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![]() 気ままな人 2001.7.27 気ままに生きている人は 楽そうに見えるけれど 本当は 誰よりも戦いを知っている人かもしれないですね 気ままということは 一人ということに似ていて 一人ということは 孤独ということに近くて 孤独を飼い慣らして 気ままに生きている・・ と、いうことなのでしょう 囚われの身 2001.7.27 「何者にも何事にも囚われないで生きて行きたい」 何もかもを囚われて生きている人間の 切なる願いであります 去るもの追うべからず 2001.7.27 映画の中で女の人が 「あなたが来なければ地の果てまで探しに行く」 と、言っていた 私はそんなことは言わないし言えない 「あなたが来なければそれはそれでいいわ」 と、言ってしまう 私はそんな風にしか愛さないし愛せない 単純なメス 2001.7.27 私を苦しめる男なんて 躊躇なく捨てられる 私を可愛がる男には 尻尾を振って付いて行く 休息のための椅子 2001.7.27 寄り掛かりたいな〜 小さな小枝でも 大きな幹でも 革張りのソファでも おもちゃの椅子でも 居心地がよければ 何でもいいのよ 寄り掛かりたいな〜 もう一度 一人で 飛んでいけるくらい 元気になるまでの間だけ・・ 悲しい人 2001.7.27 君はいつも悲しいのだね そしていつも寂しいのだね 笑顔を作るのが疲れるのだね 明るい声で歌うのが辛いのだね 君はいつも幸せなのだね そしていつも不幸なのだね 輝いた瞳を閉じたのだね 愛された夢を捨てたのだね 君はいつも極端に明滅する 闇なのだね 光なのだね アンビバレンス 2001.7.27 限がなく求めるのが習性なのか 満足を知らない飢えた犬なのか 渇望に疲れ果て 欲望は生まれ続け さすらい続ける旅人よ おまえに一滴の水を与えてくれたのは誰だ おまえを一筋の光で導いたのは誰だ 満ち足りた途端に干上がってしまう 底なしの泉よ 雨を浴びた場所から乾き始めていく 砂漠の土よ おまえをもう一度救い出せるのは誰だ 掛け声 2001.7.25 がんばるよ! そう声に出さないと 進めないほど もしかしたら 疲れているんじゃないの? 優しいね 2001.7.25 心配してくれてありがとう! 体が弱って 心も一緒に弱ってたから 君の普通の優しさが やけに胸にしみるよ 安心 2001.7.25 人に気にされるのはいいもんだ 安心するもの 人に心配されるのはいいもんだ 甘えられるもの ちゃんと存在してるんだって 思い出したよ 一人きりだとしたら 2001.7.25 自分のことを知っている人が誰もいなかったら恐いね 自分のことを気に掛けてくれる人が誰もいなかったら虚しいね 生きてるのか死んでるのか わからなくなってしまいそうだね この世界にたった一人きりだとしたら この場所は夢に似て 自分は幻に似ているだろうね お粥 2001.7.25 テレビを見ながら 布団の中で ママの作るお粥を待っていた 水枕の氷が少し痛くって 角度を変えては頬をくっ付けた 熱くって柔らかいお粥はママの味がした 半熟の溶き卵は赤ちゃんの色だった 僕は 今でも風邪を引くと少し嬉しい あのお粥の湯気の匂いを思い出す もう 食べることはないだろうと わかってはいるのだけれど・・ 大人時間 2001.7.25 みんながどうかは知らないけれど 私は年をとるほどに 一人の時間が増えて行くような気がするよ 一人で出来る事が多くなるほど 一人でいる時間も多くなる気がするよ いいことなのかどうかはわからないけどね 肉体 2001.7.25 苛められている気がしてきた あちこち痛くてイライラする 私が私の体に苦しめられている どっちが偉いのだろう? 私の体さえ 私のものではないのかもしれない 病む事に 生きる事に 何の権限も持っていない 私の知らないところで 勝手に心臓が動き 血は流れ続ける いつの間にか内臓が弱り 働きは鈍り始める 上手く操縦することさえ出来ない 実感がないのだから 軽やかに 気まぐれに 2001.7.24 風の軽やかさで 波の素早さで 生まれては消えて行く男が好き 雲の頼りなさで 花の気まぐれさで 溢れては萎れて行く女が好き 爪先くらいの薄い笑顔で 雫のような小粒の涙で 始まっては終わってしまう恋が好き SUMMER WIND 2001.7.24 海辺で夕焼けを眺めましょう ピンク色の空は君の頬の色 赤い太陽は君の肌の匂い 白い砂は君の涙の味 青い海は君のため息 海辺で夜空を眺めましょう 静かな闇は君の髪の色 透ける月は君の胸の形 瞬く星は君の瞳の光 熱い風は君の吐息 あなたの問題 2001.7.24 私を抱くことが出来るのはあなただけ でも あなたを抱くことは 誰にだって出来るでしょうね それはあなたの問題 無関係 2001.7.24 感情の縺れは苦手 絡まったまま 捨ててしまおう 私には関係ない 憂鬱なため息は苦手 風に吹かれ 消えてしまおう 私には関係ない ひたむきな希望は苦手 太陽に焼かれ 溶けてしまおう 私には関係ない 振り出し 2001.7.24 何かを手に入れるために 何かを犠牲にしていた 知らず知らず・・ でも もう無理だろう そろそろ自ら失おう 失いまた探せばいいだけさ 利害関係 2001.7.24 全ては利害の一致で成り立っている 利と害の比率が重要だ もし 害が勝っていたら 一緒にいる意味はない スタイル 2001.7.24 ずるいのだろう でも 仕方がないさ 私は私のために生きているのだから 中途半端な偽善より確固たる意思を尊重する 残酷なのだろう でも 仕方がないさ 私は私という味方がいるのだから 意味不明な言い訳より潔い行動を重視する 一人なのだろう でも 仕方がないさ 私は私を誰よりも愛しているのだから 常識への配慮より崇高なプライドを抜く 表裏 2001.7.24 充実感には疲労感が伴うもの 性欲には脅迫感が伴うもの 愛欲には飢餓感が伴うもの リスクを背負う覚悟がないなら 何もするな 何も思うな 表には裏があるもの ナマケモノの悩み 2001.7.27 ナマケモノは思いました 暇だな〜 だからといって 喋りません ナマケモノは思いました 飽きたな〜 だからといって 動きません ナマケモノは只今 戦いの真っ最中です ナマケモノとしての意地とプライドを掛けて 何もしないことを貫こうと必死です でも・・ 必死なナマエモノなんてらしくないですね 気絶 2001.7.24 鈍い目眩 一瞬 世界が消える 鋭い吐き気 一瞬 音が消える 繋いでいた手の 感触が遠のく 掴んでいた体の 臭覚が弱まる 死に限りなく近い気絶 人 2001.7.24 人に傷つけられたくないのなら 人を必要としなければいい 人に苦しめられたくないのなら 人に依存しなければいい たった一人で出来る事などないだろう でも みんな たった一人で生きているね 消しゴム 2001.7.24 カラスに狙われたゴミ袋みたいに 私の心は荒らされた 中から出てきたのは 青いガラクタと 涙がたの消しゴム 夕焼け 2001.7.24 綺麗な夕焼け空を見た 救われた気がした まだ 大丈夫 そんな気がした 恐怖 2001.7.24 膝が痛い けれど 進まなければ 立ち止まったところで 誰も私を運んではくれない 目が痛い けれど 見つめなければ 光を閉ざしたところで 誰も私に同情はしない 耳が痛い けれど 聞かなければ 闇を愛したところで 誰からも逃げられない 恐怖はそんな場所にはない 夢幻 2001.7.13 水面に浮かぶ白い花びらは私 さざなみに揺れる青い風は私 夜露に濡れた白い蝶は私 せせらぎに震える青い霧は私 暗闇に佇む密やかな思いは夢 振動 2001.7.13 あなたの肌が震えている 私の小さな指に伝わる不安 あなたの唇が泣いている 私の小さな耳元に零れる涙 どうしたの? 大丈夫? あなたの体が叫んでる 私の小さな空に刻まれる歌 悲しいのね きっと・・ ひとつ 2001.7.13 不思議ね こうしていると あなたと私が ひとつになったみたい・・ そう 目を閉じてみて 快楽主義 2001.7.12 気持ちいいことをしましょう 楽しいことをしましょう 我慢になんの意味があるというの? 気持ちいいことをしましょう いけないことをしましょう 我慢してなにが得られるというの? 今すぐに 目の前の 美味しそうな私を食べて 命を掛けて 2001.7.12 たったひとつ ただひとつ 命を掛けてもいいと思える そのことに 命を掛けよう 失いたくない 2001.7.12 失いたくないと思い始めている また はじまったか・・ 失いたくないと思ってはいけない 失いたくないのなら バタアシ 2001.7.12 醜いのに着飾って 着飾っているのに醜い女の子を見ると 憂鬱な気持ちになる モテないのにカッコ付けて カッコ付けているのにモテない男の子を見ると 悲しい気持ちになる アヒルのバタアシを見てしまったようで 実に切ない・・ 偶像崇拝 2001.7.12 美しさを手に入れれば何とかなる と思っている女 お金を手に入れれば何とかなる と思っている男 虚しい古ぼけた偶像崇拝を まだ続けるの? もう21世紀なのに・・ 風のハミング 2001.7.12 風さん 風さん こっちへおいで クレヨンの空へ 私を運んでくださいな 風さん 風さん こっちへおいで マシュマロの雲を ひと口分けてくださいな 風さん 風さん こっちへおいで パラソルの虹で 一緒にあそんでくださいな 風さん 風さん 願いを聞いて ハミングの呪文で 私を吹き消してくださいな 子宮 2001.7.11 この人が好きとか あの人が嫌いとか それだけで 生きている これは楽しいとか あれはつまらないとか それだけで 生きている 子宮が全てを決めている 脳は眠ったままでいる 他人 2001.7.11 私にとって 人は何処まで行っても他人 何をされても傷つかない だからって 人を傷つけていいわけじゃない 想像力 2001.7.11 私はそんなことは気にしない でも あの人は気にするんだね 世の中の人が何を感じて何を考えているのか 何を喜んで何に傷つけられてしまうのか 想像することがとても難しい 私の感覚からあまりにも遠いのはなぜ? 友達(言葉1) 2001.7.11 なんて便利な言葉だろう なんて便利な相手だろう キスをしてもしなくても 恋をしてもしなくても 友達って呼べばそれで済む 会いたい時に会えなくても 好かれても嫌われても 友達が相手なら仕方がない 言葉に支配される関係なんて 高が知れているけれど・・ 恋人(言葉2) 2001.7.11 なんて愛らしい言葉だろう なんて愛しい相手だろう キスをして抱きしめ合うのも 喧嘩をして仲直りするのも 恋人だったら当たり前 デートを強制されるのも 浮気がばれて責められるのも 恋人が相手なら仕方がない 言葉に支配される関係なんて 窮屈で飽きてしまうけれど・・ 名前のない名前 2001.7.11 何にでも名前を付けるから 可笑しなことになるのでしょうね 愛とか 恋とか 幸せとか 鬱病とか フリーターとか 援交とか 名前に閉じ込められてしまうのね 名前に依存してしまうのね 名前のない世界で 名前のない人と 名前のない名前を作ってみたいわ 名前というのも名前だけれど・・ 出会い 2001.7.11 今の君を好きになってくれる人が 今の君にぴったりの人が きっと いるはず 探すより変るほうが 早いかもしれないけれど・・ 思い通り 2001.7.11 思い通りにならない男の思い通りになったとして その男が自分の思い通りになることはないだろう 永遠の化石 2001.7.11 人は変らない動物です 自分を愛している人間なら尚更です とっても魅力的で とても手におえない 聖域で暮らす恐竜です 洞窟を飛び回るコウモリです 進化することよりも死を選ぶ 永遠の化石です ひとり 2001.7.11 自分を誰よりも好きと言い切れる人は 所詮一人でも生きて行ける ミックス 2001.7.10 あの人とこの人をミックス 依存心と自立心をミックス 快楽主義と現実主義をミックス 奔放さと堅実さをミックス 閃きと知性をミックス 才能と努力をミックス 愛情とお金をミックス 上手い具合にミックスしたら 私もいい女 あの人もいい男 衝動物(小動物) 2001.7.10 男は愛人を欲しがり 女は恋人を欲しがる 男が快楽を求める時 女は話し相手を求める 男が倦怠を感じる頃 女は刺激に目覚める 噛合わない 面倒くさい 二種類の衝動物(小動物) 志の高い男 2001.7.10 妥協を知らない男は大変 志も高いぶん 欲求も果てしない 付き合いきれないわ 私は 忙しいの 御都合主義 2001.7.10 性を持ち出したかと思うと 男女平等説を語り始める 芸術を崇拝していたかと思うと マスコミに媚びも売る 鋭利目的の仕事をしているのに 環境保護を訴え始める 核兵器を作っているのに 世界平和に賛同する 人は自分の都合で常識を変える生き物 人は自分の都合で世界を変える生き物 自分を中心に地球が廻ってると みんなが思っているということさ 一切れのパン 2001.7.10 一切れのパンを 二人で分け合うのを愛と呼ぶのか 一切れのパンを 他者に差し出すのを愛と呼ぶのか 一切れのパンを 奪い取って食べてしまう おまえにはわかるまい 骨折り損 2001.7.10 何も手に入らないだろうと思い生きて行くのと 何もかも手に入れようと思い生きて行くのとでは どちらが辛く険しい道のりなのでしょうね 寂しく孤独な道のりなのでしょうね 諦めるのも 求め続けるのも なかなかに骨の折れることです 幸せの行く先に・・ 2001.7.10 幸せに慣れすぎては不幸 ずっと続くことはありえないのだから いつか うちひしがれることになるだろう けれど・・ 幸せを遠ざけることは出来ない ならば・・ 不幸を覚悟して幸せに埋もれよう 適材適所 2001.7.10 人は皆 抗っているように見えて それぞれの運命を受け入れている 生まれ育ち大人になっていく程に 言葉ではない運命という引力に 無抵抗に従って行く その人の立ち位置で その人の持ち味で 出来ることがあり 出来ないことがある それが現実だということを 人は皆 知っている 相性 2001.7.10 尽くす女と 尽くされ慣れた男とか 貢ぐ男と 貢がれ慣れた女とか 組み合わせのいいカップルは上手く行きそう 家庭的な女と 刺激的な男とか 堅実な男と 自由奔放な女とか 補い合えるカップルは上手く行きそう はて、 尽くされ慣れた男と 貢がれ慣れた女 刺激的な男と 自由奔放な女 組み合わせの悪そうな 補い合えそうもない カップルはどうなるのでしょう? エール 2001.7.10 男の我侭に振り回されることを 楽しめる女はいい女だね 男の我侭に目くじらをたてて 戦う女は強い女だね 女の気まぐれに付き合って 微笑む男はいい男だね 女の気まぐれに傷ついて 泣く男は優しい男だね 全ての男たち女たちに乾杯! 千差万別 2001.7.10 庭で土いじりをしている女に セクシーさを感じる男もいれば 街中で男あさりをしている女に 恋をする男もいる 貧しい子に愛を施している男に 尊敬を抱く女もいれば 夜な夜な体を売り歩いている男に 恋をする女もいる 人の数だけ恋が生まれて 恋の数だけドラマは続く 微妙 2001.7.9 「大丈夫?」 そう聞かれてもわからないよ いつも大丈夫のような気もするし いつも大丈夫じゃないような気もするし 「愛してる?」 そう聞かれてもわからないよ とっても愛しているような気もするし ちっとも愛していないような気もするし 「生きてる?」 そう聞かれてもわからないよ もちろん生きているような気もするし とっくに死んでいるような気もするし 微妙なところを走ってるんだ 忘れ物 2001.7.9 同じ香水を使っているのね 誕生日にプレゼントした 懐かしい香り こんなところに残して行かないで・・ 全てを思い出してしまうじゃないの 上手に思い出してしまうじゃないの 大好きだったあなたの匂いは まだ 私の涙を誘うの 大好きだったあの頃の空気は まだ 私の夢に似てるの 温かく包み込む 昔と少しも変らない密度で・・ 失う 2001.7.9 あの人を失いたくないと思っていたのか もう 思い出せない あの人を失いたいと思っていたのか もう 思い出せない あの人を失ったのかどうか もう わからない 幸せを呼ぶバック 2001.7.7 そのバックを持って 街を歩けば とびっきり可愛い女の子と出会えるらしい 目と目が合えば 恋に落ちて 幸せになれるらしい そのバックを持って 旅に出れば とっておきの運命が待っているらしい 手と手をとって 秘宝を見つけ 大金持ちになれるらしい そのバックを持って 夢を見れば とてつもない魔法が使えるらしい 空と空を飛んで 地球を見下ろし 愛も自由自在に操れるらしい そのバックの秘密を知ったものは もう 取り返しはきかないらしい そのバックの魅力にとりつかれたものは もう 後戻りはできないらしい お買い上げ、ありがとうございました!! お姫様体質 2001.7.7 口付けをしてくださらない? 愛を囁いてくださらない? 髪を撫でて 眠らせてくださらない? 話をして 笑わせてくださらない? 私の言う事を全部きいてくださらないと! だって あなたは私の王子様ですもの 恋をして 2001.7.7 恋をして あなたのいいところ わるいところ 全部知りたいと思ったの 恋をして 私のいいところ わるいところ 全部知りたいと思ったの 恋をして あなたを愛しいと思ったの 恋をして 私を愛しいと思ったの 目覚め 2001.7.7 長い眠りから目覚めたら 隣にあなたが眠っていた 「え〜と、どちら様でしたっけ?」 防波堤 2001.7.7 これ以上進むのは危険 防波堤を作って 待機しよう 痛い目にあうのは避けたい 翻弄されるのは苦手だ 甘い誘惑に勝たなければ・・ 柔らかな魔の手から逃げなければ・・ これ以上進むのは危険 おまえを愛してはいけない 鍵 2001.7.7 いつ鍵を奪われたのかしら? この体 この心 きつく閉じていたはずなのに・・ いつ鍵を開けられたのかしら? 唇を 両腕を 無防備に広げているなんて・・ そろそろ 返してくださらない? 私ごと 奪われてしまいそうなの ゲーム 2001.7.5 ゲームしない? あなたは私の理想通りの 私はあなたの理想通りの 恋人を演じるの ゲームしない? 刺激的な男の振りで 淫らな女の振りで 恋に溺れるの ゲームしない? 挑戦的な眼差しに 縋り付く素振りで 恋に捕まるの ナカッタコト 2001.7.5 タイシタコトジャナイ タイシタコトジャナイ タイシタコトジャナイ 3回唱えれば 全部 ナカッタコト バカ 2001.7.5 「バカ!」 「なんで、バカって言うの?」 「顔に書いてあるよ!」 「誰が書いたの?」 「俺・・」 落とし穴 2001.7.5 弱っている時 人は人の優しさに 助けられ感謝して涙を流す 調子のいい時 人は人の存在を忘れ 全ては自分の力だと思い込む 傲慢な笑顔を浮かべて 自ら落とし穴へ落ちて行く 裸体 2001.7.4 そのドレス 脱ぐために 纏っているの? 醜さを隠すため? 美しさを誇るため? その微笑 口付けのために 浮かべているの? 冷たさを隠すため? 優しさを施すため? 僕に壊して欲しいのかい? 僕に犯して欲しいのかい? 裸で風を切って ここまでおいで 裸で光を浴びて 僕のところまでおいで その瞳 僕のために 潤ませてごらん 欲望 2001.7.4 欲望に支配されて 我を忘れて 舌を伸ばして 僕に 縋り付いてごらん 傲慢な君を 打ち砕いてあげよう 粉々になったカケラを 一つ残らず舐めてあげよう 灼熱 2001.7.4 肌に浮かぶ水滴 唇から零れるため息 影に揺れるシーツは 青い海のように冷たく 湿った空気に絡みつく体は 強い陽射しのように痛い この瞬間のために 僕らは何度も恋をするんだね 無 2001.7.2 私は偉くないから この命 自ら捨てることは出来ない 私は強くないから この思想 貫き通すことも出来ない 私は賢くないから 飼い慣らされることも 飼い慣らすことも出来ない 私は虚無 私は皆無 この体 この心 行き先を決めることも出来ない 本能 2001.7.2 生きていることを奇跡だと感じる 不幸だから? 幸せだから? 生きていることが もし 現実ならば この孤独を愛さねばならない 私は鷹のように強く飛ぶことが出来るだろう 私は豹のように獰猛に忍ぶことが出来るだろう 裏切られ 傷つけられ 命を喰らい 魂を勇めて この孤独を愛さねばならない この本能を信じねばならない 生 2001.7.2 空は空 海は海 人は人 男は男 女は女 生は青 死は詩 愛は遭い 女 2001.7.2 私は女 何処まで行っても 一人の女 そのことに 誇りを持っているけれど 虚しさも感じてる ただの一人の女だということに・・ 一長一短 2001.7.2 理想通りの男なんていない 理想通りの未来なんてない 薄々気付いてはいるのだけれど 諦めるわけにもいかない 理想通りの男を捜そう 理想通りの未来を走ろう 無理そうなことに命を掛けて 一人ぼっちで死ぬのもいいさ 妥協して見苦しく死ぬよりは 余程 いい 不可能なこと 2001.7.2 愛したいと思った 人のことを心から 愛されたいと思った 私の全てを預けて でも 出来ない 私はあまりにも臆病で あなたはいつまでも傲慢だから 飢え 2001.7.2 何も失えない 全て掛け替えのないものだから でも まだ全然足りない 私を幸福にする材料が まだ 全然足りない 泣きそう 2001.7.2 泣きそう 誰かがいるはずなのに 誰もいないと感じるの 誰かが愛をくれたはずなのに 孤独だと感じるの 泣きそう 死にそう もう 疲れたよ 青 2001.7.1 よかった まだ空が遠い よかった まだ海は広い 波にたゆたう私は 見果てぬ夢をみる よかった まだ星が光る よかった まだ月は丸い 小船は揺れる さざなみに眠る 闇にたゆたう私は 見果てぬ夢の続きをみる よかった まだ風が冷たい よかった まだ地平線は青い 永遠の別離 2001.7.1 生き急いでいるのかしら? こんなにのんびり屋さんなのに・・ 蝕まれているのかしら? こんなに綺麗な肌をしているのに・・ もし もうすぐ死ぬとしても それはそれでいいかもね 私は人を愛したし 愛されもしたのだから もし もうすぐ死ぬとしても 悲しむことはないかもね 私はあなたを愛したし 愛されもしたのだから 美意識 2001.7.1 一つを引き立てるためには 他を鍛えなくてはダメ 一つを輝かせるためには 他も磨かなくてはダメ 美しさなんて限がなくて 気絶しそうよ 美の果て 2001.7.1 贅沢な美意識を持っているの お姫様のような 薔薇の花のような 気高い美意識を持っているの 志しを高く保つのなら 疲労感は伴うものよ いつしか 圧迫され威圧され 死ぬことになるでしょうけど 贅沢な美意識には抗えないの 歌えぬ鳥のように 夜の朝顔のように 萎れてしまうことは出来ないの 誇り高く生きるのなら 孤独感は拭い去れない いつしか 苛まれ蝕まれ 死ぬことになるでしょうけど 行き止まり 2001.7.1 自分が納得の行く人間になってしまったら そこには何があるのだろう その時何を思うのだろう その先は何をすればいいのだろう 未完成だということで 未知数だということで 私は生きていられるというのに・・ 不安だから 不満だから 生きていられるというのに・・ コントロール 2001.7.1 また欲しいものを手に入れた 嬉しいけれど なぜか罪悪感が消えない 堪え性がなさ過ぎて いつも欲求に負けてしまう 志の高さは必要ない 忍耐が必要なのだ 向上心は必要ない 安定感が必要なのだ 突拍子もないアイディアに いつも自分が振り回される そして ついつい 従ってしまう 詩 2001.7.1 言いようのない疲労感に苛まれながら 生きてきたけれど それも もうすぐ終わるだろう 満たされなくてよかった 愛されなくてよかった そんな私がこの世のあなたに いま この詩を送ることが出来るのだから Top of Page |
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