2000 2001 2002 2003 |
![]() |
![]() 愛の匂い 2001.12.29 愛に触れた 愛の匂いを嗅いだ あなたに触れた あなたの匂いを嗅いだ イチゴのように甘酸っぱく 生牡蠣のようにしょっぱかった 雲で眠るような 海で溺れたような 夜に・・ 花と蜂 2001.12.29 あなたは働き蜂 私は艶やかな花 蜜をあげるから 花粉を運んで 香りで誘うから 風を呼んで来て あなたは戦う蜂 私は潤う花 眠りをあげるから 夢を運んで ぬくもりをあげるから 虹をかけて 私の側で遊び 私の側で果てて 野良 2001.12.29 ペットになれるほど 従順ではないけれど 飼い主になれるほど 器量があるわけではないの だから 野良猫でいましょ だから 野良犬でいましょ 一匹ずつ気のみ気のままに 気まぐれに愛し合いましょう 路地裏で出会えばキスをして 屋根裏で一緒に眠りましょう 二匹で星を数えるうちに 愛が生まれるかもしれないし 二匹でお腹を温めるうちに 命が生まれるかもしれないし プレゼント 2001.12.25 私はサンタじゃないけれど クリスマスだから あなたに 何かあげたいな 私は天使じゃないけれど クリスマスだから あなたに 何か歌いたいな 私はトナカイじゃないけれど クリスマスだから あなたを 連れ出して旅をしたいな 私は ただのちっちゃな女の子だけど あなたを喜ばせてあげたいな 何が欲しいの? 何がして欲しいの? クリスマスだから あなたに 何もかもしてあげる それなりに 2001.12.25 私には出来ることが少なくて ごめんなさい 私に歌える歌も 私に作れる曲も 私に書ける詩も とても限られていて ごめんなさい 私は一生懸命で それなりだけど 私に出来ることをしたいのよ ラブソング 2001.12.25 クリスマス・イブ カップルの皆さんに歌を歌った 私の歌は恋人たちに 受け入れられたのかしら? カップルじゃない私の ラブソング・・ いったい、どんなものなのかしら? 好き 2001.12.25 私のこと好きなの? じゃあ どこが好きか言って 歌が好き? 詩が好き? 顔が好き? もしかして 性格が好き? 私のこと好きなら どこが好きか言って 私は自分のどこが好きなのか わからなくなってしまったの でも・・ 好きには変わりないけれど 孤独 2001.12.21 本当に側にいて欲しい時に あの人はいつもいない その事実に あの人は・・ いつになれば気付くのだろう オルゴール 2001.12.21 あなたにありがとうを言う前に 死んでしまったらごめんなさい 機械仕掛けの人形のように 首が折れてしまったらごめんなさい あなたに愛してると言う前に 死んでしまったらごめんなさい 機械仕掛けの鳥のように 唄えなくなってしまったらごめんなさい あなたに出会うことが出来たのに あなたに出来ることはなにもなくて 苦しくて いなくなってしまったらごめんなさい どうぞ 壊れた私を忘れて下さい 発狂 2001.12.21 私はどうかしている と思うことなど何度もあるけれど どうもしない日常を繰返す 私はどうかしているのか それともどうもしていないのか 誰にわかるというのだろう 夜空のリンゴ 2001.12.21 もしかして不幸なのかも と気付きそうになる 暗く汚い部屋に帰って来て 何も食べるものがない 疲れ切った夜なんかに・・ もしかして幸福なのかも と思い込もうとする 幸せなど部屋の隅の飾った 天使のようなもの 目を向ければそこにあるし 忘れてしまえばそれまで もしかして 愛されていないかも もしかして 愛されているのかも と思いを巡らす まるで星のない空に ぽかりと浮かんで リンゴを探すように・・ 涙 2001.12.21 泣いてしまった なぜか訳も分らずに どうしようもなくなって 堪らなかった 泣いてしまった でも 涙を拭うのは私だし 笑顔を見せるのもまた私 笑える 同情を呼ばない涙など 排泄物に過ぎない 弱者 2001.12.21 いつも人に甘え いつも人に頼り 弱さを武器にしている人に会うと 吐き気がする 私は所詮ひとりだし そのことを自分で選んで来たけれど 強さを武器にしたいわけじゃない 羨む 2001.12.21 あなたが羨ましい 私が羨むのはあなただけ あなたが羨ましい 私に愛されているあなたが 羨ましい めぐりあい 2001.12.16 幸せは空に浮かぶ雲のように 当たり前にあるものかしら? 笑顔は森を吹く風のように 訪れてくれるものかしら? 悲しみは夜空に光る三日月のように 心を刺すものかしら? 涙はアスファルトを打つ雨のように 容赦なく冷たいものかしら? 明けては暮れる自然のいとなみの中で 俯いては歩き出す人たち 誓っては失望するめぐりあいの中で 佇んでは夢を探す人たち 狂女のように 2001.12.16 鎖のような黒髪に鋏を入れ 鉛のような思い出を断ち切って まだ遠い春の歌を歌い 涙を流しては微笑もう そう 狂女のように 鎧のような皮膚にくちづけて 鋼のような呪縛を解いて まだ浅い傷を海水で洗い 溺れてはあなたを呼ぼう そう 狂女のように 夢うつつ 2001.12.16 愛欲とは不思議なものだ 快楽と安らぎを 痛みと優しさを 同時に与えてくれるのだから 私は見知らぬ娼婦のようでもあるし 幼女のようでもある あなたは気高い戦士のようでもあるし 獣のようでもある 波を漂うふたりは 時を忘れ我を忘れ 貪りあう 夢うつつの中で 見つめ合いながら ドールハウス 2001.12.16 壊れそうで壊れない ドールハウス 壊れそうで壊れない ふたりの愛 まもるものは なに? 冷めそうで温かい カップの紅茶 冷めそうで温かい ふたりの情熱 うながすものは なに? 切れそうで切れない ビーズの指輪 切れそうで切れない ふたりの絆 つなぎとめるものは なに? 喪失感 2001.12.16 愛されていると自覚するものは 強気で傲慢だ 愛していると自覚するものは うろたえ不安そうだ 失った時の喪失感はどちらが大きいのだろう? 花 2001.12.16 花が好き 美しいうちは眺めていればいいし 枯れてしまえば捨ててしまえばいい ピンクの花びらに口付けた 甘酸っぱい匂いを胸にしまって うなだれる前に捨ててしまえばいい 未来型 2001.12.15 人は変わらない生き物です でも 変わりたいともがく生き物です 私は変わらない生き物です でも 変わりたいともがくのが好きです 私がどんなに変わっても 私の代わりはどこにもいません なので 進化をしたいと切実に願います 未来型の私は 今よりもきっと良いはずです 見返りのない恋 2001.12.15 細かいことは気にしない 大抵のことはどうでもいい 人にどう見られているのか 考えるのは面倒くさい 人が何を求めているのか 考えるより聞いた方が早い 合理的に進めたい 無駄なことはしたくない 見返りのないことはしたくない あてのない夢はいらない それなのに あの人と出会って 私の合理性は失われた 見返りのない恋をしている 寛容 2001.12.15 柔軟である必要がある 大人になればなるほど 頑なである必要はない 信念なら持ち合わせている 人や物事を 大らかに見ることが出来れば おのずと 自分自身が広がって行くだろう 勧誘 2001.12.15 走り出せば お茶をすすめる人がいる 休んでいれば 背中を押す人がいる いつだって 自分のしたいようにはならないもの 邪魔や誘惑は日常茶飯事 でも その方がいいのかも知れないよ 自分のしたいようにし続けて 良くなるとは限らないもの 息吹き 2001.12.15 思考は休むことを知らない たえず回り続ける洗濯機のように たえず回り続ける地球のように 情熱は消えることを知らない たえず溢れ続ける源泉のように たえず溢れ続けるマグマのように 人は死ぬことを知らない たえず流れ続けるシャワーのように たえず流れ続ける大海のように 終ることのない息吹き 気分のいい夜 2001.12.15 気分がいい夜だから あなたに会いたかったな いつもより少し優しく キスをしてあげられたのに 気分がいい夜だから あなたと飲みたかったな いつもより少し健気に 囁いてあげられたのに 気分のいい夜だから あなたと眠りたかったな いつもり少したおやかに 髪を撫でてあげられたのに あなたの知らない私を 見せてあげたかったな おいで 2001.12.13 おいで 一緒に眠りましょう 今日は私がママ 明日はあなたがパパ 甘えさせてあげる 甘えさせてくれるから おいで 一緒に夢みましょう 今夜は私が天使 明日はあなたが神様 祈ってあげる 歌ってあげる 見せてあげる 美しい私と美しい世界 おいで 一緒に行きましょう プレゼント 2001.12.13 裸に赤いリボンをつけて あ・げ・る とは言わないけれど 心をバカラグラスにいれて の・ん・で と言ってみたい 私を飲んだあなたの顔が どうなるのか見てみたいの 悪あがき 2001.12.13 手探りで探しに行きなよ 君が本当に知りたいことが この世界にあるのなら 目隠しでも暴れてみなよ 君かずっと触れたかったものに ぶち当たるかもしれないよ 生まれただけじゃ 生きている意味なんて 小さくて見つけられないよ 安売り情報 2001.12.13 目で見て耳で聞いたこと以外で 信じられることなんてないわ 情報なんて 火のない所に煙をたてて 火事にしちゃうんだから タダ同然で手に入る真実なんて ガラクタに決まってる 変種 2001.12.13 サルがブタになることがないように 私が人になることはありません アリがゾウになることがないように 私が大人になることはありません じゃ〜 私は何かって? 只今 検索中ですので 少々 お待ちを! 魚介 2001.12.13 タコの脚で 私を捕まえて 八本もあれば何とかなるでしょう イカの手で 私を包んで 墨を出せば何とかなるでしょう イカ墨のパスタと タコのマリネが食べたい 許容範囲 2001.12.13 お腹がいっぱいと思っても まだまだ食べれちゃう もう酔っ払ったと思っても ぜんぜん飲めちゃう 死にそうに疲れたと思っても まだまだぜんぜん頑張れちゃう? 恋愛 2001.12.9 愛そうと思わなければ 恋は永遠に恋のまま 仔犬の目 2001.12.9 来るとわかっていて待っているのは 簡単で 優しい カレーの匂いを嗅ぎながら 出来上がりを待つようなもの 来るかどうかもわからないで待っているのは 不安で 悲しい お腹を空かせたまま捨てられた 仔犬の目をしてしまう 言って 2001.12.9 あなたの悲しみの原因の中に 私がいるのなら どうすればいいか言って どうすることも出来ないあなたの代わりに 私に出来ることを言って ウサギ 2001.12.9 寂しくて死んでしまうウサギ ではないけれど 寂しくて死んでしまいそうになっている 私をあなたは知らない 普通じゃない 2001.12.9 普通じゃない私を好きになったあなたが 普通になって欲しいと言った わからなくもないけれど 少し悲しかった 自由 2001.12.9 自由なはずが どうしようもなく不自由で 不自由なはずが 自由よりずっと自由だった あの頃を思い出す 始まりと終わり 2001.12.9 始まりがあって終わりがある 始まりがなければ終わりもない 始めたいのか 始められないのか 終わりたいのか 終わりがないのか わからない サンタのプレゼント 2001.12.3 どうした? 珍しく焦っているな なんだい? 不安で仕方がないのかい 大丈夫だって 何事もどうにかしようと思えば どうにかなるのだよ 大切なのは どうにかするためにはどうするべきか ない頭でよく考えて実行することだよ 見放しはしないさ 良い子には良いことが クリスマスにはサンタが やって来るようになっているのさ 見逃しはしないさ 優しい子には優しいことが クリスマスには天使の歌が 聴こえるようになっているのさ シンデレラ 2001.12.3 私を助けに来るあなたは スーパーマンより強い戦士 私の夢に現れるあなたは ピーターパンより可愛い少年 私を助けて帰るあなたは ウルトラマンより短い命 私の胸で眠るあなたは マシュマロマンより柔らかな胸 あなたの涙は拭う私は マリア様より優しい聖女 あなたのいない今日の私は ガラスの靴を探すシンデレラ 行方 2001.12.3 あなたは私の夢を自分の夢のように大切にしてくれる 私はあなたの痛みを自分の傷のように抱いてゆける そんな二人だから きっと・・ あなたは私の笑顔を自分の幸せのように喜んでくれる 私はあなたの涙を自分の頬の雫のように拭ってゆける そんな二人だから きっと・・ もう 離れ離れになることはないでしょう 寄り添い合い共に生きましょう 行き先はいつだって同じなのだから 手 2001.12.3 夢を叶えてくれるの? それはありがとう では 手始めに 私のために何もかもを捨てて 私のために何もかもを築いて 美しい手を差し伸べてみせて 流れ 2001.12.3 流れているのだろう 風のように雲のように ならば それを止める術はないだろう 流れて行くのだろう 涙のように時のように ならば それを止める術はないだろう 見を任せよう 受け止め また 見送ろう 大地と空の間で 俯いては また 見上げよう 罪 2001.12.3 地球の何処かで 大量の血を吸った大地が呻き声をあげている 地球の何処かで 涸れない涙を拭い続ける風がため息をついている 変わることのない 消えることない 人の犯す罪に生まれめぐる悲しみ 地球の何処かで 産声を上げた子供は空を見ることもなく 地球の何処かで 無力な大人たちは無益な戦いに命を捧げ 終わることのない 消えることのない 人の抱く悲しみに生まれめぐる罪 声 2001.12.3 声が聞きたくなった 強いて言えばあなたの声が聞きたくなった 誰の声でもいいのだけれど 強いて言えば あなたの 声が 体が 心が 欲しくなった 歳月 2001.12.3 子供の頃よりも心地よく 笑えるようになればいい 子供の頃よりも無邪気に 泣けるようになればいい 年をとって行くほどに 削ぎ落とされて行く何かを 潔く捨てられれば 年をとって行くほどに 膨らんでいく何かを 潔く抱えられれば 少しずつ楽に生きて行けるように なるのかもしれない・・ 不遜の夢 2001.12.3 大切なものが太陽みたいに こころの真中に座っている 不遜で不動で偉そうだ タバコを吸って 紅茶を飲んで 時々私に指図するのさ 昼寝をして 読書をして 時々私に助言をするのさ 偉そうな奴 でも いてくれてよかった Top of Page |
はじめまして 音 詩&写真 Utatane日記 ひとりごと 詩 散文 童話 リンク BBS |