ネコの爪 2004.7.27

ネコの爪みたいな月が
左手の近くに降りて来た
私の親指の爪とどっちが大きい?
あの人の小指の爪とどっちが大きい?

あの人はまだトラだから
きっとネコより大きいな

あの人は進化しないから
きっとネコにはなれないな



可笑しな人 2004.7.27

あなたって可笑しな人ね
君の方が余程可笑しいよ

私が可笑しな人だから、
周りはみんな可笑しいのかしら??



Down With Love 2004.7.27

恋をしていない時の
この安らかな感じを
生まれて初めて味わってる

わたし ひとり 空の下で
鳥と歌い 木漏れ日に キスをする

頬を撫でる風の優しいぬくもり
足の裏には力強い大地の熱

わたし ひとり 歩く
人と出会い 人と別れ 素に戻る

わたし ひとり 土の上で
草と戯れて 虫と遊び キスをする

恋をしていない時の
この健やかな感じ
清々しくて
不思議と何もかもが愛しい



抱きしめる 2004.7.27

あなたは私を抱けないけれど
私はあなたをちゃんと抱きしめることが出来るよ
不思議とあなたを抱けるよ



忘れてる 2004.7.27

忘れたくない
と思える頃には
もう忘れてるんだよね

あなたのことも
あの恋のことも



ログアウト 2004.7.27

ログアウトなんてさせない
一分一秒 目が離せないくらい
あなたを釘付けにしてあげる



夏の夜 2004.7.27

夏の空は綺麗だから好き
夕暮れの風も気持ちがいい

あなたと散歩したいな
無口なあなたと無言で
代々木公園を歩きたい

夏の夜は秘密めいていて好き
何かが起こりそうでドキドキする

あなたとキスしたいな
無口なあなたと無言で
茂みの中で会話したい



寒いか、暑いか 2004.7.19

外は太陽で暑いし
中は冷房で寒いし
行く場所がない・・



後の祭り 2004.7.19

パスワードを忘れてしまった
もうどうしたって中に入れない

エラー画面の前で途方に暮れる
思い出せないのなら
もう..後の祭り



ゆりかご 2004.7.19

唇が行ったり来たり
あなたとわたしを行ったり来たり
指先が行ったり来たり
あなたとわたしを行ったり来たり

お腹とお腹を合わせて
行ったり来たり
呼吸と呼吸を合わせて
行ったり来たり

視線を絡ませて
肌を滑らせて

ゆらり ゆらり
ゆらり ゆらり

あなたとわたしを行ったり来たり



気付かせて 2004.7.19

肩を叩いて
私に気付かせて
あなたがすぐ後ろにいることを

首筋にキスして
私を驚かせて
あなたのその饒舌な吐息で

羽交い絞めで抱きしめて
私を気絶させて
あなたの胸に零れる私を
しっかりと受け止めて



所有 2004.7.19

私の手に握られている
あなたのハート型の心臓
捻り潰すも串刺しにするも
私の気分しだい

あなたの体に支配される
わたしのハート型の子宮
植え込むも取り出すも
あなたの気分しだい

あなたに受け渡すから好きにして
私に預け切って好きにさせて



空っぽ 2004.7.19

お腹の中を空っぽにしたい
心の中を空っぽにしたい

何にもない 何にもない
と言って 虚無に泣いて
自由だ 自由だ
と言って 暴れたい



ラベンダー 2004.7.12

一面のラベンダーに誘われて
ふと手を伸ばせば
光の向こうで
あなたが眩しく佇んでいた

現れたのは幻
それとも愛

ラベンダーの香りに誘われて
つい目を閉じれば
夕霧の向こうで
あなたが優しく微笑んでいた

現れたのは夢
いえ、永久の愛

ラベンダー色のわたしの瞼に
あなたの唇がそっと触れる



コール 2004.7.12

暑いといっては
雨が降ったといっては
星が綺麗だといっては
夜が長いといっては
電話をくれる
あなたのことを

愛さないわけにはいかないでしょ



夏の陽射し 2004.7.12

涙を見つけられたから
笑顔を見つけ返した
唇を奪われたから
体中を奪い返した

好きでもないはずのあなたのこと
好きになった瞬間

ベランダからはもう強い夏の光が
射し込んで
わたしの白い肌を焼いていた



美味 2004.7.12

欲しいといって与えられた時の
幸福感ていったら素晴らしい
欲しいといって与えられない時の
焦燥感が強ければ強いほど
それは美味



寄り道 2004.7.12

寄り道が好きなの
行く予定じゃなかった場所を
垣間見るのが好きなの

あなたに出会うはずじゃなかったのに
出会ってしまって
ちょっと 楽しい



情事 2004.7.12

未来のない男との情事が
時に素晴らしくて
忘れられなくなる

あのキスが あの瞳が あの肌が
もう一度だけ
見てみたい

悪い癖だと知りながら
もう一度だけ
試したい



笑顔 2004.7.12

笑った顔を見て
愛しくて仕方がなかったら
もう・・
恋は始まってる



情熱 2004.7.12

奪われたいと思う
体ごと 心ごと
絞り尽くして欲しいと思う

情熱が・・
溢れてくるの

吸い尽くして欲しいと願う

何かが・・
溢れてくるの



どうせなら 2004.7.12

どうせなら
あなたがいいな

きっと それが 真実



闇夜の光 2004.7.4

光のない世の中の光に
なれるはずもないけれど
私より蛍の方が
よほど明るく生きるけれど

闇の中で緩やかに揺れる木の葉のように
遠い空の雲間から零れる星明りのように
あなたを慰めてあげたいと
願わずにはいられません

闇の中で最期に思い出す
懐かしい子守唄のように
誰かの優しさになれればと
愛する人の光になれればと
願わずにはいられません



満月 2004.7.4

満月がきれい
光ってて眩しい
まんまるくて可愛い
美味しそうで食べたい

欲しいな
今日の満月
だけど
大きくて飲み込めない

だから目を閉じて抱いてみる
両手を空へ大きくバンザイしてから
キュッと胸に抱き締めるの



笑顔で 2004.7.4

私は全てのことを受け入れると
今 この瞬間に誓います

あなたのことも
どんな試練も
抗うことなく
引き受けると誓います

所詮 訪れる困難なら
涙より笑顔で
駆け抜けたいから



わたし 2004.7.4

今ここにいる私
わたし?
ほんとうのわたし?

今一緒にいる私
誰かよくわからなくなる・・

でも いいや 誰でも
もう 今さら

今ここにいる私
明日よこにいる私
きっとわたしだから
仲良く生きよう



青虫 2004.7.4

こんな私を
今の私を
どうか大目に見て

このままの私を
今の私を
どうか受け入れて

あなたが
そうしてくれるなら
それが私の強さになるから

羽をひろげ飛び立てるかも
今は青虫でも
いつか蝶になるかも




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