76th 全日本実業団観戦記
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7月30日

「リコーさんを応援に(笑)」と、福島県の審判の方々が訪れていましたが、再来年の実業団が福島市で開催されるため、その視察とのことでした。ちなみに来年は東京(日野市らしい)で開催されます。
決勝トーナメントは2回戦からとなり、体力的にはよかったかな。初戦は日本精工との対戦となりました。まずはきっちりプレーしてしっかり突破!


決勝トーナメント
2回戦 vs 日本精工(神奈川)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR佐藤(孔) HL高城 HC佐々木 HR酒井 BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:吉田 中間 鈴木(勇) 本田

2タイから高城強打、精工ライト軽打がネット、酒井強打、精工中央から強打、石川弾く精工サービスエース5−4。更に精工は高城強打をブロック、佐藤Cアウトなどで7タイとなる。
敢えて佐藤のCで取り返し、高城強打、晴山セカンドでサービスエース10−7、タイムアウト精工。高橋強打、精工レフト強打アウトで4点連取、2連続失点後、佐々木時間差、高城強打アウト、高城強打、高城強打、高城フェイント15−10、タイムアウト精工。
精工はA、ライト強打、レフト軽打で16−14と追い上げれば、東北も高橋A、佐藤サービスエース、などで引き離す。
それでも粘る精工は高橋Aアウト、酒井強打をブロックなど3失点で18−17と迫り、タイムアウト東北。
ここは酒井の2段トスから高城の強打で切り抜けると、精工中央からプッシュをブロック、精工ライト強打もブロックして3点取り返し21−17。

<第2セット>
スタメン:変更なし
高城強打、高城サービスエース、精工ライトフェイント、高橋A、精工中央から強打をブロック、精工2段トスドリブル5−1、精工レフト強打、佐々木時間差、高城プッシュ7−2、タイムアウト精工。
絶好の出だしだったが、3連続失点から流れが膠着し、高城強打、高橋Aで11−7としても東北つなぎオーバータイムス、佐々木強打がブロックされ引き離せない。
高城強打、精工ブロックフォローがホールディング、熊谷のサーブで崩し佐々木時間差16−12、タイムアウト精工。酒井強打を精工ブロック、酒井強打アウト、高橋B、精工レフト強打、高橋Bアウト、酒井強打タッチネット17タイ、タイムアウト東北。
高橋A、最後は精工レフト強打を3連続ブロックして21−17。


佐藤(孔)選手のCクイック。
清藤選手のフォロー。

ちょっとミスが出てレフトしか使えないようなパターンが多かったです。高城劇場と言ってもいいくらい頼れるところがあるっていうのは強みでもありますが、今後更なる強敵に立ち向かうには修正していかないと。
第1セット、これも三島市役所戦同様、いやそれ以上かな?連続得点しては連続失点するという雑な流れ。5−2になってこれは乗っていけるかなと思ったら追いつかれ、終盤まで落ち着きのない展開でした。ただ慌てた様子はなく、追い越されなかったっていうのは要所をしっかり締めたからこそ。
特にラリーをものにしている点が良かったですね。ここはバック陣奮闘。なのでリズムがそれほど悪くなることがなかったと言えるでしょう。

18−16から酒井選手の強打がブロックされてしまいましたが、やはり自分の一番いいタイミングで打ててないってところがあるかなぁという印象。イチかバチか的になってるので、少しもったいないなーと感じました。本人も分かっているでしょうから(いや、他の部員は分かってねぇって言ってるけど)、しっかり強化してブロックを打ち抜いてほしいです。
あ、そのブロックされたあとのプレーで、2段トスは素晴らしかったですよ。いつもならドリブルで同点になってもおかしくないシーンでした。ここは強化の跡が見られましたかね。

第2セットも8−3になったので、日本精工の集中力が切れたかと思いきや…17タイまで盛り返されるとは。ここも酒井選手、チカラ入りすぎ! 恐らくリバウンドやフェイントより打った方が決まる確率が高いのでしょうが、もっと楽に打っても十分通用しますよ。
あとは少し軟打系ができるようになれば、相手は相当やりにくくなるでしょう。

最後の3連続ブロックはお見事でした。日本精工レフトの打ち抜く!という強い意志との真っ向勝負は見応えありました。 普通なら相手も少し弱気になるというか、いなすプレーになるものですが…強行なのがこちらに幸いとなりました。RI東北の力強さが感じられたシーンの一つですね。


3回戦 vs 中部徳洲会病院(沖縄)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR佐藤(孔) HL高城 HC佐々木 HR酒井 BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:吉田 中間 鈴木(勇) 本田

熊谷ダブり、徳洲会ダブり、徳洲会ライトプッシュ、高城強打、徳洲会レフト強打、高橋A、中央での押し合い負け、徳洲会ライト強打ブロック、徳洲会A、高城強打5タイ。
徳洲会時間差、高橋A、徳洲会レフト強打はブロックタッチネット、酒井強打7タイ。ここまでシーソーだったが、徳洲会強打、東北ブロックフォローホールディング、徳洲会中央から強打7−10、タイムアウト東北。
高城強打もブロックされ4連続失点、徳洲会つなぎがホールディング、徳洲会レフト強打…ここからまたもシーソーとなり、なかなか挽回のきっかけが掴めない。
酒井強打、高橋のAでようやく連続得点できたが、徳洲会時間差、酒井強打アウト、徳洲会セカンドでサービスエース13−18、タイムアウト東北。タイム明けも佐々木弾くサービスエースを決められ4失点。
佐々木時間差、徳洲会レフト強打、佐藤D、石川ダブり15−21。

<第2セット>
スタメン:変更なし
清藤見逃し徳洲会セカンドでサービスエース、徳洲会レフトリバウンドをオーバーネット、徳洲会レフト強打0−3、高城軽打、清藤セカンドでサービスエース、徳洲会は両サイドから強打を決めると、東北Cコンビミスで2−6。
佐々木時間差を徳洲会ブロック、徳洲会ライト強打、清藤弾く徳洲会サービスエース4−10。東北は高城にボールを集めて打開を図り、シーソーから高橋A、徳洲会レフト強打をブロック9−13。
佐々木ダブり、徳洲会ダブり、徳洲会A、熊谷弾く徳洲会サービスエース10−16、タイムアウト東北。
徳洲会ダブり、徳洲会時間差アウト12−16、徳洲会レフト強打、徳洲会フォローお見合い、徳洲会レフト強打、高城強打、徳洲会レフトタッチネット15−18。
徳洲会時間差、佐々木時間差、徳洲会ライト強打、カットミスの後方から2段トスを高城強打もネット、16−21。


佐々木選手の時間差。
高城選手の強打。

第3シードに挑むも軽くあしらわれたという感じでしょうか。強いチームのオーラなのか、こっちが勝手にコケる的な印象さえ感じました。
第1セット前半は今までにないシーソーという形で推移。普通なら善戦と言えるのでしょうが、これ、細かいミスがあってこうなったんですよね。だからチャンスをしっかりモノにしていれば2〜3点リードして中盤突入できたはず。
だけど先の試合と逆の立場となり、今度はRI東北が追い越せない。4失点後にまたシーソーとなり、徳洲会もまだ乗り切れてない様子だったので、ここで挽回できればよかったのですが、そこは徳洲会の巧みさが光ります。
そのうち持ち堪えられなくなったのがRI東北側であり、終盤にまた4連続失点となりました。
第2セットは2−6の時点で先が見えてしまったかなぁ。どこか極端に悪かったわけではありませんが、いつも負けるときに出るようなパターンにはなってました。強豪に勝つには精度が求められるということを痛感したんじゃないですかね。

オーバーネット含めて、今回はネット上での対処が弱いっていう印象が強かったです。ただ大会全体通して凡ミスの一つである2段トスのドリブルがほとんどなかったのは一歩前進かな。
あとはまあ今季コーチ業がメインのはず?の佐藤選手が出ており、ゲームチェンジャー的な役目が最初からプレーしているので、もう交替で流れを変えることができなかったのも痛かったね。有効なピンサもいなかったし。
ということで、万全の体制じゃなかったのは少し残念ではありますが、シードと対戦するまでしっかり勝ち切ったところは実力を発揮できました。

◇        ◇        ◇

「点数関係なく、はっちゃけてプレーする選手がいなくて」とは江口総監督。ベンチに入らずギャラリーからの観戦となりましたが、試合中でも選手より大声で発破をかけてました。リードして盛り上がるのはどのチームでもできますが…いや、RI東北は勝ってる時でも盛り上がりに欠けるかな…
ここ最近負けっぱなしの相手に劣勢になると『やっぱり敵わないな』っていう雰囲気を醸し出しちゃうんですよ。
そうじゃない、ぜってーブチのめす!くらいの気概がほしいわけです。トップリーグ勢はウチより声出してますよね、それは何故なのか。選手全員がちょっと意識を変えるだけでも効果出そうですけど、なかなか難しいんだよねぇ。
そこも含めて何とか次に繋げてほしいところです。

仙台に帰ってきましたが、暑い! 帰ってきてやっぱりこっちは涼しいよねぇっていう締めにするつもりだったのですが、全然変わらないのに驚き。
この記事を書いているときに仙台では19日連続真夏日となり、観測史上最長記録というニュースがありました。まあ例年にない異常な暑さだってことは言えます。
セカンドリーグはすぐ来ますし、夏バテには気を付けてガッチリ強化していきましょう。

大判フォト(対日本精工戦) (1350×900 GIF)
大判フォト(対日本精工戦) (1350×900 静止画)

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