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恋の黙秘権 2002.11.20

恋には黙秘権があります
あなたの胸にしまってある想いは
あなただけのもの
本当のことを言うか言わないかは
あなたの自由です

恋には黙秘権があります
私の胸に眠っている秘密は
私だけのもの
本当のことを打明けるかどうかは
私の自由です

でも・・
恋人たちの間に流れる空気は
とても正直です
いつだって・・
瞳は唇は肌は
とても正直です



それぞれの気持ち 2002.11.20

虫は痛くないってあなたは言ったけど
どうしてわかるの?
虫の気持ちは虫にしかわからないじゃない!
白熊は寒くないってあなたは言ったけど
どうして決め付けるの?
白熊の気持ちは白熊にしかわからないじゃない!

私は悲しくないってあなたは言ったけど
私の気持ちは私にしかわからないじゃない!
あなたは気にしてないって私は言ったけど
あなたの気持ちはあなたにしかわからないじゃない!

決め付けるのは強引
聞き出すのは難儀



不安定 2002.11.20

性格と生活が安定した頃
私は花嫁になるかもしれないな
性格と生活が不安定なままだと
一生結婚出来ないかもしれないな

安定に憧れながらも
不安定に酔っているわたし



君の脳 2002.11.20

君の脳を輪切りにして
中を見たら
どんな風かな?

夏の青空みたいかな
冬の星空みたいかな
草原で妖精たちが花を摘んでいるかも
海で人魚たちが髪を梳かしているかも

春の木漏れ日みたいかな
秋の陽だまりみたいかな
草原で妖精たちが風を待っているかも
海で人魚たちが涙を泡に変えているかも

天国も地獄もあるのかな
愛も悲しみもあるのかな

私は住んでいるのかな?
あなたは私を抱いているかな?



natural 2002.11.19

あなたの心の近くに
私の心がある

右耳のダイヤのピアスみたいに
首筋に香る花のパヒュームみたいに
とても自然に・・

私の心の近くに
あなたの心がある

胸元のクロスのネックレスみたいに
唇を潤すヌードのグロスみたいに
とても自然に・・



あの気持ち 2002.11.19

あの人に初めて出会った時
私の胸は高鳴った
それは間違いなく恋だろう

あの人に抱かれ眠った時
私は幸福に包まれた
それは間違いなく愛だろう

あの人へのあの時のあの気持ち
それは間違いなく真実

あの人へのあの時のあの気持ち
それは間違いなく私のもの



焼けど 2002.11.19

焼けどの跡が消えた

すごく熱くって
とても痛くって
他のことは何も考えられなくて
一箇所を見つめて
一点に意識を集中して
他のことは何も目に入らなくて

でも もう 何も 感じない

焼けどの跡が消えた



信頼 2002.11.19

私たちが出会った頃
突然の出会いに驚いて
躊躇しながらも嬉しくて
不器用なしぐさでお互いを確かめ合って
未来への不安と期待で浮かれていたね

こうして時が過ぎて
優しい眼差しに慣れて
安心しながらも怪しんで
試すようなしぐさでお互いを確かめ合って
未来を誓うように愛を交わしているね

いつの間にか信じ合えるように・・
いつの間にか補い合えるように・・
なったんだね 私たち



君のいる世界 2002.11.13

美しいものを見に行こうか
それが君の心を癒す
今 一番見たいものは何?
今 一番したいことは何?

美しいものを見に行こうか
美しい君と

光に包まれて
僕は君を抱くよ
海に洗われて
僕は君を愛すよ

美しい世界
それは
君のいる世界



惑星 2002.11.13

あなたを中心に地球が回ってる
自分を軸にして私は回ってる

引力に導かれることのない
ふたつの惑星



都合 2002.11.13

あなたの都合は
私の都合じゃないから
説明してくれても意味はないの
残念だけど
どうにもならないの



勝手な人 2002.11.13

浮気されたくなかったら
ちゃんといればいいのに
朝も昼も夜もずっと
一緒にいればいいのに

そこまで執着するのは恐くて
独占欲を抑えることも出来なくて
我侭を言われても困るわ

男って勝手ね
私もだけど



影絵 2002.11.12

私を抱こうと伸びた手が
白い壁に映り揺れている
月夜に遠吠えする狼のように
真夜中にうごめく蝙蝠のように
白い牙と黒い羽根で
覆いかぶさる

あなたを抱こうと伸びた指が
青い影となって揺れている
月夜を待ち焦がれる白鳥のように
真夜中に目覚める吸血鬼のように
白い肌と赤い爪で
探し当てる



幻像 2002.11.12

どうでもいいの
そう優しく思えてしまう
何にも囚われずに
何にも苛まれずに

名前のない星のように
ただ 煌めいて
居所のない風のように
ただ 吹き抜けて

どうにでもしていいの
そう優しく諦めてしまう
誰にも包まれずに
誰にも遮られずに

名前のない花のように
ただ 艶かしく
居所のない水のように
ただ 零れ落ちて

記憶をひとつ
瞳に映して



ひとつに・・ 2002.11.12

唇を重ねるから
心を吸って
胸を重ねるから
心を移して

あなたの中で私が
生き続けて行けるように・・



末端冷え性 2002.11.12

末端冷え性の二人が
足を絡め合って眠る寒い夜
しばらくすると温まってくるから
不思議



自己愛 2002.11.7

もし人間に生まれ変わるのなら
もう一度私に生まれ変わりたい

もし私に生まれ変わるのなら
もう一度同じ道を辿りたい

その程度に
私は私を愛してる



愛する女 2002.11.7

私がもし男だったら
どんな女を愛しただろう

白い肌で熱い血を隠す
情熱的な女に惹かれただろうか
深い瞳に悲しい光を宿す
妖艶な女に惹かれただろうか

私がもし男だったら
私のような女を愛しただろうか?



距離 2002.11.7

目の前にいないあなたを
愛するとき
触れ合うのとは別の
愛が生まれる

痛くて切ないだけでもなく
愛しくて温かいわけでもなく



会話 2002.11.7

離れ離れの体
それでも
寄り添い合う心

話し掛けて
そう 私が まるで
すぐ近くにいるように

幻の恋人に囁き続けて
今は もう いない
私に
永遠の愛を誓って



Delete 2002.11.7

無意識に選び捨てている
消した代わりに手に入るものがある
失った後で得るものがある

過去があって今がある

Deleteを押して容量が増えた分
立ち上がりが早くなった私



趣味 2002.11.7

私の嫌いなことが大好きなあなたと
私は一緒にいて幸せかしら?



君と一緒の夜 2002.11.7

ずっと一緒にいてね
いつも一緒にいてね
そう呟いて 手を握って
私は眠りにおちた
目を閉じていても君を感じられる
こんな夜が好き

ずっと一緒にいるよ
いつも一緒にいるよ
そう囁いて 手を繋いで
君は夢を見てる
暗闇の中でも君を見つけられる
こんな夜が好き



フルムーン  2002.11.7

風が舞い降りて
私の髪を揺らして遊ぶ
星が瞬いて
私の瞳を映して光る
愛を囁いて
私の胸に触れて眠る

満月が照らす世界に
天使が現れる



催眠 2002.11.7

体が軽く
心は居場所を忘れ
瞼は重く
意識は遠のいて行く

遮るもののない過去を
旅して辿り着いたのは
あなたと過ごした渚



パートナー 2002.11.7

恋だけじゃなく
愛だけじゃなく
時には足を引っ張り合い
時には背中を優しく押し
奪い合い 与え合い
傷つけ合い 支え合い
そんな風にあなたと歩いてきた道
これからもそんな風に続いて行く道
覚悟を決めて 進んで行くよ

恋だけじゃなく
愛だけじゃなく
時には二対となって
時には一体となって



恋 2002.11.7

恋とは楽しいもの
そして
切ないもの

相手を思いやるほどに
届かないと感じる恋なら尚更



恋の温度 2002.11.7

寒くなってきたから
抱きつく体を探してた
羽根布団の代わりに
私を暖めてくれる男を

言葉なんていらない
一緒にいる温度
それだけで いい

おやすみの口付けを忘れないうちは
暖かいはずの
恋の温度




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