僕と同じくらい恋をしているからだろうね ちょうど陽だまりでお昼寝中の小猫みたいに アクビをして夢を見よう ノビをして好きでいよう 好き 2001.5.16 あとは もう眠るだけ あとは ベッドで夢を見るだけ 明日の朝 美味しい紅茶を飲んで いつもより上手に 歯をみがこう 明日の夜 美味しいワインを飲んで いつもより上手に 告白しよう 君のことが 好きだって 最後の真実 2001.5.16 あなたが最高に私にお似合いだって そんなことわかってる 私があなたにとって最高に温かいって そんなことわかってる それでも 離れなければいけない理由なんて 本当はないのだけれど それでも 離れなければと思った私がいたことが きっと 最後の真実なんだよ・・ね? 結果 2001.5.16 結論が全てでしょう 結果が全てでしょう そう言い切ろうとするのは そう思っていない証拠 自分の選択に自信が持てたことなんて 一度だってない 自分の選択に責任を持とうと いつだって 必死だった 蝶 2001.5.16 花から花へと蝶のように 移り気だと思っているの? あなたが蜜をくれないから 飛んで行っただけなのに・・ 涙の居場所 2001.5.16 あなたが泣いているのを私は知らずに 私が泣いているのをあなたは知らなかったんだね なぜ? なぜわからなかったのだろう 別の人間だという理由で 痛みを分け合うことが出来ないのなら もう 誰を愛すことも出来ないだろう 赤い花 2001.5.16 涙を拭ってあげましょう この手のひらで受け止めましょう 白い肌に吸わせましょう 痛みをさらってあげましょう 風を呼んで連れ去りましょう 赤い花に届けましょう 私が血を流すことで あなたが救われるのだとしたら 何の迷いもなく 一度死に あなたの庭に咲くでしょうに・・ トンボ 2001.5.16 土足で家にあがられることに 嫌悪感を隠し切れないくせに 誰かの部屋でうたたねすることを 夢見ているなんて 私は時折 指先に止める トンボのように頼りない じっとしていることも出来ないのに 落ち着きたいと切実に願っている 嘘つきで 弱い 虫 矛盾 2001.5.16 矛盾をこれ以上 我慢することは出来ない 矛盾をこれ以上 誤魔化すことは出来ない 世界のことならいいさ 所詮 無視して生きてきたのだから 自分の中に渦巻いている 醜さを絞め殺したいんだ もう これ以上 自分を許すことは出来ない 逆境 2001.5.15 いくら高い志を持っていようと 崩れそうな時もあるだろう いくら広い空を目指そうと 閉じこもる時もあるだろう 押し寄せる波のような疲れに 体をさらわれてしまいそうだ 繋ぎ止めるものはただ一つ 糸のように細いこの世への未練と 絹のように柔らかな自分との約束だろう 孤独 2001.5.15 一人で傷を癒して 水を捜し求めて まだ オアシスは見つからない 酷使した体では遠くまで進めない 私は愚かな夕鶴か・・ 体を切り刻み 心をすり減らし まだ 込み上げる情熱があるのだから 何処に届けたいのか 誰に届けたいのかも わからぬと言うのに 雲行き 2001.5.15 さっきまで青空だったのに もう 曇っているの さっきまで笑顔だったのに もう 黙っているの もう少し 私に 優しくしてよ ウィルス 2001.5.15 ウィルスに伝染して 私があと40時間で死ぬとして あなたの手を握っていられれば 充分な気がする ウィルスが繁殖して あなたが40時間で死ぬとして 私はなんとしてもあなたを助けるだろうと 確信してる 迷宮 2001.5.15 私の全てを許し受け入れると言った あの人の側にいれないことに 不幸を感じればいいのか 私の冷たさも優しさも全て愛すと言った あの人が生きてることに 幸せを感じればいいのか どうすることも出来ないことがいっぱい どうしたいかわからないこともいっぱい ドッグハウス 2001.5.12 グッチのドッグハウスを買ってあげるから そこに入っていてくれない? たまには餌もあげるし お散歩にも連れて行くから お留守番しててくれない? エルメスの首輪を買ってきてあげるから 大人しく付けておいてくれない? たまには抱っこもするし 海にも連れて行くから 私のペットにならない? 鍵 2001.5.12 鍵をかけて 愛に鍵をかけて 恋心 2001.5.12 男心はわからんね〜 揺れ動いてる少女みたいで・・ 女心はわからんね〜 悪戯好きの少年みたいで・・ ふたり 2001.5.9 二人でいても寂しいのなら 一人で寂しい方がいいかもね 二人でいることが負担なら 一人で強い方がいいかもね 一人と二人は全然違う 幸せも二倍 そして悲しみも あなたならどちらを選びますか? 勇気 2001.5.9 傷つくのが恐いからと 臆病になるのは当たり前 その恐怖心や自己防衛を 忘れ去ってしまうくらい 君を夢中にさせるものがあるといいね まだ見たことのない楽園が 待っているかもしれないのだから 情熱 2001.5.9 それなりの恋や日常より 物凄く満ちたりた幸せと 物凄く孤独な不幸を 選ぼう それなりに生きるのではなくて 強烈に生きたいんだ たとえ 何が待ち受けていようと 灯火(ともしび) 2001.5.9 揺れ動く心 満月をさえぎる雨雲 絶えず光り続ける遠くの太陽 目に見えるものに心を奪われ 灯火を見失ってしまわぬように 目を閉じて 祈りましょう 存在する全てのものを思い 存在しない全てのものに焦がれ 灯火の中 泣きましょう 月光 2001.5.9 約束はいりません 言葉など 何の役に立ちましょう 誘われるがままに 漂ってしまう 雲のように軽やかなあなたに・・ 約束はいりません 誓いなど 何の役に立ちましょう 流れるがままに 導かれて行く 水のように透き通ったあなたに・・ 未来などいりません 過去などいりません 漆黒の闇でさえ 平伏してしまう 満月のような光を放つあなたに 今 触れたのですから 狩人 2001.5.9 あなたを捕まえた 私の好きな触感 あなたを食べた 私の好きな食感 もう一度 いい? せっかち 2001.5.9 食べていい? と聞き終らないうちに いつも食べている だから お腹を壊すのよ 迷子 2001.5.9 寂しいのは誰のせいでもないのでしょうね 一人で生まれ 死んでいく運命の 強さと儚さを感じているのだから 愛が迷うのは誰のせいでもないのでしょうね 一人よがりに 彷徨い続ける運命の 光と闇を知っているのだから どの星の下 2001.5.9 幸せな星の下に生まれたの? 不幸な星の下に生まれたの? お引越ししましょうか 自分の好きな星の下へ・・ 涙星(ナミダボシ) 2001.5.6 瞳からポロリ 星がポロリ 暗闇で光る 真夜中に灯る 瞳からポロリ 綺麗・・ ナミダボシ くださいな 2001.5.6 優しさをひとつくださいな 空から雫が落ちて来るのを 口を開けて待っているから 強さをひとつくださいな 海から波が押し寄せるのを 足踏みしながら待っているから 愛をひとつくださいな ため息が吐息に変わるのを 指をくわえて待っているから 暗闇で膝を抱えて 冷たさに目を閉じて あの人が私を待っているから 早く 行ってあげなくちゃ 恋 2001.5.6 離れていても一緒にいるような 遠いほどに近付いていくような そんな恋がしてみたい 言葉にしないで誓い合えるような 触れずに温め合えるような そんな恋がしてみたい ぬくもり 2001.5.6 わかちあいたいと願う あなたと・・ 何もかもを少しずつ 少しずつ何もかも わかちあいたいと願う 二人で・・ hu〜 2001.5.6 切ないのは苦手なのです 寂しいのは苦手なのです 恋しさはいつも少し痛くて 愛しさはいつも少し苦しくて いい子にしていれば ずっと 抱きしめていてくれますか? すみれ売りの少女 2001.5.2 すみれ売りの少女が 今年も街へやって来た 籠いっぱいの小さな花と 物知り顔のそよ風を連れて すみれ売りの少女が 今年も街へやって来た 籠いっぱいの幸せに よそ行き顔のフェアリーを乗せて こぼれ落ちたスミレを拾う あなたはいつの間にか笑顔 恋の温度 2001.5.2 電話口で囁いてくれた あなたの声の温度が冷めないうちに おやすみと微笑んで 夢の中へ 目覚めてすぐに思い浮かぶ あなたの愛しい笑顔が消えないうちに おはようと微笑んで 空の中へ 二人でくちづけた 恋の魔法が溶けないうちに 好きと微笑んで ベッドの中へ 生身 2001.5.2 男は消耗品じゃないでしょう? 味わえば深い風味が出て来るもの 女は使い捨てじゃないでしょう? 失えば名残惜しい後味が残るもの 通り過ぎた風の残り香に切なくなるより 生身のあなたの匂いを嗅いでいたいわ 唇の感触を 指先の感触を 生身の私に覚えさせてよ 砂漠の花 2001.5.2 随分と長い旅ですが それもまたいいでしょう 随分と果てしない空ですが それはそれでいいでしょう 一年に数度の雨で 砂漠にも花が咲くのですから 私の中に愛が生まれたとして それはそれでいいでしょう ここにオアシスを作りましょう あなたと私とお花のために・・ Top of Page |
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