2000  2001  2002  2003 







品質管理 2001.8.29

誰か品質管理をしてくれない?
何処か壊れてるみたいなのよ
何かしら足りてないはずなのよ
それとも それが私なのかしら・・



探偵 2001.8.29

お金をちょーだいな
30万でいいわ
探偵さんを雇って
あなたをスパイしてもらうから
どう?
楽しそうでしょ!



お魚 2001.8.29

釣ってくださいな
私はお魚
餌は何がいいかしら?
いつもお腹を空かせているわ

釣ってくださいな
私はお魚
海は広くて恐いのよ
ずっと一人じゃ寂しいわ

朝も 夜も 泳いでるから
疲れた時に眺めていいわよ

煮ても 焼いても 不味いから
生のまま召し上がってね



好き嫌い 2001.8.29

あなたとドライブするのが好き
あなたとご飯を食べるのが好き
あなたとキスをするのが好き
あなたと寝るのが好き

繋がらない電話は嫌い
忙しそうな仕事が嫌い
さり気ない嘘が嫌い
私の知らない笑顔が嫌い

あなたが好き
でも 隣にいない
あなたなんて大嫌い!



うらはら 2001.8.29

「待ってな 迎えに行くから」
その言葉を信じられたなら
どんなに幸せだろうね

「二人で幸せになろう」
その言葉に酔えたなら
どんなに気持ちいいだろうね

「さようなら」
その言葉の後姿が
あなたには見える?



心 2001.8.29

心は自由
何に誘われ 何処へ辿り着こうと
誰にも責めることは出来ない

心は自由
何を愛し 生き続けようと
誰にも邪魔することは出来ない



氷の棺 2001.8.29

もうしばらく
氷の棺の中で眠ります
思い出を子守唄に・・

朝日が差し込み 氷はきらきらと輝きます
夕暮れ時には 薔薇色に染まる花びらになります
夜更けには 星が慰めに耳元に零れます

もうしばらく
氷の棺の中で目を閉じます
口付けに溶けるまで・・



強靭 2001.8.29

苦しみを背負う覚悟がないのなら
最初から愛など追いかけないことです

絶望から這い上がる勇気がないのなら
最初から夢など見ないことです

怪物と戦う逞しさがないのなら
最初から生まれてなど来れないのです

大丈夫
私もあなたも
悲しいほど 強いのですから



夜明け 2001.8.29

繋いだ手を離さないと
あんなに約束したのに
家をなくした右手は
空(くう)を掴んでは 震えている

二度と離さないと
あんなにキスをしたのに
答えをなくした唇は
空に触れては 凍えている

閉めきったはずの窓から
風が入ってくる
この部屋は寒い
重いカーテンの隙間から
光が差してくる
この部屋は冷たい

もう 朝
あなたのいない朝



ラブストーリー 2001.8.27

映画を見てはうたたねして
起きてはまた映画を見て
いつまでたっても終わらない
知らない国のラブストーリー

あなたと私の恋みたいね・・



気だるい午後 2001.8.27

あなたの声で目覚めた
ちょうど お昼寝していたの
ぬるい風に揺られながら
気だるい南の音楽を聴きながら

もう少し 眠っていい?
今度は口付けで目覚めさせて



うたたね 2001.8.27

太陽に焼かれてみたり
雨に凍えてみたり
風に飛ばされてみたり
木の葉でうたたねしてみたり

鳥の歌声に踊ってみたり
虫の鳴き声に笑ってみたり
花の微笑みに夢を見てみたり
雲のベッドでうたたねしてみたり

地球の揺りかごで遊んでいるの
只今 あなたの胸の中でうたたね中・・



扉 2001.8.27

重い体なんていらないわ
軽やかな羽があれば十分よ
甘い言葉なんていらないわ
夢のようなキスがあれば十分よ

楽しみましょう
この瞬間
あなたと私

喜びましょう
この瞬間
透き通る風と頼りなげな三日月

ねえ 扉を押して
そっと 覗いてみて



花と蝶 2001.8.27

自由に気まぐれに
時折 すれ違っては口付けを交す
花と蝶のように

気まぐれに軽やかに
時折 口付けでは踊り出す
蝶と風のように

軽やかに愛しげに
時折 踊っては抱きしめ合う
風と木漏れ日のように



抱っこ 2001.8.27

そんなにたくさんの荷物を抱えて
何処へ行くの?
かしてごらん!
私が半分背負ってあげる
大丈夫!!
こう見えても 鍛えてるんだから!
なんなら あなたごと
抱っこしてあげようか!?



ナミダ 2001.8.27

涙腺の調子が狂ってる
あなたのことを考えるだけで
涙が出るんだ
止められるのは
あなたのキスか
あなたの抱擁か
あなたの あなたの
全てだけです



どうか願いを・・

どうしようもなく愛しています
だから 苦しくても我慢します

神様 どうか願いを聞いて下さい
二人が手を繋いで歩いて行けるように・・
死ぬまで手を離さずに歩いて行けるように・・



悲観的観測 2001.8.22

君は勘違いしてる
と、あなたは言う
確かに私は勘違いして思い込む習性がある
しかも 悲観的観測で



片手 2001.8.22

あれもこれも欲しがり
どれもこれもなくしてしまう
男の子 女の子
しっかりしましょう!
恋なんて片手では拾えないのよ
愛なんて両手でも抱けないのだから



誓い 2001.8.22

君を幸せにするよ!!
そう宣言した男に
幸せにされた女はいるの???



ドラマ 2001.8.22

下らないラブドラマみたいな
陳腐な事件が度々起こる
もう 私は知らないよ
あとは勝手にやってくれ
ひとしきり泣いた後
笑い飛ばすよ
たかが、週一のドラマじゃないか!



チェンジ 2001.8.22

役者が変っても変り映えしない
主役が変らなきゃ無理なのか・・
私は似たり寄ったりの行動をし
男はいつも同じ手段に出る

つまらないわ
やる気が出ないわ
新しい代役を立てて 脚本を練り直しましょう
時間はいくらでもあるし
男もいくらでもいるし



呆れたよ 2001.8.22

約束はいらないの
行動が見たいのよ
夢は聞きたくないの
結果を出してよ

謝罪はいらないの
真実が知りたいのよ
言い訳は必要ないの
決断してよ

あなたには呆れたよ
でも 愛しているけどね



台風 2001.8.22

台風だ
さあ 逃げろ
暴風に吹き飛ばされるぞ
崩れた街の下敷きにされるぞ

台風だ
さあ 逃げろ
暴風雨に巻き込まれるな
狂った空の亡骸になるな

過ぎ去れば 全ては陽炎のように
静かでとても澄んでいる



追い打ち 2001.8.22

悲しみに追い打ちをかける風
痛みに追い打ちをかける雨
もっと 苦しむがいい
おまえの無慈悲が生んだ
数々の涙が
今 降りかかっているのだから



自業自得 2001.8.22

自分に降りかかる混沌には
それ相当の理由があるのさ
痛みに耐える義務があるのさ
おまえの選んだ道の結末から
逃げてどうする

自分を追い詰める混乱には
それ相当の意味があるのさ
乗り越えて進む義務があるのさ
おまえの犯した罪の足音から
逃げてどうする



責任 2001.8.22

自分の愛した男が私を傷つけるからといって
何の文句が言えるというの?
選んだのも私 愛したのも私
信じたのも私 待ったのも私
後悔はしていない
責任を果たそう
道すがら脱ぎ捨てた靴
知りながら置いて来た傷
今から 拾いに行く
そして 癒しながら歩こう



愚かな女 2001.8.22

もう別れたんだから関係ないじゃない!
そう言っておきながら
あなたとの関係を断ち切れない
幸せになってね
そう言っておきながら
知らない笑顔を見るのが辛い

なんて愚かな女だろう



ミイラ 2001.8.22

このまま泣き続けたら
干からびてミイラになってしまうのではないかしら?



残骸 2001.8.22

あなたが支えだった
柱をなくした家は崩れ落ち
醜い残骸となる

もし よかったら
最後に探しに来て下さい

破片の中の小さな私を
小さな風に飛ばしてください



激励 2001.8.22

しっかりしろよ
俺も頑張ってるんだから
おまえも頑張れ!
そう、怒られても
無理なのさ
あなたが側にいないのに
何をどう頑張ればいいの?



絶望 2001.8.22

もっと 傷つけて
最後の希望さえコナゴナに砕けるほどに
もっと 打ちのめして

縋り付いてしまうのよ
あなたがまだ私を愛しているのではないかという
愚かな幻想に囚われてしまうのよ

もっと 痛めつけて
最後の夢さえチリチリと燃え散るほどに
思い切り 絶望させて



大丈夫 2001.8.22

大丈夫だよ!
私には私が付いているじゃないか!!
生まれた時も一人
今一人だということに
何の問題があるのさ?
死ぬ時も一人
今孤独だということに
なんの悲しみがあるというのさ?

大丈夫
私には私が付いている・・



脆さ 2001.8.22

いつも誰かに愛されている人間の方が
余程 弱いのかもしれない
本当の孤独をしらない
本当の飢餓をしらない
それなのに
泣き 叫び うずくまっている私



大人子供 2001.8.22

とても大人だと思っていた男が
突然子供に見えた瞬間
愛しいと思えれば愛だろうし
バカバカしいと思ったなら
終りだろう



麻薬 2001.8.22

恋は麻薬
禁断症状がやって来る
擦れる視界
震える唇
幻の中で彷徨い
突然谷底に突き落とされる

この痛みに耐えれば
何事もなかったように忘れられるだろう

あの男とのことも この恋も
起き抜けに見た夢のように・・



Bye 2001.8.22

見守っていてあげましょう
遠くから そっと息をひそめて
強く逞しく生きて行けるように
そっと背中を押して・・

大丈夫
あなたはとても魅力的なのだから
あとは 少しの勇気と潔さをやしなって
堂々と歩いて行けばいいのよ

見守っていてあげましょう
時折思い出し 祈りを捧げて
一人でも笑顔で生きて行けるように
晴れやかに手を振って・・



破滅型 2001.8.22

私が惚れる相手は
何処かが大きく欠けている
きっと そういう人が好きなのだろう

どうしようもない部分を可愛いと思ってしまう
可笑しな母性があるらしい

私は惚れた相手を
自分から失う傾向にある
きっと そういう恋が好きなのだろう

どうしようもない状況に追い込んでしまう
可笑しな趣向があるらしい



改造計画 2001.8.22

好きな男の良い所に磨きをかけて
好きな男のダメな所を改造して
自分の好みにしたいけれど
残念ながら私には
その才能がないらしい

根気強さに欠けていて
忍耐力もないのだから
諦めざるおえないのさ



運命 2001.8.22

運命的な出会い
運命的な別れ

はぁ?
それじゃぁ〜ダメじゃないか!



シャボン玉 2001.8.21

シャボン玉の中から
雲を眺めていたの
そよ風に吹かれ ユラユラと揺れながら

パチンッ!
シャボン玉がわれちゃった
弾き飛ばされた私は
何処までも落ちて行くだけ

風は刺すような冷たさで
陽射しは痛いくらい眩しくて

涙がね
シャボン玉になって流れたよ



お気に入り 2001.8.21

お気に入りだったのに
なくしちゃったよ
しばらくはさみしいだろうな
次のお気に入りに出会うまで



とても 2001.8.21

たいしたことじゃない
そう思っていたのに
どうして 胸が痛いの?
どうして 涙が出るの?

好きだったのかもしれない
もしかしたら
とても とても

愛されたかったのかもしれない
もしかしたら
とても とても



大切に 2001.8.21

誰かと出会えたことを
大切に・・
誰かを愛したことを
大切に・・

きっと それが未来に繋がって行くから



喪失感 2001.8.21

男が消えた時の喪失感は
他の男で埋めるに限る



不意打ち 2001.8.21

傷つかないように いつも神経を尖らせていたのに
不意打ちに 打ちのめされた
まだ 準備が出来ていなかったよ
あなたが遠くに行ってしまう
あなたが迷っている真実を
受け止める準備がまだだった・・



悲しみの処方箋 2001.8.20

悲しみの処方箋を下さい
どこがどう欠けていて
どの辺が喪失しているのか
教えて下さい

小さな胸の痛みを
大きなあなたの体で
診断して下さい



いじけん坊 2001.8.20

誰よりも愛する人に
誰よりも愛されて
幸福になることが
こんなに難しいことだなんて
打ちのめされそうになる

待つことも 追うことも出来ない私は
しゃがみこんで タバコを吸って
缶を蹴って 草をむしって
家へ帰ろう



女 2001.8.20

寛容な女でも 甘え上手な女でも
ありません
ひよわな女でも したたかな女でも
ありません
寂しい女でも 強い女でも
ありません

どんな女にもなれないことが
不幸の始まりなのでしょうか。



対峙 2001.8.20

誰かのずるさも弱さも
甘さも身勝手さも
痛いほどよくわかる
仕方がないということも・・

だからこそ
曖昧には出来ない
自分のずるさと弱さと
甘さと身勝手さに
立ち向かうためにも・・



行く先 2001.8.20

出会えてよかった
わかってる
それなのに
この出会いを何処へ導いて行けばいいのか
わからない



可笑しな病気 2001.8.20

進行性の病気みたい・・
どんどん壊れて行ってるの
心が変形して
体は浮かび上がって
空を飛んでは歌って
地上では酔っ払っているの

どんどん悪化してるみたい・・
今度会った時に
私が金魚になっていたら
拾って家の金魚鉢に入れてね
今度会った時に
私がトカゲになっていたら
連れて帰って一緒に寝てね

どんどん可笑しなものになって行くのよ



過去未来現在 2001.8.17

過去は優しく美しい
昔の男との思い出が綺麗なように
甘ったるく曖昧
未来は厳しく無限
当てのない恋を探すように
不安でときめく
現在は素早く冷静
逃げ足の速い娼夫のように
辛辣で魅力的



思いやり 2001.8.17

愛は築くものだと
愛をなくして気が付いた
愛を築くために必要なこと
それは
強さと優しさ
その人のために何かをしたいと思う
謙虚な思いやりだろう



他者 2001.8.17

一人で生きて行けると知っているから
誰かと生きたいと願うのかもしれない



未練 2001.8.17

「あなたがいないと生きて行けないの」
死ぬまでに一度くらい
言ってみたいよ



どっち? 2001.8.17

感情だけじゃどうにもならないことがある
理性だけじゃどうにもならないことがある
頭と心は分裂していて
いつも 相談してるんだ

優先するのはどっち?



愛のみ返り 2001.8.17

愛されているという安心の中でしか
心を開けないのだとしたら
私はいつまでたっても
勇気がないのでしょうね

み返りを求めない愛を
まだ知らない



台詞 2001.8.17

俺に出来ることがあったら言ってみて!
と、言うけれど、
言ったら本当にやってくれるのかしら?



一人 2001.8.16

一人寝に慣れるなんて嫌だわ
恋人の胸に顔をうずめ眠りたいの
一人暮らしに慣れるなんて嫌だわ
恋人の帰りを待って一緒にビデオを見たいの
一人で生きるのに慣れるなんて嫌だわ
恋人の息づかいを聴きながら詩を書きたいの



ちゃんと No1 2001.8.16

ちゃんとした恋愛をしたいなら
ちゃんとした生活をしないとなりません
ちゃんとした生活をしたいなら
ちゃんとした仕事をしないとなりません
ちゃんとした仕事をしたいなら
ちゃんとした人にならないといけません

でも、私は詩を書いて歌を歌います
ちゃんとした詩も歌も作れません

ちゃんとしていないところが気に入っているのです



ちゃんと No2 2001.8.16

ちゃんとしなさい
と、よく叱られる子供だった
ちゃんとってどうちゃんと?
と、言って呆れられる子供だった

ちゃんとしたい
と、大人になった今思うけど
ちゃんとってどうちゃんと?



距離 2001.8.16

男友達は
私の狂ったところを魅力的だと言い
恋人は
私の可笑しなところをどうにかしろ!と言う

距離の問題なのでしょう
遠ければ俯瞰出来ることも
近いと只事ではありません



側にいて欲しい 2001.8.16

いつもいつも側にいて欲しい
かまって欲しい
遊んで欲しい
歌って欲しい
食べて欲しい

いつもいつも側にいて欲しい
じゃれて欲しい
話して欲しい
笑って欲しい
酔って欲しい

永遠なんて何処にもないのだから
せめて今は
いつもいつも側にいて欲しい



手と手 2001.8.15

手と手をとって
歩いていきましょう
雨の日は一緒に傘をさしましょう
太陽が眩しい日はお揃いのサングラスをかけましょう

手と手をとって
目と目を見つめ
お話しましょう

涙はスープにして一緒に食べましょう
幸せが溢れたらお似合いの笑顔で海に出ましょう

雨の日も 晴れの日も
涙の日も 笑顔の日も
手と手をとって
頬と頬を寄せて
歩いていきましょう



恋 2001.8.15

愛し過ぎないように
求め過ぎないように
そんな風に思っているとしたら
最早 それは
恋ですらない

感情を抑えられず
転びながら走り寄ってしまう

恋なんて
カッコ悪くて恥かしいもの



子供の習性 2001.8.15

前進して後退するのが好きなの?
同じことを繰返したいの?

そのままそこで砂遊びでもしていな
滑り台を登ったり降りたりしていな
ブランコで空に近付いたり離れたりしていな

結局 いつまでたっても子供なんだよ



恋愛 2001.8.15

恋しているけれど愛してない
愛しているけれど恋してない
きっと どちらも恋愛じゃない

恋した人と愛を育てられないのなら
最初から行き止まり
愛した人を恋しいと思わなくなったら
行き止まりに辿り着いたということ

きっと どちらも恋愛じゃない



この世の果て 2001.8.13

流れ星を探している少年の
流れ星になりたいわ
黄砂を旅している少年の
月明かりになりたいわ

地の果てであなたに出会って
この世の終わりにさようならを言うまで
お互いを探し求めて
夜の闇に命をあずけて

約束の朝日に口付けて
あなたの最後の魂を
看取ることが出来ますように・・



生死 2001.8.13

自分の才能を
自分の幸せを
信じているから
右往左往したって
結局 帰って来るんだよ

私の生まれた場所には
無限の未来があって
私が死ぬ場所には
色とりどりの花や木が
風に揺れているよ



宝くじ 2001.8.13

あなたの約束は果たされないね
あなたの希望的観測は当たらないね
宝くじじゃないんだから〜

もう知りません
付き合いきれません

さようなら!
私はあなたをおいて
先を急ぐことにします



M 2001.8.13

柔らかに砕いて
この体を
手を引き千切って
脚を縛って
涙が血に染まり
苦痛に笑みが零れるまで

軽やかに殺して
この体を
首を結わいて
胸を切り刻んで
肌が肉に変わり
快楽に終わりが訪れるまで



不器用 2001.8.10

誰かを優先させると
誰かを虐げて
誰かを大切にすると
誰かを傷つけて

全て上手く行かせるのは難しく
上手く行かせなければいけないと
思う気持ちは大切で
不器用な人は頭がこんがらがって
更なる混乱を生んでしまうようです



臆病 2001.8.10

パパが死んだ時は
あまりにも驚いて
家族が狂った時には
あまりにも悲しくて
私は時計じかけの人形のように
首を傾げてクルクルまわっていたよ

もう嫌なんだ
いつかは消えてしまうと知っているのに
永遠を信じる振りは出来ないよ
臆病過ぎて 誰のことも愛せない
私はそんなに強くはないよ



悲しみの準備 2001.8.10

いつかは終わる・・
そう思い続けていれば
本当に終わった時
驚かないですむでしょう

悲しみの準備を幸せの中でしてしまう
癖がなおりません



防御 2001.8.10

薄く頑丈な壁が
体を覆っています
透明で冷たい壁が
心を覆っています

誰にも傷つけられることがないように
守り続けています

最後の最後には
一人で生きて行けるように・・



人は・・ 2001.8.10

鳥は飛ぶ
魚は泳ぐ
人は歩く

当たり前のことだけど
結構 凄いことじゃない?



玉手箱 2001.8.10

フタを開けてみるまではわからないね
幕の内弁当だと思っていたらお子様ランチだったよ
王子様だと思っていたら堕天使だったよ

食べてみるまではわからないね
キャンディーだと思っていたらダイヤモンドだったよ
娼婦だと思っていたらお姫様だったよ

楽しいね
楽しみだね
フタを開けて 一口召し上がれ!



禁断症状 2001.8.10

唇を撫でながら
あなたのキスを想像する
耳元を触りながら
あなたの吐息を想像する
指を噛みながら
あなたの体を想像する

今すぐに
あなたが欲しい



欠陥品 2001.8.10

買取りは不可能ですか?
今なら安くしておきますが・・

そんな欠陥品は要りません!
修理代の方が高くつきます!

そうですか・・
もう生産停止なので
希少価値なのですが・・

そんな奇異なものは要りません!
ほら!また暴れてますよ!!



夢 2001.8.10

私のこと愛してくれない?
料理は出来ないけど歌を作ってあげる
私のこと愛してくれない?
洗濯は出来ないけど心を洗ってあげる

私のこと愛してくれたら
空の上へ 海の中へ
連れて行ってあげるから

一緒に夢を食べようよ



島 2001.8.10

二人で旅に出ましょう
月夜の晩に
魚も鳥達も歌う満月の晩に
満ち潮にさらわれて浮島まで泳ぎましょう
そこで 二人のbabyを生みましょう

愛を語り合いましょう
愛を育んで暮らしましょう

私達がまだ触れたことのない世界を
私達二人の手で 作り出してみたいの



どう? 2001.8.9

これでいいのかなぁ?
どうだろうね
このままでいいのかなぁ?
さ〜ね
どうすればいいのかなぁ?
どうしたってダメだろうね



続く 2001.8.9

迷い続けて生き続けて
愛し続けて裏切り続けて
疲れ続けて走り続けて

いつまで 続ければいいですか?
ゴールのないマラソンはお断りいたします



劣等性 2001.8.9

何がわからないのかもわからない
劣等生は誰?



プライド 2001.8.9

悲劇の主人公になる気もしない
プライドが粉々だ
もう笑ってしまおう
どうせ泣けないのだから



リアリティー 2001.8.9

あまりにも驚くことがあると
あまりにも傷つくことがあると
リアリティーが薄れる



持久力 2001.8.9

開き直りが早いのは
長く考えていられないから
立ち直りが早いのは
長く傷ついていられないから

持久力がなく感情が維持できない
怒りも悲しみも嫉妬も誇りも
面倒くさくなってくる
陰のパワーは重くて持てない

結局 どうだっていいんだ
私は元気さ



すくう 2001.8.6

夜空の星をすくって
風の歌声をすくって
湖に浮かぶ月をすくって
胸元にこぼれる花びらをすくって

天空を走る流れ星をすくって
砂嵐に舞う泣き声をすくって
海に煌く月光をすくって
胸元で揺らめく羽衣をすくって

あなたの悲しみを浸した
私の体をすくって



亀裂 2001.8.6

少女の面影で冷徹な心を持ち
悪女の物腰で清らかな瞳をして
生きていくのは辛い

幼女の手のひらにナイフを隠し持ち
熟れた胸で臆病なガラスを覆い
生きていくのは悲しい

精神は肉体に亀裂を作り
肉体の深い溝に精神は飲み込まれる

相反し調和することを欲して
生きながら破滅して行く



信号 2001.8.6

自分の気持ちがわからなくなって来た
心がざわつき 体が浮遊する
そんな時は何かから逃げている証拠
このままじゃダメだと本能が信号を送ってる
見つめなきゃ
ちゃんと 聞かなきゃ

降参ばかりしていても
限がない



パス 2001.8.6

面倒くさいからパス
疲れるからパス
恐いからパス

3回使ったらもうお終い
次はあなたの番



四面楚歌 2001.8.6

あっちへ行っても
こっちへ行っても
行き止まりなら
しばらく 止まってみようか
強行突破する元気はないんだ



代用品 2001.8.5

古い服に飽きたら
新しいデザインを探せばいい
聴き慣れた音に飽きたら
斬新なリズムを探せばいい
代用品なんていくらでもある

親しんだ男に飽きたら?
手離せない男もいる
譲れない恋もある
代用品なんて何処にもない



タイプ 2001.8.5

結婚したいの?
恋愛したいの?
遊びたいの?

キスしたいの?
SEXしたいの?
一人じゃ暇なの?

恋したいの?
愛したいの?
生まれ変わりたいの?



女神 2001.8.5

あなたを翻弄する吹き荒ぶ風を
私の祈りで止めてみせましょう
あなたを焼き尽くす卑劣な太陽を
私の涙で曇らせてみせましょう
あなたを締め付ける乾いた肌を
私の吐息で潤してあげましょう

全て 私に任せておきなさい
あなたを守ってあげるから



巣立ち 2001.8.5

私の成長を促す男
私の幼児性を満たす男
私に探求を薦める男
私に安定を与える男

抱かれることで綺麗になり
悲しむことで大人になり
守られることで自信を育て
愛されることで巣立つ

ちょうど
親鳥に餌を与えられた
小鳥が空へ旅立つように



魔力 2001.8.5

少女は
残酷で純粋
美しく猥雑
潤んだ瞳で男に媚び
いつの間にか足元に跪かせる

桃色の頬に 紅の唇に
天使の微笑に 妖精の涙に
何人の男達が吸い込まれ
この世を後にしたことか・・

嘆くべきか 喜ぶべきか



eat 2001.8.5

「男は暇つぶし」
彼女はワインを片手に呟く

可哀想に・・
男は試食され抹消される
飲み干されては忘れられてしまう
何処かのワインの銘柄のように



空白 2001.8.5

あなたのことを考えると
膝を抱えたくなる
とても仰向けじゃいられない
お腹の上が涼しすぎる



寂しん坊という名の猫 2001.8.2

寂しん坊という名の猫が
今日もまた鳴き始めた
ニャン・ニャン・ニャ・ニャン
ニャン・ニャン・ニャ・ニャン

欲張りん坊という名の犬が
今日もまた吠え始めた
ワン・ワン・ワ・ワン
ワン・ワン・ワ・ワン

夢見ん坊のいう名の鳥が
今日もまた歌い始めた
チュン・チュン・チュ・チュン
チュン・チュン・チュ・チュン

うるさいな〜
少しは静かに出来ないの!?



理想像 2001.8.2

それぞれが自分の理想像を作り
それに似合った生き方をしている
美意識に突き動かされている
ただ それだけのこと



決断 2001.8.2

私の愛したあの人が
私を選ばなかったからといって
何の文句が言えるというの?
私の愛したあの人が
決めたことなのだから・・



さようなら 2001.8.2

こんにちは こんにちは こんにちは
生まれてから 今まで
たくさんのこんにちはを言い過ぎてしまいました
さようなら さようなら さようなら
生まれてから 今まで
たくさんのさようならを言い過ぎてしまいました

さようならはもう言えません
さようならはもう言いません

さようならしたい人なんて 何処にもいません



もう少し 2001.8.2

もう少し弱かったら
あの人は私を抱いたままでいたかもしれない
もう少し強かったら
私はあの人を抱いたままでいたかもしれない

もう少し子供だったら
私はあの人の胸の中にいたかもしれない
もう少し大人だっから
あの人は私の胸の中にいたかもしれない

どうしようもなかった
もう少しもどうしようもなかった



記憶 2001.8.2

私が不器用にもひたむきに生きたことを
あなたは覚えていてくれるでしょう
あなたが不器用にも諦めずに生きたことを
私はいつまでも覚えているでしょう



理解者 2001.8.1

「最近、疲れたわ〜」
と言う私に
「今、疲れているんでしょう」
と、あなたは言う
「最近、寂しいわ〜」
と、言う私に
「今、寂しいんでしょう」
と、あなたは言う
「最近、不幸だわ〜」
と、言う私に
「疲れてて、寂しいだけでしょう」
と、あなたは言う

あなたは私の事を何でも知っていて
何でもわかってしまうのね

じゃあ、なんで私があなたと別れたのかわかる?



親友(ある本1) 2001.8.1

ある本に
「男と女は友達になって恋人になって最後に親友になる」
と、書いてありました
私とあなたは、今親友なのでしょうか?
恋人でも友達でもないので
きっと、親友なのでしょうね・・



会話(ある本2) 2001.8.1

ある本に
「若い男と女はベッドの中でしか会話をしない」
と、書いてありました
私とあなたは、ベッドの中でも外でも
意味のある会話をしたことがないような・・
気がするのは気のせいでしょうか?



危険な思い 2001.8.1

あなたの大きな愛があれば
他には何もいらない
と、思ってしまうのは
とても危険なことだとわかっていますが
とても気持ちが良くて
この呑気な思いに
埋もれていたい心境です



情熱 2001.8.1

情熱で恋が生まれるのだとしたら
情熱が冷めた時
恋は終わるのでしょう




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