韓国政府(保健福祉部)が支援金支給

「支給式」のあいさつ
日軍慰安婦支援金を差し上げる行事

日時:1998.5.7(木)11:30
場所:保健福祉部大会議室
保健福祉部長官
 

 ハルモニの皆様、そしてハルモニたちのために常に尽くしてくださっている韓国・挺身隊問題対策協議会関係者、第一線の公務員、さらに後援者の皆様方が一つの席にお集まりくださいました。
 本日は、特別な日であるため、ハルモニの皆様全員が集まることはできませんが、市・道を代表される方々だけでもお招きし、本日を記憶する日として席を設けようと、わざわざご来訪いただきました。
 我がハルモニたちは、日帝下でどの誰よりも大きな被害を受けられた方々であられます。口にするのが困難な苦痛を経て、誰にその苦しい事情を訴えることも一度として思う通りにはならないまま一生涯を生きてこれたものと存じています。これは民族的な痛みであり、時代的な痛みともいえます。
 これまで政府はハルモニたちの困難な立場を十分に察することができませんでした。しかし、幸いなことは、去る93年からハルモニちのための生活安定支援法をつくり支援金を差し上げることができるようになり、医療の恩恵と賃貸住宅入居が可能になるようになりました。しかしながら、これは年老い心身の具合が悪いハルモニたちの生活に十分にお役に立つことはできなかったと思います。
 この問題には政府も当然最善を尽くし努力してましたが、これに先立ち日本政府が過去を反省し、お詫び(原文:謝過)することこそがふさわしいものでありました。しかし、むしろ、日本政府は「民間基金」をつくり、ハルモニたちを誘惑することで憤怒をかっているのが事実です。
 皆様もよくご存知のように、我が国は現在、IMF経済難で国家財政が非常に難しい状況にありますが、この金額がたとえ満足のいくものとはならなくても、最善を尽くしたものであることをご理解くださるようお願い申し上げます。
 今日は我々の自尊心を再確認する日です。ハルモニたちの自尊心が崩れないように我々政府も最善を尽くしていることをお見せする日です。今後、政府はハルモニたちの余生が安らかなものとなりますよう、全ての国民と共に力を合わせ努力致します。
これまでご苦労なさったハルモニたちと「挺身隊」関係者、最前線に立つ公務員の皆様のご労苦に深い感謝と称賛を捧げます。
 どうかご健康で、長く長くお元気でいらっしゃいますことをお祈り申し上げます。
 ありがとうございました。

 1998.5.7     保健福祉部長官 金慕妊(キム・モイム)
 

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PRESS RELEASE
区分   報道資料 資料配布日5月6日 枚数総2枚
報道日時 5月8日朝刊から報道するようにお願いします
担当部署 女性福祉課課長、事務官(姓名、電話省略)
 

日本軍慰安婦 政府支援金支給

○保健福祉部は98.5.7 11:30 福祉部大会議室において慰安婦ハルモニ代表15名に対する政府支援金支給の行事を設ける一方、それ以外のハルモニにも政府支援金を個人的に支給した。
○政府支援金は一般会計予備費49億ウォンから1人当たり3,150万ウォンずつ支給され、支援金支給に先立ちハルモニたちが日本の民間基金を受け取らないという覚書も個別に請求した。
一─日本の民間基金を受け取ったものと推定されるハルモニには支援金支給を保留し、最終確認を経て支給の可否を決定する予定である。
○支援金支給はハルモニたちの希望を調査し、一時払い・分割支払い・預金利子支払い方式等、多様な方法を選ぶことで支援金が無駄に流用されることがないようにする方針である。
○また、去る1月に「挺対協」主幹で募金した国民誠金も1人当たり300万ウォンずつ届けられた(日本の民間基金受領者には未支給)。
○一方、カンボジアに居住していた「フン」ハルモニが去る5月1日永住帰国したことに伴ってこの席に参席し、慰安婦登録通知書を受け取り、今回の政府支援金等生活安定支援金も渡された。
○慰安婦ハルモ二たちに対しては、今回の支援金以外に生活の安定のために、
──最初の登録時、一時金500万ウォンと毎月50万ウォンを支給しており、
一─生活保護法による生計費(月162千ウォン)と老齢手当(月3.5万〜5万ウォン)
──医療保護法による医療保護、永住賃貸アパートについての優先入住等
を支援している。

 日軍慰安婦 登録状況(1998.5.4 現在)
 登録 186 死亡34 生存152 海外居住2(人)
 

*保健福祉部は厚生省にあたる政府機関。支援金3150万ウォンは310万円相当。
 
 



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