のぞいて 2008.3.28

あなたの右目をのぞけば
未来
左目をのぞけば
過去

そのちょうど寄り添うところにある
今を私にちょうだい

そして、私をのぞいて
あなたを全部で映し出す
私を見て



恋する桜 2008.3.28

可愛い桜
寂しい桜
色っぽい桜
儚い桜
今年も私は恋に落ち
生き急ぐように散って行く

桜に心を移して
共に舞い踊り
青空に頬ずりをして
風にさよならを言って



小悪魔 2008.3.28

叶うなら
あなたを奪いたい
奪って丸めて胸の谷間に
押し込んでしまいたい

独占欲は男だけのものじゃないわ
あなたのすべてを征服したくて
小悪魔が顔を覗かすの

自分のものにならないなら
死んでしまえと
呪文を唱えていい?



順序 2008.3.28

あなたには敵わない
そう思って恋がはじまり
負けるわけには行かないと
ムキになって疲れ
私は私だと気づいたころに
恋が醒める



リクエスト 2008.3.28

どんな月がいい?
神々しい月
優しげな月
凍るように美しい月
吸われるように魅惑的な月

どんな月明かりに
包まれたい?

私が今夜
あなたの月になってあげるから

リクエストをどうぞ



ドール 2008.3.28

私はあなたの望む女になりたいわ
髪型を変え
服装を変え
仕草を話し方を変え
あなた好みになりたいわ

私をあなたの人形にして
言われたように口を開き
躾の通りに手足を預け
まてと言われれば
そこでずっと目を見開いて
待っているから

私を言いなりにして
その時には
あなたは・・
私の僕でしょう?

もう、私のスカートの中から
逃れられない運命でしょう?



イメージ 2008.3.25

脱がされるために
服を着る

あなたの手を想像したら
指先が少しふるえた



私の中で 2008.3.25

私のベッドでまどろむあなたが嬉しくて
よしよしと髪を撫でて
寝かしつける

ずっと眠っていて
もう起きてこないで

何もしなくていいから
私のものでいて



狂おしく 2008.3.25

私のものにならないひとを
私のものにしようとするのが
たまらなく
好きみたい

私のものにならないひとが
私のものになる一瞬に
この身を焦がすのが
狂おしく
好きみたい



しないよ 2008.3.25

遊びかもしれないけど
好きだよ

好きじゃなきゃ
抱いたり抱かれたり
しないよ



帰らないで 2008.3.25

帰すのがいやだから
来ないで

来るならずっと
帰らないで



幾夜 2008.3.25

さよならしてすぐ
会いたくなる
次が
待ち遠しくなる

行かないで
そう言ってしまいそう

いじらしく
ぬくもりを
たぐり寄せてしまいそう

ひとりのベッドで
幾夜
あなたを想うのかしら・・



朧月 2008.3.25

満月の夜
あなたをおもう
この空をずっと走れば
会えるのかしら・・
この想い届くのかしら・・

抱きしめて欲しくて
抱きしめたくて
溢れる涙
漆黒に滲む月明かり

朧月
どうか
私をあの人のもとへ
連れて行って



ありのままで 2008.3.21

幸せになりたいと願っていた
そこはどこだろう
誰がいるだろう

幸せになりたいと願っている
そこがどこであろうと
誰もいなくても

わたしというひと
わたしとして
ありのままで
いてください



シナリオ 2008.3.21

恋をしたいと思ってた
恋をしてると思ってた

でもどこか嘘っぽいのはなぜだろう
安っぽいメロドラマのように

脚色なしで惚れたいのに
意識の奥深くで
ドラマに手直しをくわえてる

陶酔しきれないなら
恋じゃないと気づきながら
ラストを引き伸ばしたくて
ごまかしてる



生きてく 2008.3.21

生きていること全般が
面倒で
途方に暮れる

怠惰だと言われたら
うなずくけど
贅沢だとしかられても
どうしようもない
足を前に出すのも億劫で
けど、進まないわけにも行かず

そのことにまた疲れ
ため息まじりの苦笑い

どうせ、まだ生きてく



いじめ 2008.3.21

傘をさすのさえ
面倒で
濡れながら歩いた

どうでもいい

髪が濡れようと
ジャケットが濡れようと

体が冷えて
涙が出ようと

どうでもいい

いじめてしまえ
わたしなんて



昨日のこと 2008.3.21

今日電話をくれても
遅いよ

昨日会いたかったんだ



タイムアウト 2008.3.21

あなた
乗り遅れちゃったね
わたし
待ちきれなかったよ

好きのタイミング
ずれちゃったね
今じゃなきゃダメだったよ



いい? 2008.3.17

・・していい?
ってあなたはよく聞くから
私も聞いていい?

夢中になっていい?
って聞いていい?



どいて 2008.3.17

歩いていたら
あなたに出会った

ただ、歩いていただけなのに
ただ、景色を見ていただけなのに

あなたが私の前に立ちふさがるから
もう、あなたしか見えない
もう、ひとりじゃ進めない

大きな胸の中で呟くの

ねえ、ちょっとだけどいて



イヴ 2008.3.17

恋をして
苦しいのがいいのか
苦しいのがいやなのか

わからない

ただ、目の前の林檎を食べずにはいられない

わたしはイヴ



食傷気味 2008.3.17

恋をすると
少女になってしまう
いじらしくなってしまう

そんな自分が
気持ちわるい

気持ちがわるくて
食傷気味



ごきげんよう 2008.3.10

少しだけ元気になってきた
春だから
顔をあげて歩いてみる

太陽は相変わらず
風も相変わらず
私も・・
相変わらず

ごきげんよう
よろしくね
明日も
きっと
明後日も・・



春 2008.3.10

ふーん、
暖かくなってきたね
街を歩く女の子は可愛くて
男の子は猫のように発情気味で

ふーん、
春だから恋するの?

私も、
頑張った方がいい?



自愛 2008.3.10

優しいひとのそばにいると
優しい人になれた気がする
しばらくすると
今度は
後ろめたくなってくる

賢いひとのそばにいると
賢い人になれる気がする
しばらくすると
今度は
不甲斐なく思えてくる

強いひとのそばにいると
強いひとのふりができる
しばらくすると
今度は
情けなくなってくる

誰のそばにいても
所詮
わたしはわたし
可愛そうだから
頭を撫でてあげようか・・



飲みかけ 2008.3.10

ペットボトルの底の方だけ残して
冷蔵庫にしまうと
あなたが怒る

しょうがないじゃん
もう、飲みたくないんだもん

そのうち飲むよ
気が向いたら



せつない・・ 2008.3.4

好きすぎて
会いたくない

もうこれ以上
せつない・・とか
いやなんだもん



泣きたい 2008.3.4

忘れてやる
忘れてやる
そう思ってたのに

顔を見て
瞳を覗いて
声を聴いて

こんなに心が揺さぶられるのは
なぜだろう?

それは・・
好きだから

好きで
悲しくて
泣きたい



くやしい 2008.3.4

好きって
くやしい

なぜか
あなたに
負けた気がして

軽い殺意が芽生える



片想い 2008.3.4

片想い
なのかな?

あなた
私のこと好きでしょう?

なのに
なんで冷たいの・・

あなた
私のこと好きじゃないでしょう?

なら
なんで嬉しそうなの・・

もう、いいや
どっちでも

私はあなたのこと
好きだよ

片想いでも
・・だよ



つまみぐい 2008.3.4

つまみぐいはダメなの?
だって
つまみぐいだよ?

小腹の足しには
なるよ〜



誰か 2008.3.4

魅力の足りない私でも
愛してくれるひとはいますか?

そのままの君が好き
そんな歯の浮く台詞を言って
抱きしめてくれるひとはいますか?

永遠にひとりかもと思いながら
生きるのはもう疲れてきたから

ずるいけど・・
だれか
私を引き受けて

一瞬の幻想でもいいから
夢の中で休息させて



わかる 2008.3.1

なにがやりたいのか
わからない

なにかがやりたいのは
わかる



傷つく 2008.3.1

久しぶりに会うと
やっぱり
好きで

そのことに
少し傷つく



微妙 2008.3.1

希望がないわけじゃないけれど
あるわけじゃない

そんな微妙なことばかり



会えたの? 2008.3.1

あなたに会えた
嬉しかった

でも、本当に会えたの?

私たち会えたの?

あなたに会えたの?



感動 2008.3.1

感動してしまう
そして
悲しくなる

素晴らしいものに
憧れ
壊したくて

心の闇にもぐって
悲しくなる



それだけのこと 2008.3.1

あなたには敵わない
そんな風に思うのは
恋ですか?

それとも・・
届かないものを
見上げていたい
眺めていたい
それだけのことですか?



出てって 2008.3.1

恋しくて

恋しがってる自分が

苦しくて

早く時間よ
過ぎ去って

恋心を連れて
部屋から出てって



なぜだろう 2008.3.1

誰にも触れられたくないのは
なぜだろう?

あなたに
触れられたくないのは・・



寂しがり好き 2008.3.1

寂しがりながら
寂しいのが
実は
好きだったりして




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