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![]() 無重力 2002.5.26 西も東もない 北も南もない そんな場所で手を伸ばし 上も下もない 右も左もない そんな場所で脚を広げ 無重力を漂う風船みたいに 身軽に 軽快に ふわんふわん ふわりふわり 私は何処までも飛んで行くの 私は何処にだって浮かんでいるの ブルーな一日 2002.5.24 ヨレヨレのタオルみたいな私を あたなに見せちゃって恥ずかしい フテクサレタ果物みたいな私を あなたに見せちゃって情けない ごめんね もっと 強くならないと もっと しっかりしないと あなたの前では いつだって笑顔でいたいから 暗闇の中で 2002.5.24 真っ暗闇の中で 蝋燭を灯して途方に暮れる ぬるいビールを飲みながら 闇をじっと見つめてみる 夜ってこんなに暗かったんだ 光がなければ歩くことも難しい 真っ暗闇の中で 蝋燭を頼りに彷徨っている 苦いタバコを吸いながら 闇から逃げようと必死になる 電気 2002.5.24 まさかね〜 でも そうよね〜 電気が止められてる どうしよう? 冷蔵庫を開けてみる 真っ暗だった カーテンを開けてみる 夜だった 光熱費を払えないほど 貧乏ではないけれど 光熱費を払い忘れるほど 間抜けなのは確か ふ〜 私ってバカじゃん! 焼き鳥 2002.5.24 今日食べた焼き鳥が美味しかったから 手羽とぼん尻が美味しかったから 嫌なことがいっぱいあったけれど 良しとしよう 過ぎたことを振り返っても仕方がないし いくら悔やんでも取り返せないし 今後に活かそう 反省して前を向いて歩こう 今朝吸った苦い空気の分 今夜食べた焼き鳥が美味しくて 昼間見た嫌な顔の分 今夜会った恋人が愛しくて まだまだ へっちゃらだって 思うんだ スペシャル 2002.5.23 私みたいな子は何処にもいないって あなたは言うけれど あなたにとってだけ 特別なのよ 私みたいにあなたを愛す子は 私だけってこと 郷愁 2002.5.23 男は女のもとに帰って来ます 女から生まれ 女に抱かれ 女のもとに帰って来ます 女は男を愛しみ育てます 男を産み 男を抱き 男を愛しみ育てます 魂の片割れを探すように 掴んだ胸を離し途方に暮れて もう一方の胸を探し 帰って行きます 生き別れた幼子を探すように 繋いだ手を離し涙に濡れて もう一方の手を求め 愛し続けます 遠い何処か 2002.5.23 何処かに行きたいの 遠い何処かに 同じ窓 同じ空 もう飽きたの 歩道橋を登って深呼吸したい 何処かに行きたいの 遠い何処かに 同じ靴 同じ道 もう飽きたの 砂利道を走って息を切らしたい 何処かに行きたいの 遠い何処かに 同じ憂鬱 同じ夢 もう飽きたの 海を駆け抜けて 瞳を開いて 青い景色の中で 窒息したい 憂鬱 2002.5.23 力が出ないのよね まるで ダメよ 倦怠で怠惰な私は 何をして生きていけばいいかしら? これといって 手に入れたいものも 何が何でも 掴みたい未来も ないんだもの 人任せにも出来なくて 諦めてしまう勇気もなくて 中途半端にファンタスティックな私は 何をすればいいかしら? 夜中から明け方まで本を読んで そのお話を恋人にしてあげて 朝から昼過ぎまでお昼ねして 夕食がてらお散歩に出かけたいわ ようは ただ怠けたいだけなのだけれど。 私の夢 2002.5.22 あの人と行った場所が忘れられないのか あの場所にあの人と行ったことが忘れられないのか 結局 もう一度あの場所に行けるとしたら あの人と行きたいと思ってしまうのよ あの人とあの場所で あの場所であの人と もう一度心から安らぐのが私の夢 心の住人 2002.5.22 疲れた時も 悲しい時も あなたに会いたくなってしまう 私の中にあなたが あなたの中に私が 住んでいるからなの? 心の片隅に小屋を作って ひっそりと でも頑なに 暮らし続けてる 寂しい時も 不安な時も あなたに会いたくなってしまう 巣 2002.5.22 巣を作ろう ハンガーを集めて 青いガラクタで飾って 二人だけの 二人きりの 巣を作ろう もし 雛が生まれたら 変わりばんこに狩りをしよう 風船を盗んできては 風の子守唄を聴かせては 変わりばんこに子守りをしよう 巣を作ろう 優しさを拾って 情熱で彩って 二人だけの 二人きりの 愛を育てよう 弱気 2002.5.22 いつも強気なのは 強がっているからなのかしら 弱気な気分だからそんな風に思うのかしら 強気と弱気 本気と嘘気 繰り返すのには疲れた 本当を探す体力さえ もう 残ってないみたい 二人一緒 2002.5.21 君が好きだから 君の過去も大切だけれど 時々はヤキモチを妬きたくもなるのよ 不思議だね 今 君がいて 私がいて 私達を知っているたくさんの人がいて 今 君が好きで 私が好きで 私達を好きだったたくさんの人がいて 楽しくて 傷ついて 色んなことがあって 今 君と私 二人一緒で 今 2002.5.21 今が一番幸せだよ そんな風に思いながら いつも 今を生きたいね それが・・ 幸せだってことだから 幸せになるってことだから 大きな金魚 2002.5.21 よくそんなに育ったね まるで 鯉みたいじゃない? 口をパクパク開けて まだ お腹が空いてるの? 赤と黒のまだらは 夏祭りのうちわみたい ゆらら揺れる尾ひれは ナイアガラの滝みたい 金魚を見ると 子供の頃を思い出す 頬を赤くして夜店を駆け回ってた 夏休みを思い出す 一匹 2002.5.21 肌と瞳と唇を合わせて 血と涙と吐息も混ぜて ぴったりと そよりと こんなに抱きしめ合ってばかりいたら 私達・・ 一匹になってしまいそうだね お天気で 2002.5.21 今日はお天気だから 海に行きたかったのよ 今日は風が爽やかだから ヨットにでも乗りたかったの 今日は星空が綺麗だから 山に行きたかったのよ 今日は空気が澄んでいるから UFOにでも乗りたかったの 今日は楽しかったから 今日は寂しかったから あなたと一緒に ずっと 一緒に 自転車に乗って空を飛びたかったの HAPPY 2002.5.21 幸せなら それがずっと続いて行くように 頑張ってみればいいさ 不幸なら いつか幸せになれるように 頑張ってみればいいさ 本当に欲しいもの わかっていれば いつかちゃんと手に入るよ 欲張らないで 心の中を ちゃんと見つめて ひとりじゃない 2002.5.21 ふと 寂しさに襲われた時には 好きな人の笑顔を思い出すといいよ ふと 孤独に苛まれた時には 好きな人の温かい胸を思い出すといいよ 一人で生きてる訳じゃない 一人で生きて来た訳じゃない 君が優しくて強いのは 誰かが君を愛しているから 愛犬 2002.5.21 可愛がられると犬も可愛い顔になる 可愛がられると私も可愛い顔になる お手をするから いい子 いい子して おかわりをするから ご褒美をちょうだい 髪を撫でて キスをして 私にダイヤの首輪を付けて 他人 2002.5.21 人それぞれに 良いところがあって 人それぞれに 悪いところがあって 許す必要もなくて 信じる必要もなくて 悪いところは なんとなく 気にしないであげればいいよ 良いところは さり気なく 誉めてあげればいいよ だって 他人だもの 野良猫 2002.5.17 野良猫が雨に濡れている 寒いだろう 可哀想に 不器用な誰かの作った 不恰好な小屋にお入り 優しい誰かが持ってきた 温かいミルクをお飲み 野良猫が雨に鳴いている 寂しいだろう 一人きりで 無防備に尻尾を振って 大きな胸でお休み 真っ白なお腹を見せて 温かい手をお舐め 野良猫が雨に濡れて 泣いている 振動 2002.5.17 寒くて 震えが止まらない あなたが どこかで苦しんでいる あなたが どこかで雨に打たれている 恐くて 涙が止まらない あなたが どこかで傷ついている あなたが どこかで風になぶられている 助けて 悲鳴が止まらない 助けて 鼓動が鳴り止まない あなたがどこかで私を求めている あなたがどこかで私を探している 苦痛 2002.5.17 まだ足りないか まだ私の胸を引き裂きたいか 痛みに耐え 何が生まれるというのだ 悲しみにひれ伏し 何が見えてくるというのだ おまえは 誰だ 私を苦しめるおまえは誰だ 首筋にあてがわれたナイフで 頚動脈を切ろうというのか 暗闇を灯す炎で 肌と骨を焼こうというのか まだ足りないか まだ私の傷を抉りたいか 発狂する私を見て おまえは・・ 楽しいのか? 青い雨 2002.5.17 雨に刺されて いっそ 死んでしまいたい 青い大地に 真っ赤な血を流して 白目をむき 髪はドクロを巻き 刑に処された魔女のように 死んでしまいたい 苦しめたのだろう? 私がおまえを ならば 同じ痛みをこの体に受けよう 雨に刺されて いっそ 死んでしまいたい 青い悲しみに 真っ赤な愛を残して 青い大地に 真っ赤な血を流して おまえを救うことが出来るなら 生贄に捧げられた魔女のように 死んでしまいたい 泥水 2002.5.17 私を泥の中に沈めようとしているの? 窒息する覚悟なら とうの昔に出来ているわ 寝ぼすけ 2002.5.16 眠くて目を開けられない私を 小犬を見るように微笑んだでしょ 君の隣でこのままずっと 眠っていられればいいのにね・・ あ〜あ そろそろ仕事に行かなくちゃ! 微笑みの中で 2002.5.16 君の隣で君の髪を撫でていたら イヌの毛に触りながら眠りについていた 子供の頃を思い出した 君の寝顔を見ながら鼻歌を歌っていたら ネコを抱っこしてお話を聞かせていた 子供の頃を思い出した 一緒だと安らぐね 今日はお天気だからお散歩でもしようか それとも もう一度 起き抜けに抱きしめ合って 微笑みの中でお昼ねしようか 空へ 2002.5.16 大人らしく 子供らしく このまま 生きて行きましょう 純粋に 贅沢に 宝物を探しながら 大人らしく 子供らしく このまま 楽しんで行きましょう 優しさと 悲しみを ポケットにしまって 両手を大きく振れば 指先は・・ きっと 空に近いから 隣にいるよ 2002.5.16 男心なんていつまでたったって わかるわけないんだから 理解しようなんて無駄な抵抗は止めるわ ひっそりと やんわりと 隣にいてあげることにする それ以上に してあげたいことはないから それ以上に して欲しいことがあったら言って いい恋 2002.5.16 ちょうど半分ずつくらいに 私達はスキ合っている気がするから 安心するの あなたばっかりでも 私ばっかりでもなく ちょうど半分ずつくらいに 不安がって 臆病で 気まぐれで それでも・・ 私達は求め合っている気がするから 安心するの 安心していられる恋は いい恋だね 穏やかで 温かくて 幸せで いい恋だね 憂鬱 2002.5.16 また 雨が降り出しそう いつ 泣き出すかわからない赤ちゃんみたいで 気が気じゃない また 雲が低くなって来た いつの間にか胸を圧迫する不安みたいで 気が滅入る 今年も梅雨がやって来て 私はこの通り憂鬱 レッスン 2002.5.16 たくさんの人を傷つけたけれど それは もう 過去のこと たくさんの人に裏切られたけれど それは もう 過去のこと 未来 幸せになるために 未来 愛を築くために 今までがあったのだから 現実 2002.5.16 裏切りとは何だろう? あなたはそんなことはしてないと言うけれど 現実問題 色んな事実が私を悲しませたけれど 意識的にした悪と 無意識にした悪 どちらの罪が重いのだろう 罪悪感のある悪と 罪悪感のない悪 どちらの罪が汚いのだろう 事実に変わりはなく それを消せるわけもなく 許しても取り返せない心が 実在することが今の現実 別離 2002.5.16 自分の弱さを武器に 私に 甘えてこないで 私だって そんなに強くないし あなたのこと これ以上 守ってあげられないのよ 前に進んでよ 自分の道を探して あなたにはあなたの生きる道があるはず 私達・・ 別々の未来を知らず知らず 選んでいたのだから アボカドの君 2002.5.11 アボカドさん そろそろ 熟れて来た? 柔らかいお腹で私を抱いて 甘ったるい匂いで酔わせてよ アボカドさん そんなに抱きしめないで 美味しいけど 濃い味なんだもの でも、でも、そんな アボカドの君が好き 君の味 2002.5.11 今日の君はシーフードサラダの味がするわ ワインと一緒に食べたものね 昨日の君はお好み焼きの味だったわ ビールと一緒に食べたものね 同じものを食べて 同じものを見て 時々は違う空気を吸うのも忘れずに 同じベッドで眠り 同じ匂いに包まれて 時々は志高く己の道へ突き進み 最後には・・ やっぱり 君を存分に味わいたいよ 以心伝心 2002.5.11 君がどこかでドキドキしている時 私も遠い場所でドキドキしてるのよ 君がどこかでメソメソしている時 私も遠い場所でメソメソしてるのよ 繋がり合ってるって夢みたいな話 現実にも起こるような気がしない? 私達にはありえるって気がしない? 未来へ・・ 2002.5.11 わかりたい わかりたいって思うんじゃなく ただ 側にいることが 今の二人には大切だから もっと もっと深くと焦ることじゃなく ただ 微笑み合うことが 今の二人には大切だから 繋いだ手のぬくもりを大事にね 労るように 励ますように 温め合って 繋げて行ければいいね 未来へ・・ アジサイ 2002.5.11 ブルーのアジサイをベランダに出して 葉から落ちる雫に見惚れてた 綺麗ね ただ 雨を受け止めて 強いね ただ したたかに咲いて ブルーのアジサイの絵を描くなら どんな青が似合うだろう 雨に濡れた葉はいつもより 嬉しそうに色付いて その場所で静かに 夜に包まれて 雨音 2002.5.11 雨の音が恐くって 窓を閉めた 冷たい風が寂しくて 急いで閉めた あなたがいないと私 すぐに不安になってしまうの 頼りない心は拠り所をなくして 萎れた花みたい あなたの顔を見れば きっと すぐに笑うのに 最後の言葉 2002.5.10 やっぱり あなたが いつも あなたが 側にいてくれて幸せだった ありがとう その一言で 終りにしようね 原因 2002.5.10 原因を究明したくても 出来ない事があります なぜかって? それは原因がないからです 哲学者 2002.5.10 君は哲学者 表と裏を交互に比べ 光と闇を行ったり来たり 潤んだ瞳で微笑み 薔薇色の頬を涙で濡らす 君は哲学者 一つの答えを導き出す 数学者にはなれないだろう 風来坊 2002.5.10 ちょっと そんなフワフワしてて 大丈夫なの? 私も人のこと言えないけどさ 心配で見てられないから くっ付いて あなたになってみるよ 輪廻転生 2002.5.3 海のように 空のように 大きな人になりたい 風のように 光のように 透き通った心が欲しい 私・・ 帰りたいのよ 生まれる前の姿に 私・・ 飛びたいのよ 何もかもを越えて 私は私を追い抜いて 一回りして戻って来たいの 万物 2002.5.3 私の何処かが宇宙に繋がっていて 引力のせいかしら? 体が揺れるの 潮の満ち干に 月の満ち欠けに 引き寄せられては 突き放されて 心が揺れるの 私の何処かが共鳴してる 万物の摩訶不思議 全知全能 2002.5.3 雑念は捨てましょう 私達は 尊くも儚い 唯一無二の存在なのです 疑惑は捨てましょう 私達は 愚かでも優しい 天空の申し子なのです もう 迷うのは止めましょう 貫けば そこに 痛いほどの光 見えてくると信じて 脱皮 2002.5.3 ねえ 切って その剣で 私の胸を斜めに切り裂いて 中から産まれてくる私を 血だらけになりながら愛してよ ねえ 切って その剣で 私の背中を真っ直ぐに切り裂いて 中から産まれてくる私を 水で清め 舌で拭い 愛してよ ねえ 私・・ 疲れたの 手伝ってくれるでしょう? アイセル? 2002.5.1 私の全てを知ったら あなた何て思うの? あなたに私がわかる? わかったとして アイセル? 抱擁 2002.5.1 あなたに抱かれながら 私 あなたの全てを包み込んであげたいと思うのよ あなたに口付けながら 私 あなたの全てを吸い尽くしてしまいたいと思うのよ 私の小さな胸はあなたの手のひらの中で あなたの大きな愛は私の体の中で 熱くなっては吐息をもらし いつしか・・ 一つになって行くの 強固 2002.5.1 恋が木の葉のようなものなら 愛は岩のようなもの 風に巻き込まれもせず その場所で静かに息衝く 強固な魂 シャボン玉 2002.5.1 風に吹き飛ばされて シャボン玉 はじけたの ぱちん 音がして ひかり 零れたの 風に突き刺されて シャボン玉 こわれたの ぱちん 痛くって こころ 破れたの 昼下がりの公園で 2002.5.1 小犬 は わんわんわん シャボン玉 ふわりふわり はとしゃん はとしゃん 追いかけっこ 白い煙 ゆらりゆらり 公園で一人空の下 タバコを吹かす女の子 縫合 2002.5.1 傷を縫いましょう もう 血が出ないように 針と糸を用意して チクチク 痛いのを我慢して 傷を縫いましょう もう 涙が流れないように 優しさと諦めを用意して シクシク 痛いのを我慢して 傷を縫いましょう 徒歩 2002.5.1 もうちょっとゆっくり歩いてよ あなたと私じゃ 足の長さが違うんだから Top of Page |
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