2023 セカンドリーグ東地区観戦記
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9月23日

今回は群馬県伊勢崎市で開催されます。費用やホテルから会場までのアクセスなども考慮し、貸切バスとなりました。
行き帰りは新幹線+在来線より時間はかかるものの、会場往復のタクシーなど移動手段を心配する必要もないですし、事前に用具を送る手間もなく、余計な負担がかからないところがいいですよね。

代表者会議において、上位4チームがトップリーグファイナルへ行けることが判明しました。開催要項には本大会に8チーム参加の予定でしたので、辞退などがあったのでしょう。
ということで、5チーム中1チームだけが脱落することに。「下位になるとファイナルでは西の上位と当たるので、やることは同じです」と永井監督。

トップリーグは全日本実業団で基本上位に入ったチームが参加する“櫻田記念”が発展したもの。9人制は今まで単発の大会しか開催してこなかったので、セカンドリーグやサードリーグ…JリーグやVリーグのようなピラミッド型の構造にするのが難しいのかもしれません。コロナがなければスムーズに移行したのかもしれませんが…
実業団で言えば、これって経費の安定してる企業が中心になっていきますよね…今年は経費的に厳しいので、遠距離の大会は回避しよう…などという選択ができません。

トップリーグに昇格すれば開催場所がどこであろうと参加しなければならないでしょうし、参加費用も高額。そのリスクを負ってまで参加しますか?って言われると、二の足を踏むのも理解できます。
元々、中位以下のチームは実業団(クラブカップ)か総合しかなかったですし…社会人大会もあるし、そこで頑張ればいいでしょ?って感じで…チャレンジするメリットを感じないでしょうねぇ。企業サポートのないクラブチームなら尚更です。

女子は企業体力のある10チームくらい?しか残っていない感じですよね…下位チームは実力差がありすぎて太刀打ちできなくなっています。
男子もトップリーグの入れ替えはそれほど頻繁ではありませんが、他の大会では下剋上の可能性がそこそこあり、下位チームも上位との対戦を望んでいる状態のため、まだ全日本実業団にトップリーグ勢が参加しているようです。
底辺を支える9人制と言われていますが、トップリーグ勢とそれ以外に分断されてしまうのは避けたいところです…このシステムがどうなっていくか、今後の行方を注目していきましょう。

5チームということで1コートのみ、少し特設っぽいところがあります。ただ、防球フェンスは卓球用ですし、ボール拾いはちょっと面倒ですね…飛び越える時、怪我しないかとか心配になります。


リーグ戦
第1戦 vs 日本体育大学(東京)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR酒井 HL高城 HC佐々木 HR佐藤(孔) BL熊谷 BC清藤 BR石川
リザーブ:吉田 中間 鈴木(勇) 本田

佐藤強打、高城のサーブで崩し日体大2段トスドリブル、高城サービスエース、城強打4−0、高橋A、佐々木サービスエース、高橋A、佐々木のサーブで崩し高橋ダイレクト、佐藤フェイント10−2。
日体大はライト強打、酒井の強打をブロック、中央から強打など4得点で反撃開始、ここは高城の強打で断ち切る。高橋Bフェイント、日体大中央から強打アウトで14−8、タイムアウト日体大、更に連続でタイムアウトをかける。
後半は両者強打が決まるシーソーの展開となったが、佐藤の強打とAで20−14、酒井返球アウト、高木強打21−15。

<第2セット>
スタメン:変更なし
日体大レフト強打が連続で決まり、日体大中央から強打を佐藤ブロック、日体大ライト強打、佐々木弾く日体大サービスエース1−4、高木強打、高橋A、晴山サービスエース4タイ。
日体大はAとレフト、佐藤と高木の強打7タイと追いついていたが、日体大中央から強打と清藤弾く日体大サービスエースで7−10、タイムアウト東北。
高木強打、晴山と酒井がフォローでぶつかりドリブル、日体大ブロックフォロードリブル、高木強打、日体大FR強打をブロック11タイ、タイムアウト日体大。
粘る日体大はライト強打と佐々木強打がアウトとなり13−15、またも後半シーソーの白熱した展開から今度は日体大のレフト強打が連続で決まって17−20、高木強打、日体大ライト強打18−21。

<第3セット>
スタメン:変更なし
2−4から高木強打、日体大FR強打をブロック、高木プッシュ、佐々木時間差、日体大レフト強打をブロック7−4としたが、日体大レフト強打、石川2段トスドリブル、熊谷もサーブカットのオーバーハンドフォローがドリブル、日体大Bで7−8、タイムアウト東北。
日体大ダブり、高城のサーブで崩し高橋怜強打、日体大FR強打、清藤弾く日体大サービスエース、高橋怜ツーアタック、日体大FR強打、日体大ブロックフォローできず、日体大FR強打をブロック12−11。
日体大FR強打、日体大ツーアタック、佐々木時間差、日体大A、佐藤孔軽打14タイ、日体大FR強打、高木強打アウト、佐々木時間差、日体大レフト強打をブロック16タイ、タイムアウト日体大。
佐々木フェイント、佐々木ダイレクトフェイントで2点差、日体大レフト強打、佐藤孔フェイント、佐々木時間差20−17、タイムアウト日体大。
最後は熊谷のサーブで崩し佐藤孔フェイント21−17。


高橋(怜)選手のAクイック。
佐藤(孔)選手の強打。

日体大とは昨年フルセットの激戦を展開し、今日は既に1試合を終えて優勝候補の日本無線にストレート負けしたものの、デュースまで競っています。しかもこちらは初戦で出足の悪さは折り紙付き…という芳しくない状況でしたが、相手もあまり出足が良くないようで、その隙に第1セット前半10−2とリードできました。
サーブが好調の時に余計なミスが出なかったし、熊谷選手がサーブカットを踏ん張ったのも大きかったですね。
ただ後半シーソーになり日体大の調子が戻ってきたので、2セット目はそう簡単にはいかないだろうなあと思ってましたが、その通りになりました。勝機はありましたが、後半決め切れなかったのとサーブの狙い所を変えられ、それに対処できなかったのもありました。

結局またフルセットとなり、14−16と苦しい展開…しかしここで集中力を発揮し、連続ポイントを決めました。細かいミスは多々ありますが、チャンスの時に“いくぞ!”っていう気迫が感じられるのが総合県予選とは大きく違いますかね。
今回は佐藤選手がライトでスタメン、酒井選手をFRに持ってくる布陣…でしたが、酒井選手残念ながら不発。前衛で得点ゼロは厳しい…次に期待しましょう。


第2戦 vs 三島市役所(静岡)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR酒井 HL高城 HC佐々木 HR佐藤(孔) BL熊谷 BC清藤 BR石川
リザーブ:吉田 中間 鈴木(勇) 本田

佐々木リバウンドを三島オーバーネット、三島ライト強打をブロックタッチネット、高橋A、高橋の連続サービスエース4−1、6−4から高橋B、晴山サービスエースとすれば、三島も中央から強打、清藤の前に三島サービスエース8−6。
三島ライト強打、東北つなぎミス、高木の連続強打で12−9、三島中央から強打、酒井強打を三島ブロック、三島中央から強打で12タイ、高橋B、三島は中央から強打とAで逆転、三島ライト強打アウト、三島ライト強打をブロック、高木サービスエース16−14、タイムアウト三島。
三島中央から強打をブロック、三島レフトダイレクト、三島ダブり18−15。ここで佐藤に替えて本田をHC、佐々木がHRに回る。本田A決まってタイムアウト三島。
三島時間差、高木強打、三島FR強打、佐々木強打21−17。

<第2セット>
スタメン:佐藤(孔)→HC本田 HC→HR佐々木
1−3から高木フェイント、三島レフト強打をブロック、三島ライト強打アウト、三島中央から軽打アウト5−3と逆転。高木強打、高木強打ネット、三島FRフェイントで7−8、高橋B、三島Aを高橋ブロック9−8、三島A、佐々木強打を三島ブロック、三島レフトプッシュ9−11、逆転に次ぐ逆転の展開。
佐々木強打、ラリーから本田時間差、高橋Aを三島ブロックオーバーネット12−11、タイムアウト三島。
三島B、佐々木強打、高木サービスエース、三島A、高木リバウンドを三島オーバーネット、高橋のサーブで崩し佐々木強打16−13、タイムアウト三島。
三島時間差、三島FR強打、本田時間差、佐々木サービスエース、佐々木軽打19−15。三島FRの連続強打、高橋強打アウト、三島時間差アウト、三島中央から軽打をブロック21−18。


3枚ブロック。
晴山選手のトスアップ。

実業団でも対戦しましたが、そこから対策してきたか? この試合は2セットとも接戦になりました。しかし中盤以降抜け出すことができ、ここでも粘り強さが出ました。
2セット目はHRに佐々木選手、HCが本田選手で挑みましたが、点数的にはほぼ同じ…どちらの陣容も一長一短があるということでしょう。
酒井選手も決めることができて一安心なのですが、やはり一本調子感が否めない。どんなアタッカーでもきっちりブロックが付かれたら打ち抜くことは難しいので、そこで何かもう一手あれば攻撃の幅がグンと広がると思うのですが…本人も周りも分かっているでしょうから、ここは練習して身に付けてほしいところ。

本田選手も同様ですが、単独攻撃になったときの対処ですかね。コンビが合っているときはきっちり決めてくれますが、普通にセミトスが上がった時はほぼ相手側チャンスになってしまいます。
どうにか味方側のチャンスに持ってこれるよう工夫できれば、チームにとってかなり余裕を持って戦えるようになるので、是非とも頑張ってほしいです。

◇        ◇        ◇

ということで初日を2戦2勝で終えることができました。同じく2勝で日本無線、1勝1敗リコー、2敗の三島市役所と日体大という結果です。
安心はできないけど安定していた…という感じでしょうか。バタバタすることはあっても総合県予選のような自滅的プレーはなくなりました。「コミュニケーションをしっかり取るということを重点にしてきました」と永井監督、その効果がしっかり表れたのでしょう。

空調なしということで11点先取で給水タイムが取られましたが、雨が降ったりしてそれほど気温が上がらず、蒸し暑さからは回避できました。
とは言ってもプレー中の選手にとっては暑い。「決まって走り回っている時に扇風機に当たりにいってました(笑)」と熊谷選手、ウチの体育館にもあるような大型扇風機がコートサイドに置かれていたので、バックの選手は風の流れを感じられたかな?
バレーボールだからできる処置ですよね。卓球やバドミントンでは無理でしょう。でも風向きによっては多少変化するかも? とか思いましたよ。
明日も同様という天気予報です。前日まで30℃超えでしたので、これはラッキー。何とかバテずに最後まで戦えそうです。

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