76th 全日本実業団観戦記
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7月28日

一宮で開催の実業団、今回は新幹線移動となりました。東海道新幹線の車内チャイムが新しくなったそうです。東北新幹線のチャイムを聞き慣れていると、東海道の途中駅チャイムはあっさりというか短いなーと感じてたんですよね。
新しいチャイムは長めになり、いいのではないでしょうか。
今年の実業団は7月末ということで、例年より少し遅い時期での開催となり、宮城も梅雨明けしました。でもやはり一宮は暑さのレベルが一段違う。
仙台駅では5割くらいのマスク装着率に感じましたが、一宮では1割くらいですかね…でもこの暑さじゃ恐らく誰もマスク付けてないと思っていたので、そこは日本人らしさがあるのかな。

この時期、一宮では七夕まつり(木曜〜日曜の4日間)が開催されています。日本三大七夕祭りのひとつと言われているそうなので、これは宮城県民として見ておかなくては! ということで、ざっくり感じたことを書いてみます。
(今日の夜、明日の日中を合わせての感想です)

違いとして一宮は「七夕まつり」、仙台は「七夕まつり」、つまり一宮はイベントがメイン、仙台は七夕飾りがメインって感じですかね。
どちらもアーケードに吹き流しが飾られていますが、一宮は少し高く飾られていて触れません。よって遠くまで見通せます。アーケードでパレードもするので、身体に当たらない高さにしているのでしょう。
以前は仙台も定禅寺通で動く七夕っていうパレードがありましたね…
仙台は吹き流しを避けながらというか触りながらなのが特徴、なので視界は数メートル。昨年まではコロナの影響で触れないよう高めにしていたそうですが、今年は制限無しなので戻っているみたいです。

一宮のメインは神社と周りの出店、駅前通りでの盆踊り。500mほどのアーケードを抜けると真清田(ますみだ)神社につながるのですが、かなりの出店があります。そしてこの暑さなのに凄い人出。でも祭りはこの賑やかさがあってこそですよね。
夜の盆踊りも圧倒されました。4日間参加してる人もいるんでしょうね。ダンシングヒーローを盆踊りに取り入れたのも一宮が元祖らしく、本人が生歌を披露したこともあるそうです。

民謡はもとより、このダンシングヒーローや恋のダンスサイトとかのJPOPを盆踊り用バージョンじゃなく原曲で踊っちゃうところが凄い。それもやぐら周りの何百人もの踊り手全員が。ってことは皆どこかで練習してるのか…
後日、江口総監督に話してみると、「山形県人が当たり前のように花笠を踊れるのと同じですかね」という回答でした。
なるほど…とにかく、皆が楽しんでいることが一番。いやぁ、ここ数年の鬱憤を晴らすかのような熱気を感じ、こちらも元気をもらいました。


7月29日

一宮総合体育館は、いちい信金アリーナ、いちい信金アリーナA、いちい信金アリーナBと、単独でもそこそこ大きい3つのアリーナが集まって一つの総合体育館を形成している、とてもキャパシティがある体育館です。
2015年の櫻田記念で一度訪れましたが、その時の特集記事でこう書きました。【コートの広さと観客席の規模から3面取れるDIADORAアリーナがメイン、2面のいちい信金アリーナAと、いちい信金アリーナBがサブ的な感じですが、いちい信金アリーナも十分な広さです。近くにツインアーチ138という展望タワーもあるし、凄いな一宮。】
→今はDIADORAアリーナがネーミングライツ変更で、いちい信金アリーナになったという訳です。無印、A、Bと慣れれば問題ないですが、分かり難さに磨きがかかった感じです…

今大会は練習時間が決められていて、まず第2試合のチームが練習できます。が、練習時間になっても照明が点かないし、冷房も開館してから入れたみたいでまだ暑い…これで第1試合までに冷えるのかな。
アリーナによっては冷房の効きが違いますね。いちい信金無印はまあまあの冷えですが、AやBはちょっと暑さを感じます。今回は冷房があるから途中の給水タイムは無しという通知がありました。
何を基準に給水タイムになるかあやふやな点があり、永井監督は「毎回どっちなのか確認するのも面倒なところがあるし、それなら大会に関わらずもう必ず給水タイムにしてもいいですけどね」と言っていました。


予選グループ戦 vs 三島市役所(静岡)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR鈴木(勇) HL高城 HC佐々木 HR酒井 BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:吉田 中間 佐藤(孔) 本田

高城強打、三島中央から強打をブロックも三島は中央から強打とサービスエースで2タイ。シーソーから三島レフト強打をブロック、高橋のAで6−4としたが、高橋強打アウト、三島FR強打、熊谷返球アウトで7−8とされてしまう。
しかし9−10から酒井強打、高橋B、三島FR強打、佐々木時間差、鈴木のサービスエース、更に鈴木のサーブで崩し三島返しきれず14−11、タイムアウト三島。
三島は時間差とダイレクト、高城強打、三島時間差、三島中央からフェイント、石川弾く三島サービスエースで15−16と逆転されタイムアウト東北。
高城強打、高城連続サービスエースでタイムアウト三島。三島Aもダブりで19−17、三島中央から軽打をブロック、三島A、高城強打21−18。

<第2セット>
スタメン:鈴木(勇)→佐藤(孔)
ラリーは酒井のダイレクトで制し、佐々木強打、佐々木ダブリ、高城強打、三島FR強打、高城弾く三島サービスエース3タイ。
高橋プッシュ、三島のミスなどで3点連取すると、8−6から佐藤C、佐藤のエンドライン際へサービスエース、三島プッシュがホールディングで11−6、タイムアウト三島。
高城軽打、三島2段トスドリブルで5点連取、タイムアウト三島。佐藤C、三島時間差をブロック、熊谷サービスエースで16−8とリードを広げる。
高城強打を三島ブロック、佐々木時間差、東北フォローがホールディング、三島ダブり、三島Aを佐藤ブロック19−10。
三島レフト強打、佐藤Cフェイントでマッチポイント。ここで熊谷に替えて中間、佐々木に替えてピンサ本田はセカンドでサービスエース21−11。


高橋(怜)選手のAクイック。
熊谷選手のサーブカット。
3枚ブロック。
石川選手のサーブカット。

今大会はコロナ制限が解除されたので、試合前後の挨拶では握手が解禁となりました。4年ぶりなんですね…ようやく日常が戻ってきました。
んー、第1セットは連続得点しても連続失点を許し、引き離せない展開でした。サーブでも崩せなかったです。個々のプレーは特に悪いってわけじゃないけど、チーム全体の完成度が今ひとつなんですかね、夏の実業団は。
第2セット中盤の5得点でようやく調子が出てきた印象です。まあちょっと先行き不安。
少し中間選手投入が遅くなってしまったか、まさかの本田選手のサービスエースで終わるとは…結局中間選手の全国デビューは1回も触らずに終わってしまいました。
鈴木選手の交替は今後のことを想定してということでしょうが、佐藤選手もなかなかいい動きでしたよ。

今大会はリコー沼津が出場しており、宮城からはNittoが出場しています。で、この2チームが敗者復活戦で対戦することになりました。両チームとも朝にお話ししたときは「今日は2試合あるので」とか「敗者復活頑張ります」など、謙遜ありの互いに意識した発言でしたね。
「そんな事言わずに初戦突破でしょ!」と激励しましたが、沼津は日本無線、Nittoは造幣局との対戦のため、実績からして厳しいのは分かりますが。ただ沼津は日本無線に2セットとも18点といい勝負だったようで、戦前予想では沼津に分があるかな?と思っていましたが、フルセットで沼津の勝利となりました。両チームともお疲れ様。

決勝トーナメント組み合わせは3回戦で第3シード・中部徳洲会と対戦するゾーンになりました。もしNittoが勝ち上がっていたら同県同士の対戦を避けるため少し早めの抽選順になったでしょう。順番に有利不利はないけど、やっぱり残りを待つより、先に引くのは納得感が違うんですよね。
まずはいつものように初戦をしっかり戦うことが大事。今日の第1セットのようにもたつくと、挽回できないかもしれません。しっかり集中して挑みましょう。

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