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気がしてるだけ 2002.10.29

本当に思っていることなら
もう既に出来ている
例えば
あなたが私を幸せにしたいと心底思うなら
私はもう幸せなはず
もし そうでないなら
そう思ってる気がしてるだけ



変化 2002.10.29

私は変わった
悲しみを知ると人は変わってしまうね
変わってしまった自分を好きになるまでには
もう少し時間が掛かるね

私は変わった
そのことが痛いほどわかるから
その分悲しくて
誰のせいにも出来ずに
自分を嫌いになってしまう

一から自分を認めてあげるためには
もう少し時間が掛かるね

まだ少し先だね



会話 2002.10.29

私は今元気がないの
そう私は男に言う
私は今幸せじゃないの
そう私は男に言う

俺といれば元気になるよ
そう男は私に言う
俺といれば幸せになるよ
そう男は私に言う

男と女なんて
話が通じ合わないものです



首っ丈 2002.10.29

私といるときは
私だけを見てて
他の何も気にならないほど
首っ丈な振りをして



武器 2002.10.29

美しさは正義か
金は力か

つまらない世の中

女は美しさを
男は金を
武器にして旨いことやるのか

たったそのことのために
見えないものを見失って行くのか



力 2002.10.29

男はお金
女は美しさを
手に入れることで
強くなれるのなら

なんて寂しい世の中だろう

そんなことが
あなたがあなたである
誇りになるのなら

なんて人とは稚拙だろう



距離 2002.10.29

あなたとの距離をものさしで測る
とても長くて届きそうにない
普通のことのようで
異常なことのようで

もう一度最初から測りなおした



旅人 2002.10.29

満ち足りた楽園を探してた
人によって与えられるものだと
信じてしまいたくて

埋められない沼を隠しながら
水面に花びらを浮かべながら

満たされる行方を探してた
人によって奪われたものだと
信じてしまいたくて

交わらない光を持て余して
水面から虹を伸ばして

心を探した



サガ 2002.10.29

誰といても
何処にいても
別のことを追い求めてしまう
私の性が
私を不幸にしているのだとしたら
もう諦めるしかないか

頼り切ることも
信じ切ることも
出来ない

最後にはひとり
そう思っている
私を見てあなたは泣く?



免疫 2002.10.29

免疫力が低下している
ちょっと目をこすったら
充血が治らない
ちょっと肌を傷つけたら
血が止まらない

ばい菌に占領された
体はもうすぐ腐る



うつわ 2002.10.20

美しいグラスで飲むワインは美味しい
上等なワインなら尚更

美しい体を抱けば楽しい
上等な男なら尚更



虹 2002.10.20

恋って素敵
人って素敵
愛に触れて解き放たれた
心の扉に光が射す
綺麗・・
七色に輝いてる



顔 2002.10.20

人様に顔向けが出来ないと
下を向いて歩こうか
覗かれたら同じことだと
上を向いて歩こうか

どうせなら 開き直って
ありのままの顔をさらそう

見つめようが 背けようが
あなたの自由

これが今の私



相互 2002.10.20

私を傷つけるのも
私を癒すのも
あなた

あなたを傷つけるのも
あなたを癒すのも




唯一 2002.10.20

一緒にいると元気になる
それは素晴らしいこと
一緒にいるだけで幸せになる
それは掛替えのないこと



愛 2002.10.20

痛みも喜びもくれる人を愛した

私は喜びの只中
これに全てを捧げようと誓い
痛みの只中
ここで全てを捨て去りたいと願う

喜びと痛みをくれる人
愛とはそういうものなのか



裸の心 2002.10.19

剣で切り付けられた時 裸なら痛いだろう
鎧を着ていればよかったと嘆くかもしれない
誰かに傷つけられた時 裸なら痛いだろう
信じなければよかったと嘆くかもしれない

絹に包まれた時 裸身なら気持ちいいだろう
肌を這う滑らかさに目を閉じるかもしれない
愛に抱かれた時 裸心なら気持ちいいだろう
頬をつたう涙に目を閉じるかもしれない

光をこの胸に
風をこの髪に

素足のまま剥き出しの心を連れて
先を目指そうか



挽回 2002.10.19

人というものは
私が思っていたのと
少し違った

愛というものは
昔思っていたのと
随分違った

印象が悪くなったとういうことは
挽回することも在り得るだろう

今後に期待しよう



焦り 2002.10.19

焦りはある
ないようである
全てに対しての焦りが
付き纏う

たまに呑気が顔を出して
全て上手く行っているような気がして

また そのうち
焦り始める



努力 2002.10.19

楽をして適当に生きて行こうと
思っていた頃があったな
いつの間にか
意味もなく必死な振りで生きているけど

大したことない
全然大したことない

そう思うことがまた
自分を打ちのめして
頑張ってる振りをしてしまいそう



本音 2002.10.19

色々と頑張っているような気がしたり
何もかもに怠けているような気がしたり
色々と可能性があるような気がしたり
何もかもが無理のような気がしたり

疲れているのか
元気なのかも
曖昧で・・

いったいどっちが本心だろか?
本音までもが迷ってるのか?



人 2002.10.19

人が煩わしく
人が汚らわしく

人が愛しく
人が悲しく

我もまた人なり



やってらんない 2002.10.19

下らなさに目がくらむ
他人に自分に
社会に自分に

途方もなさに気が遠のく
愛に自分に
未来に自分に

白目を剥いて気絶しようが
泡をふいて卒倒しようが

変わり映えしない明日が来る

やってらんない



それだけ 2002.10.19

この世にたった一つの事実
人はみんな死ぬということ
それだけ



放棄 2002.10.19

放棄するのは簡単そうでそうでもない
それにはそれなりの覚悟と根性が必要

仕事を放棄
お金を放棄
衣食住を放棄

夢を放棄
愛を放棄
生きることを放棄

そんなに簡単なことじゃない

だからみんな
必死に何かにしがみ付いて生きてる

放棄することも出来ないまま
自分のテリトリーを包囲されながら



加害者 2002.10.19

私は悲しいと残虐な気分になる
精神的に追い詰めて
破綻させてしまいたくなる

何に傷付くのか
何に打ちのめされるのか
推測するのは簡単
加害者になるのは容易

ボーダーラインを超えないのは
私に理性と誇りがあるから

自分が愚かになることが堪えられない
それだけの理由



嫌悪 2002.10.19

弱いものが嫌いなのは
私が弱いからかもしれない
依存に嫌悪を覚えるのは
私が依存しているからかもしれない

もしくは その全く逆か・・



証 2002.10.10

私は幸せにならなくちゃな
あの人のためにも
この人のためにも
幸せであり続けなくちゃな

私を追いかけて道を探す人がいる
私を振り返って安心する人がいる

私は今よりももっと
幸せになる権利と義務があるのだね
それが きっと
この世に生を受け
愛されながら
生き続けて来たことの証



natural 2002.10.10

不思議ね
あなたに抱かれている時が一番
上手に呼吸出来るみたい

木が光合成するように
自然なこと



make love 2002.10.10

さよならかもと
何度も言い聞かせて
これからかもと
何度も言い訳を探して

結局
抱きしめ合い信じられる
口付けて伝い合える
愛に流されてる

私の体が君を欲しがる
私の心が君を求めてる

髪の先から爪の先まで
君に触れたくて手を伸ばすの

ねえ もう一度 愛して



赤ちゃん 2002.10.10

体を丸めて
あなたの胸に忍び込んで
すっぽり抱っこしてもらった

呼吸するたびに揺れる
揺りかごみたい

真っ暗だけど明るい
お腹の中みたい

このままここに住み着いて
あなたになってしまいたい
あなたの赤ちゃんになるから
お腹の中で飼って



孤独 2002.10.10

君は
孤独を感じたことはない
と言っていたね
私は
孤独を感じないことはない
と言ったね

同じことなのかも知れない
いつも誰かが側にいるような気がするのと
いつも誰も側にいないような気がするのは
とても似てる

孤独と名前を付けた感情が
違うだけで



歌 2002.10.10

君のことを思って書いた詩を
歌にして聴かせてあげる
その歌を歌う時には
君の顔を思い出して
君の涙を思い出して

君の幸せを願って書いた詩を
歌にして届けてあげる
その歌を聴いた時には
繋いだ手を思い出して
築いた愛を思い出して

最後のメロディーで
微笑んで



共有 2002.10.10

誰か一人のために書いた詩が
わりとたくさんの人に伝わったりする
見えないラインで繋がった
私たちは兄弟



トランス 2002.10.10

痺れるような快楽を
初めて味わった
ドラックで麻痺して行くのに似た
怖いくらいのトランス

意識が遠のいて
落ちた場所で
あなたが私をもう一度抱いた



些細なこと 2002.10.10

不思議だな
あんなに心を掻き乱されていたのに
一週間も経てば
もう 遠い昔のことのよう
些細な何でもないことのよう

気にしなくていいのね
大抵のことは
私にはあまり関係ない

薄れて行く感情なら
最初から持たなければよかった

時間が掻き消してくれた
私の怒りや不快感を

気にしなくていいのね
大抵のことを
私は忘れてしまうのだから



人間不信 2002.10.8

不安なのは当たり前
絶対的に信じられるほうがどうかしている
けれど・・
信じられたらずっと楽だろうと思うの
恐いけれど・・
信じることが出来たらいいのにと思うの

あなたのこと好きだから
不安だと痛いから
信じたいのにと思うの



私の中の私 2002.10.8

私の中に私がいる

あなたは私を見つけたけれど
私の中の私は
まだ見つけられないみたい

ゆっくりと 時間をかけて
探させてあげる

私の中の私に触れて
そうすれば
永遠にあなたのもの



恋の理由 2002.10.8

僕と一緒にいれば
孤独な思いなんてさせないよ
そう平然と言い放つ
君のこと
不思議だけど
愛しいと思った

私とは別の生き物
だから 好きになったのかも

だから 恋をするのかも



異分子 2002.10.8

最初は抵抗するの
異分子が体内に入ってくるのを
防ごうとするの

でも
いつしか降伏して
受け入れてしまったら
あなたは私の一部
私はあなたの一部
体内に同じ物質が流れ始めてる



実感 2002.10.7

大切にしている
とか
大切にされている
とか
何が基準なんだろう

感じられれば
それでいいのだろうけど

いまいち 実感がわかない



温度 2002.10.7

体感温度は低め
実際には熱かったとしても
伝わり方があまいみたいよ
恋の温度低め



世界 2002.10.7

あなたにはあなたの世界がある
それは良いのだけれど
あなたの世界を私が好きだとは限らない
あなたのことは好きだけれど
あなたの好きなものが好きだとは限らない

私には私の世界があって
あなたからは少し遠い



可哀想 2002.10.7

可哀想だと自分のことを思ってしまうような
恋なら自ら捨てたほうがいい

女の子に惨めな思いをさせてしまう男なんて
愛する価値がないから

人は同じことを繰り返す
もう嫌な思いをするのは御免



男 2002.10.7

気まずいとすぐ逃げるのは
男の習性なのかしら?
怯えるとすぐ黙るのは
男の常套手段なのかしら?

狡くて弱い男なんて
家畜にさえならない
従順な子犬より下品だし
食べても不味そうだし



ドライブ 2002.10.3

夜中の空気が好き
自由で静かで
ドライブでもしようか

今夜は月がきれい
隣りで月のメロディーを口ずさむから
愛の詩をささげて

夜中の風が好き
冷たく澄んでいて
ドライブでもしょうか

今夜は空がきれい
窓を開けて星粒を拾うから
愛の詩をささげて



月の神話 2002.10.3

月を見に行こうと
誘い出してくれたね
泉に映る月の中で
抱き寄せてくれたね

この橋の上から
一緒に月を見る二人は
永遠に結ばれる
そんな神話を信じる?

月明かりのように
導いてくれるね
水鏡のように
映し出してくれるね

この橋の上から
一緒に月を見る二人は
永遠に結ばれる
月の神話



愛 2002.10.3

命より 名誉より 幸福より
大切だと
愛しいと
守りたいと
思うなら
何があっても愛し抜けるだろう



ノンフィクション 2002.10.3

自己犠牲をネタにした
メロドラマが流行るのは
情熱も障害も中途半端な
今の世の中の裏返しだろう

劇的な出会い 劇的な別れ
そんな恋 滅多にない

続けたければ続けられる
別れたければ別れられる

情熱も障害も中途半端
その分
心が試される



支え 2002.10.3

あなたの幸せを支えているのが
私だとそう感じるなら
私の幸せを支えているのも
あなた




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