闇 2005.1.28

暗闇が恐いって?
大人なのにバカだな

一人なのが恐いって?
人はみんな一人さ

僕に来て欲しいって?
それは無理だよ

そんなことをしたら君は
僕を好きになってしまう・・



霧 2005.1.28

辺りは静かで
自分の息づかいだけが
聞こえてくる

膝を抱え
あなたを呼ぶ

寂しいと言って
甘えられたらいいのに
私には出来そうもない

辺りは冷たくて
自分の吐いた息の白さに
埋もれてしまいそう



エアポケット 2005.1.28

ふわふわと漂っていたのに
がぶりと乱気流に飲み込まれた

目を開けば
そこは
右も左もわからない
闇の中

私は生きてるの?



呪術 2005.1.27

あなたの胸を 私の髪で
きつく 結ぶの

あなたの心を 私の愛で
きつく 結ぶの

遠く離れても
私のこと
片時も忘れることのないように

あなたの首を 私の指で
きつく 結ぶの



Ron Zacapa 2005.1.27

窓の外
舞う雪
斜めに走る光

あなたは温かいラムにバターを溶かしながら
私を見つめる
私は冷たいラムの氷を揺らしながら
雪を見つめる

ねえ、少し いいね
こんな 感じ

雪が舞う夜に
あなたと・・



一方通行 2005.1.27

一方通行なら
そう書いておいて下さい

止まれとか
Uターンしろとか

走り出してしまい
簡単には治まらず
私の恋が
困っています



冷酷な天使 2005.1.27

高速道路の脇に腰掛けて
下界を見下ろしている
天使と目が合った

天使は興味なさそうに
私から目をそらす
細い目は冷酷そうで
少し嫌な感じ

助けるつもりもないのに
ただ下界を見下ろしている



裏切り 2005.1.27

亀が安心して
顔を出すと
悪者に豹変した友達に
思い切り頭を殴られた



楽ちん 2005.1.27

楽ちんなのがいい
面倒くさいのはいや

楽ちんで気持ちよければ
それでいい



コントロール不可能 2005.1.27

人を好きになる
こればっかりは
自分ではどうにもならない

あなたでもどうにもならない



恋の探し方 2005.1.27

誰も彼も恋をしているように
見えるけれど
そう見えているだけです

好きな人なんて
そう簡単に
見つかるはずはありません

焦らず気長に
自分を磨きながら
外へ目を凝らしましょう



アンチエイジング 2005.1.27

焦っても焦らなくても
歳はとる

若く見えても見えなくても
歳は変わらない

綺麗でもそうじゃなくても
いつか 死ぬ

わかってはいるけれど
戦わずにはいられない



湯気 2005.1.22

私の体から湯気が出てる
お風呂上りの肌から
煙みたいに

魂が零れて行ってしまいそうで
恐かった

急いでタオルで拭いて
パジャマを着る

私の体から私が
零れ出てしまわないように



執着 2005.1.22

しがみ付かなければ
恐くない
なくしても きっと 涙も出ない

しがみ付かなければ
意味がない

しがみ付きたいと思うほど
愛せないのなら意味がない



綺麗ごとじゃなく 2005.1.22

執着は愛じゃないけれど
執着もしない愛なんて
何処か不自然

嫉妬は愛じゃないけれど
嫉妬もしない愛なんて
何処か綺麗ごと

陶酔は愛じゃないけれど
陶酔もしない愛なんて
きっと、在り得ない

自分を見失ってはじめて見える
愛がある



雪の結晶 2005.1.22

あした
雪を見に出掛けようと思います
あなたと二人で

まだ誰も足を踏み入れていない場所に
二人の足跡をくっきり付けて
未来を誓おうと思います

約束は
雪のように溶けてしまうものだけど
それでも
愛しているという結晶を
降らそうと思います



雪 2005.1.17

今宵の雪
どこへ行った?
みんな待っているのに

降りそうで降らなさそうな

どこへ行った?


私の手で溶けた
それをちゅっと舐めた


人知れず
私に降った



手袋 2005.1.17

手袋をなくしたから
手が冷たいの
手袋はもう見つからないの

土の中では
蟻んこが埋まった手袋で眠っているの

私は一人で寒いけど
蟻んこは温かいの

だから きっと よかったの

蟻んこが温かくてよかったの



冬だし 2005.1.17

帰り道
寒くて吐きそうだった
あなたと
手を繋いだら
あなたの手が
少しだけ温かくて
だけどやっぱり冷たくて
寂しかった

冬だし
泣きたかった



男 2005.1.17

私が綺麗なら
それ以上に綺麗な
私が金持ちなら
それ以上に金持ちな
私が魅力的なら
それ以上に魅力的な
男じゃなきゃ
惚れないよ



何処が好き? 2005.1.17

話をする時には
余所見をするのに
私を抱く時には
一瞬も目を離さないのね

ねえ、私の何処が好きなの?
顔?
それとも・・
もっと奥?



おしり 2005.1.11

あなたがわたしの
孤独なおしりを愛したの

だから つい
恋におちたの

うっかりと
恋したの



キス 2005.1.11

キスしないままでお別れをした
またねって
あなたは言った

しないことは
することより
色っぽい

あなたとキスしたくなった



手紙 2005.1.11

好きとか
愛してるとか
どうか簡単に言わないで下さい

あなたの気持ちを
白い封筒の中へ優しく囁いて
指先でしっかり閉じて
ポストに入れて下さい

私のもとへ届くのを
春を待つように
待っています



生きる意味 2005.1.11

生きてるだけで
十分だと思うけど
元気な時には
もっと何かやってみようかなって
思う

自分が感動したり
誰かが感動したら
素敵だなって
思う



成長 2005.1.11

離れたら終わりって訳でもない
無意識に潜在意識の中で
出会えた意味が
何かに繋がって行く

例えばオタマジャクシが蛙になるように
当たり前のように
生き続ける

心は 死なない



手 2005.1.7

悲しみはない
ただいつも
手持ちぶさたで
あなたの手を探してしまう



同士 2005.1.7

辛い時は傍にいてあげたい
辛い時には傍にいて欲しい

二人とも辛い時には
包まって夜を温めよう
口づけで朝露を呼ぼう

君の笑顔があれば
生きて行ける



eye shot 2005.1.7

あの人の見ている世界と
わたしの見ている世界が
交わる場所で
出会い
恋に落ちた

似ているけど少し違うところに
惹かれたのかな



おばけ 2005.1.7

不安が襲ってくる
白いシーツのおばけが
私を覆い尽くそうとする

逃げても負けるので手を繋ぐ
シーツの端っこを引っ張って
不安のおばけと手をつなぐ



風に揺れる木 2005.1.6

風が止み
木が止まる
風が吹き
木が揺れる

雪が降り
枝に積もる
太陽が昇り
雪は溶ける

今日が繰り返される
いや、
今日が生まれ変わる



一番星の下で 2005.1.6

一番星の下で
はだかん坊の木が揺れる
寒くて震えているのか
淋しくて泣いているのか

それとも
寄り添い合い歌っているのか
温め合い笑っているのか

いずれにしろ
一番星の下で
木が揺れる



今年も 2005.1.6

色んなことがあるだろうな〜
そう思うと疲れる

始まってすぐ
大変だとわかっているのは
なぜだろう。。



期待 2005.1.6

期待したい
たとえ
失望しても



人だもの 2005.1.6

素敵なところもあるでしょう?
人だもの
嫌なところもあるでしょう
人だもの

嫌なところが目に付くと
素敵なところを忘れてしまう。。

仕方がない
それが、人だもの



おしまい 2005.1.6

楽しくて
気持ちが良くて
そういうのが好き

疲れて
気持ちが悪かったら
おしまい



内面 2005.1.6

人は表面だけではわからない
思いも寄らない一面を
隠し持っていたりする



沈黙 2005.1.6

沈黙は凶器?
それとも
防御?

どちらにしろ
手を汚すことなく
人を傷付ける



家族 2005.1.6

家族で良かったね
仲直りする理由があって
助かるよ



行っちゃダメ〜 2005.1.6

行っちゃダメ〜
と子供は泣く
好きな人に遊んで欲しくて
帰ろうとすると怒る

私もそんな時があった
いいや、
今でも変わってない
昨夜も男を引き止めたくて
泣いたり 歌ったり 踊ったり
したんだった




Top of Page

はじめまして    詩&写真  Utatane日記  ひとりごと    散文  童話  リンク  BBS