94th 全日本総合観戦記
Page1 [Page2]

11月15日

前日のバス移動では休憩含め7時間かかりました。トップリーグの沖縄ラウンドも長旅でしたが、飛行機に狭いシートで3時間っていうのは身体に堪えるようで、「(沖縄は)乗り換えもあったし、やっぱり全行程バス移動の方が楽です」と永井監督。
海というイメージの沖縄から、ぐるりと山に囲まれた長野県安曇野市に場所を移し、全日本総合が行われます。山沿いですし、一気に冬の寒さが襲ってくるかと思いましたが、それほどでもなくて体調管理も楽だったんじゃないかな。

トップリーグではメンバー固定で戦ってきましたが、総合では控えだった選手も使いたいでしょうし、本番での実力を確認するのにもいい機会です。
この辺がどう試合に影響するか…


予選グループ戦 vs 印刷局(神奈川)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR佐々木(章) HL高城 HC佐藤(孔) HR佐々木(翔) BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:長田 鎌田 鈴木(勇) 本田

佐々木強打、印刷局タッチネット、印刷局ライト強打をブロック、高城サービスエース4−0。佐々木強打、佐々木サービスエース7−2、タイムアウト印刷局。
印刷局は強打とフェイントを絡ませ3点連取、タイムアウト東北。高橋A、佐々木強打、印刷局オーバータイムス、印刷局中央から強打アウト12−6。印刷局ライトフェイント、高城リバウンドを印刷局オーバーネット、印刷局中央から強打、佐々木強打アウト、印刷局Aで13−10、タイムアウト東北。
印刷局レフト強打はアンテナ、佐藤に替えて本田、石川に替えてピンサ長田は印刷局中央から強打がネット15−10、タイムアウト印刷局。長田サービスエース、印刷局レフト強打のブロックは東北オーバーネット、高城強打、印刷局オーバータイムス、熊谷サービスエース19−11。
印刷局に3点連取されるが、最後は本田強打、本田セカンドでサービスエース21−14。

<第2セット>
スタメン:佐藤(孔)→本田
相手ミスで2点先取したが、印刷局は中央から強打、FR強打、レフトフェイント、サービスエース、晴山バックトスがネット越えてアウト2−5、タイムアウト東北。
ここからサイドアウトの応酬となり、高橋B、佐々木強打で東北が先にブレイク9−10、印刷局中央から強打、佐々木軽打、熊谷に替えてピンサ長田から印刷局レフト強打をブロック11タイと追いつく。
しかし印刷局はAフェイント、サービスエース、Aフェイントで再び突き放しタイムアウト東北。印刷局中央から強打11−15、ここで佐々木に替えて鎌田がFR、佐々木がFR→HRに回る。
印刷局はダブりとタッチネット、印刷局A、佐々木強打、高橋Aで15−16と迫るも鎌田強打がブロックされ、佐々木弾く印刷局サービスエース15−18。
高橋B、印刷局ライト強打、高城強打、印刷局中央から軽打と強打が連続で決まり17−21。

<第3セット>
スタメン:本田→佐藤(孔) 佐々木(翔)→FR鎌田 FR→HR佐々木(章)
印刷局はレフト強打とトスフェイント、高城強打、印刷局ライト強打とAを立て続けにブロック、清藤のサーブで崩し高橋ダイレクト4−2。4タイにされたが印刷局フォローミス、印刷局レフト強打をブロックして再び2点差、印刷局A、印刷局サービスエースで6タイ、一進一退の攻防から印刷局ライト強打が連続で決まり8−9、タイムアウト東北。
高橋A、印刷局は中央から強打、ライト強打、中央から強打を東北ブロック吸い込み9−12。佐藤時間差、高城強打、印刷局中央から強打、高城リバウンドを印刷局オーバーネット、印刷局は時間差とレフトフェイントで12−15。
高橋A、印刷局ライト強打、佐々木強打、鎌田に替えてピンサ佐々木サービスエース、高城強打アウト15−17。印刷局ダブり、高橋A、印刷局中央から強打をブロック18−17と逆転。
印刷局ライト強打、熊谷ライトへの2段トスが大きく佐々木打ちきれずアンテナ、高城強打を印刷局ブロック18−20、タイムアウト東北。
高橋A、印刷局ライト強打19−21。

佐々木(翔)選手の強打。
高城選手の強打。
長田選手のサーブ。
石川選手のサーブカット。

2014年度の全日本総合での群雄会戦以来、10年ぶりの予選グループ戦初戦敗退です。惜しくもあと一歩…とは言えない負け方です。自分たちのミスで勝利を手放してしまいました。印刷局のサーブに威力があって手こずっていたのも敗因の一つではありますが、総合の県予選でNittoに負けた時のような、あの雰囲気に近いです。
第1セットからミスが連鎖すると急に繋がりが悪くなっていたので、危うい兆候はあったんですよね。第2セットはサーブカットが乱れまくり、メンバーチェンジしましたが止め切れず。
ただ長田選手は久しぶりにピンサ活躍!って感じで、強化が実りつつあるかな? 今後の活躍に期待できます。

第3セットは佐々木選手SP後の高城選手フカシが目立ってしまったね。チームとしては全体通してチグハグで噛み合わなかった印象。トップリーグ富士通戦のような、もうノーチャンスってわけじゃなく、何度も追い付くチャンスがありました。
本田選手や佐々木選手が入ってどうかってところはありますが、第3セットはトップリーグでのポジションに戻ったのに取られたので、控え選手云々ではないでしょう。もう見てて相手の気迫に押されてました。こちらは“そのうちどうにかなるだろう”的な感覚。

トップリーグの間で開催される全日本総合はモチベーションが少し落ちるんじゃないかと思っていましたが、恐れていたことが現実になってしまいました。
雰囲気の悪さならすぐにでも改善できそうだけど、でもね、ウチは反省してもそこがなかなか簡単には直らず繰り返してしまう。盛り上げ役がいないとかありますが、それは人のせいにしている。
ここを詰めていかないと、上位には10回に1回の勝ち目があるかってところでしょう。目標達成のためにすべきこと、これを今一度見つめ直してほしいと思います。


敗者復活戦 vs BUSAI9(鹿児島)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR佐々木(章) HL高城 HC佐藤(孔) HR佐々木(翔) BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:長田 鎌田 鈴木(勇) 本田

2−1からBUSAI9はライトフェイントをきっかけにライト強打、A、サービスエースで2−5とする。佐々木強打、佐々木強打をBUSAI9ブロック、BUSAI9のタッチネットとFR強打アウトで5−6。BUSAI9ライト強打、高城返球がドリブル、清藤見逃しサービスエース5−9、タイムアウト東北。
佐々木強打アウト、高城強打アウトでその差6点に広がる。BUSAI9中央から強打アウト、佐藤軽打をBUSAI9ブロック6−12、BUSAI9レフト強打をブロック、佐々木強打、高橋A、BUSAI9のAはアウトで10−12、タイムアウトBUSAI9。
清藤サービスエース、BUSAI9レフト強打ネット、佐々木軽打で13−12、一気に追い抜くと、佐々木強打、佐藤時間差、BUSAI9のAアウトなどで17−14。ここからシーソーで乗り切って、最後は晴山トスフェイント21−18。

<第2セット>
スタメン:変更なし
2−3から佐々木強打、佐藤強打、BUSAI9ドリブル、佐々木サービスエース6−3、タイムアウトBUSAI9。
3連続失点するが、高城の強打連続、BUSAI9ライト強打アウト、佐藤時間差、高橋Aで5点を奪い11−6、タイムアウトBUSAI9。
ここから徐々に迫られ13−11で東北がタイムアウト、高城強打、BUSAI9のAアウト、佐々木強打で再び突き放し18−13、それでもBUSAI9はレフト強打と佐々木弾くサービスエース、高城強打、BUSAI9レフトの強打が連続で決まり19−17、タイムアウト東北。
佐々木強打、佐々木サービスエース21−17。

清藤選手の2段トス。
佐々木(章)選手の強打。

昨年は4チームx2グループで同じコートを使って試合をしていたため、まず8チームによる4試合を行ってからの敗者復活戦でしたが、今年は4チームによる決着が全て付いてから次のグループ戦が行われる形式になりました。
つまり第2試合だったRI東北はすぐ第3試合で敗者復活戦を行わなければならず、しっかり切り替えられるかが心配されるところでしたが…切り替えられなかったね。
第1セット中盤で6点離された時はもう予選敗退か…と思わせるような流れでした。しかし相手をシャットアウトしてから清藤選手のサーブも効果があって盛り返すことができました。

第2セットは中盤で5点差としたのに、これでホッとしたのか終わってみれば17点まで粘られてしまいました。危うさを払拭するまでには至らず。勝つには勝ちましたが、明日からの決勝トーナメントに不安を残す結果となりました。
これがシードになってて決勝トーナメント一発じゃなくてホントよかったよ。監督もね、チャレンジャーって口酸っぱく言っているのですが、相手より気迫で負けてるってのがもどかしい。
まあ今回はここまで1日1試合だったトップリーグから連チャンの試合に慣れておくってことで、前向きに考えて進みましょう。

◇        ◇        ◇

決勝トーナメントの抽選会には吉田マネが参加しました。今回第4シードまでとしたのは、敢えて波乱を呼んだり強豪がいないゾーンができる可能性を作って、大会の盛り上がりを考慮したらしいです。その気持は分かります。実際、ここ最近はほとんどトップリーグ勢がベスト8を占めてましたからね。
であれば、事前に通知してくれてもよかったような。要項に第4シードまでしか記載されてないのに、永井監督もてっきり昨年同様シードになると大会直前まで勘違いしていました。

その運営の思惑通り、第2シード・住電の小山に横河電機が入りました。もうこれ、トップリーグ勢のどちらかが早期敗退することになります。まだ枠は残っていたのに、敢えて横河がそこ引くかってところですけど。
「横河の隣、空いてるよ〜とか、もうそこしかないよね、と皆に言われました」と吉田マネ。まあ、よく横河とはこんな流れで対戦してきたので、吉田マネも覚悟してたかもしれませんが、何と大町クラブが先に引き当ててしまいました。
で、ウチは2回戦からとなり、勝ち上がれば3回戦で富士通と激突、トップリーグで負けたリベンジのシナリオはできました。

ただ、今日のデキでは前よりもっと悲惨な目に合うかもしれません。「左右前後の連携をもっと密にしていこう」と江口総監督。今日2試合したことが吉と出てくれればよいのですが…

HOMEへ戻る 次ページへ進む