散った花 2006.4.27

枯れてしまった 朽ちてしまった

あんなに美しく惑わせてくれたのに
情熱を出し抜いて説き伏せてくれたのに

散ってしまった 消えてしまった

私にはあなただけが
この世に許された花だったというのに・・



惚れ薬 2006.4.27

あなたに飲ませるはずの惚れ薬を
飲んでいたのは私の方だった
自分で調合してせっせと飲んでた
あなたを好きになるように

効き目が切れて
もう なんともない
悲しいほど 好きでもなんでもない

幻の薬を飲んで
幻に恋してた

あなたは最初からいなかった
どこにも いやしなかった



なんぼ? 2006.4.27

あなたとは何度も抱き合った
けど それが
なんぼのもん?



節穴 2006.4.27

私の目は節穴です
信じないで下さい



ひとり芝居 2006.4.27

ひとり芝居が終わりました

「ご苦労様 今度のもなかなかよかったよ」

観客席で もうひとりの私が
拍手を送ってくれています



彫刻 2006.4.27

同じ情熱を注ぐなら
彫刻でも作ればよかった
恋に現を抜かしてないで
あなたの裸体でも彫ればよかった



睡眠薬 2006.4.27

一人じゃ眠れないから
誰かを呼んでもいい?

睡眠薬を飲むのと
どっちがいい?



私 2006.4.23

誰か お願い 私を探してきて下さい
何処かに忘れて来てしまいました
私を連れ戻してくれたら
あなたに
私を差し上げますから

どうか お願い 私を探してきて下さい



恋 2006.4.23

たかが恋
されど恋

するべきか しないべきか
それが問題だ



自己催眠 2006.4.23

どうして恋してるという錯覚に陥って
これほどまでに
泣いたり 笑ったり 怒ったり
出来たんだろう

自己催眠もここまでくると
恐ろしいな



なに?? 2006.4.23

知りたいのはひとつのこと
わたし あなたのこと好きだったのかな?

っていうか・・
好きってなに??



いいじゃん 2006.4.23

もういいじゃん
細かいことは
DVD観て セックスして 寝れば
それでいいじゃん

それじゃダメなの?



慰謝料 2006.4.18

私の心の傷
誰が癒してくれるの?

あなたの無神経さのおかげで
全治2週間だよ

ねえ、どうしてくれるの?
せめて体で
慰謝料を払って



信用 2006.4.18

「信じろ」と言うので
信じることにします

自分の惚れた男の言うことなので
自分を信じるみたいなものですし



謎 2006.4.18

電話すると言っておいて
電話をしない
男の生態を教えて下さい



質問 2006.4.18

あなたに聞きたいことが山ほどある
何にも聞けずに
今日が終わる



恋の魔力 2006.4.18

よく知る前に
惚れちゃってるから
今更 嫌いになれないんだよね



残像 2006.4.18

時計の場所を変えたのに
今でも少し破れた白い壁を見てしまう

あなたの残像を掴むみたいに



幻覚 2006.4.18

街の中
似てもいない人があなたに見えた

重症だな・・



無言 2006.4.14

仕方がないから
秘伝の技使う?

怒るでも 泣くでも 笑うでもない
「無言」ってやつ



ヤクザな男 2006.4.14

別に何かをして欲しいとか
ありませんけど

非人道的な行動は
慎んでくれないと
刺しますよ



愛の泉 2006.4.14

愛の泉で溺れたいのに
こんなに浅くちゃ
水遊びも出来やしないよ



でも 月がキレイ 2006.4.14

月のキレイな夜に
あなたが「会いに来て」
と言ったのが
「愛してる」に聞こえて

わたし
まっしぐらに走ってあなたのもとへ
駆け付けたの

それなのに あなた
「ちょっと待ってて」と何処かへ行っちゃって
わたし ヒトリ置いてきぼりよ

今日はキレイな満月
それなのにあなたはいなくて
でも
月はキレイ



どこまで 2006.4.14

私はどこまで行けるかな
どこまでだって行けるかな
行きたいと思うのが大事かな
行けると信じることが全てかな

私はどこまで行くのかな?
行きたいとこまで行くだろな



創作中 2006.4.14

人の痛みを癒す芸術家が
誰よりも孤独なんてよくあること
孤独だから作れるのか
作らないと死ぬから作るしかないのか

創作中 数秒救われる
完成後 一瞬満たされる

それだけは真実
それだけの真実



逆に 2006.4.14

パソコンのキーボードを叩くのに
手間取っていた頃もあったのに
今では何でも出来てしまって
何にも出来なくなった気がするよ



祈り 2006.4.10

諦めるために待つのではなくて
叶えるために待ちたい

悲しみのままの涙ではなくて
愛はぐくむ一粒の涙にしたい

病める時も 健やかなる時も
あなたを支え
生きたい

あなたに抱かれ
死にたい



真夏の夜の夢 2006.4.10

惚れ薬があったら
副作用なんて気にせずに
酒に混ぜて迷わず飲ますでしょう

私に惚れたあなたを
今度は逆に苛めて
楽しむの

その後にもし具合が悪くなったら
ちゃんと看病してあげるから
安心して



歯ブラシ 2006.4.10

私の買って来たハブラシを
あなたが使ってるだけで嬉しいなんて

どうかしてる



巡る 2006.4.10

もう5時なのに
まだ明るいんだ

月日は確実に巡ってるんだね

私も
移り変わって行くのかな・・

でも
あなたのことは好きよ
日が沈もうと昇ろうと
愛してる



分身 2006.4.10

自分が透けて見えた

薄暗い店の中で
ブルドック片手に蝋燭を見ていたら

カウンターごしに
もう一人の私が
ニヤリとこっちを向いて笑うの



風鈴 2006.4.6

孤独で寂しくて
泣きそうだったりもするけれど
不思議と穏やかで満たされてたりもする

気持ちが揺れるの
ふらふらと
行ったり来たりするの

ほら、また風が吹いてきた



誓い 2006.4.6

出会いと別れの繰り返しだから
上がったり下がったりだから
せめてあなただけは
ずっと側にいてよ

嘘でもいいから誓ってよ
ずっと一緒だって



星たち 2006.4.6

胃が痛くなるような
煩わしいことが起こるね
涙が止まらないような
悲しいことが起こるね
それなのに
なぜ生きてる?って聞かれたら
ただ生きてるからとしか
答えようもないけれど
この世に君がいることで
どれほど救われてるか
わからないよ

今夜は君を抱き締めて眠ろう
夜空で輝く星を
君の胸に連れて帰るから
待ってて



ディナー 2006.4.6

ご飯を食べる時くらいは
仲良くしようね
美味しいものを台無しにしてしまうような
つまらない会話は止めにして
笑顔で楽しい話をしよう

君と僕で笑い
君と僕で食べよう

ねぇ せめて今夜は



泣きそうよ 2006.4.6

朝から会いたいと思ってたから
やっと仕事が終って電話して
繋がらないと泣きそうよ



そういえば 2006.4.6

そういえば
会いたいと思った時に
会えないタイプの男だったな
寂しすぎて生きて行けないのに
そんな男にばかり惚れる




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