78th 全日本実業団観戦記
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7月27日

今大会もシード8チームに波乱なく最終日を迎えました。トップリーグ昇格を狙おうかというチームは善戦していますが、惜しくも跳ね返されました。ただやはり強さはありますので、今年は入替戦を回避したいですね。
決勝トーナメント3回戦までに負ける可能性もあったので、流石にバスをチャーターすることができず、応援団は少数精鋭となりました。それでも一所懸命声援を送ってくれますので、期待に応えたいところ。
審判講習会の時は全点灯でなかったので試合するにはちょっと暗いかなぁと思ってましたが、本番は明るくなりました。さて、準々決勝の相手はJFE西日本。昨年トップリーグ覇者であり、第2シードです。上手さのある格上チームにどう対抗するか。


準々決勝 vs JFE西日本(広島)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR三浦 HL高城 HC谷口 HR佐々木(章) BL清藤 BC熊谷 BR石川
リザーブ:長田 佐藤(孔) 鎌田 佐々木(翔) 本田

谷口ダブり、三浦C、佐々木サービスエース、佐々木ダブり2−3、更にJFEはライトフェイント、谷口時間差をブロック、サービスエースで3−6、タイムアウト東北。
三浦C、JFEレフト強打アウト、JFE中央から強打、JFEレフト軽打、谷口ダイレクト、JFEライト強打、晴山レフトへのトスミス6−10。
高橋A、JFE時間差、谷口時間差、高城強打で盛り返そうとするが、東北オーバータイムス、熊谷弾くJFEサービスエース、石川弾くJFEサービスエース9−14、タイムアウト東北。
谷口軽打、石川に替えてピンサ佐々木もJFE中央からのリバウンドをオーバーネット、高城強打、熊谷に替えてピンサ長田もJFEのFRプッシュで11−16とされるが、JFEダブり、谷口強打、谷口サービスエース14−16と粘りタイムアウトJFE。
JFE中央から強打、JFEライト強打、三浦C、JFEのFRプッシュをブロック吸い込み15−19。
JFEダブり、JFE中央から強打、JFEのFR軽打16−21。

<第2セット>
スタメン:変更なし
谷口強打アウト、谷口時間差、JFE中央からツーアタック、佐々木強打、高橋サービスエース、高橋ダブり3タイ。
谷口フェイント、谷口強打、JFEライト強打、高橋B、石川に替えてピンサ佐々木はJFEのA、佐々木強打、熊谷に替えてピンサ長田もJFEのFRプッシュ7−6。
高城強打、谷口セカンドでサービスエース、JFEライト強打をブロックタッチネット9−7、JFEライトのリバウンドフォローミス、佐々木サービスエース、JFEレフト強打ネット、佐々木サービスエース、高城強打14−7、タイムアウトJFE。
佐々木セカンドでサービスエースの6点連取、佐々木ダブり15−8。JFEダブり、晴山ダブり、JFE中央からフェイントをブロック、JFEレフト強打、JFE中央から押し込みもオーバーネット、JFEのAを三浦ブロックオーバーネット、佐々木軽打19−11、膠着状態が続く。
JFEは中央からの強打をきっかけにサービスエース、レフト強打19−14、タイムアウト東北。更にJFEダイレクトの4点連取で盛り返す。ここは谷口の強打で切り抜けると、JFEレフト強打、東北つなぎミス、三浦Cで21−17、セットタイ。

<第3セット>
スタメン:石川→佐々木(翔)
スタメンに佐々木起用したがダブりで石川とチェンジ。高城強打、熊谷に替えてピンサ長田はJFEレフト強打アウト、JFEはFR強打とライトフェイント、ライト強打、Aで2−5、タイムアウト東北。
JFEのA、高橋A、高橋Aはブロックされるが、身体に当たって相手コートに落ち4−6、谷口強打で1点差に迫るもJFE中央から強打、谷口押し込み、JFEレフト強打、佐々木強打アウトで5−10、4点連取される。
それでも高橋A、三浦C、JFE中央から強打をブロック8−10、タイムアウトJFE、更に佐々木軽打で4点奪い返す。
清藤2段トスドリブル、東北オーバータイムス、佐々木強打、JFEレフト強打を連続で決められ10−14、JFEダブり、JFE時間差、三浦ダイレクトがアウト、佐々木弾くJFEサービスエース11−17、タイムアウト東北。
谷口強打、高城ダブり、谷口強打、JFEライトプッシュ13−19、佐々木軽打、三浦CをJFEブロック14−20、JFEはレフト強打ネット、中央から強打がアウトとなるが、最後は時間差を決めて16−21。


清藤選手のサーブカット。
熊谷選手のサーブカット。
谷口選手の強打。
佐々木(章)選手のサーブ。

一言で言えば惜しかったですが、第1、第3セットは追いつけそうで追いつけないって感じで、相手の試合運びの上手さというより、もうちょっとウチがどうにかしないといけないですかね。
前衛に新人が入っているので、ネット上の攻防とかネットプレーという細かいプレーにはあまり期待できず、競った試合が厳しいことは承知の上だったでしょうが、そこそこ戦える目処も立ち、次に繋がる試合にはなったでしょう。
いつもなら離されたら離されっぱなしになるところが、盛り返すことができました。ミスが出たのは現状致し方ないかな。バック陣もカットミスとかドリブルとかありましたけど、ほぼ安定して繋いでくれました。

第2セット、佐々木選手のサーブが爆発しました。地元福島出身だけに気合入りまくったかな? ここ最近は途中ダブって取り切れない場面が多かったのですが…結局最後ダブりましたけど、セカンドでも崩して、いつもより貯金できたのが勝因の一つです。
逆にピンサ勢が不発、強敵にはちょっと通用しなかったか…第3セット出だし、RI東北からサーブだったので、佐々木選手をスタメンにして有利な展開に持ち込もうとしましたが…石川選手のサーブも威力があるので、そこを敢えて替えて勝負を挑むも、痛恨のダブりとなりました。
第3セット前半は2点取って5点取られて、3点取って4点取られ4点取るという落ち着かない状況でしたので、たらればですけど、出だしでサーブ入ってリードしたら面白い展開になっただろうね。
そこもう少し精度上げて、次は仕留めましょう。いや、目標はスタメンかな?

◇        ◇        ◇

応援する側から見ると、RI東北は他チームと比べて静からしい。一気呵成の盛り上がりと集中力、ミスったときの立て直しが不器用というか、一体感に欠けているみたいです。
以前からの課題で分かっているのでしょうが、これを改善しない限り上には登っていけないです。それが技術を補う手段でもあり、他のチームはそうしているわけですから。
また単純な掛け声だけではなく、ブロックワンタッチの指示なしオーバータイムスが2回くらいありました。指示をしたけど聞こえなかったのか分かりませんが、曖昧なプレーで失点するのは非常にもったいない。
声出し絡みという点で、これらしっかり見直していきましょう。

チームはベテランに頼らずに戦えるようになってきたし、とは言っても相手だって更に強化してくるので、9月のトップリーグ開幕までにどうなるか。谷口選手も三浦選手もやっていける自信は付いたでしょうから、ミスを恐れず突っ走っていいんじゃないかな。
ちなみに三浦選手になぜRI東北を選んだのか尋ねたところ、「先輩方(仙商、東北学院)が活躍しているので」というのが理由の一つだそうです。こりゃあ言われた方は誇らしいじゃないですか。
やはりそういう繋がりも大事なんですね。次は三浦選手がそう思われる立場になっていただきたいと思います。

高橋選手や高城選手が少し目立たなくなりましたが、今までが頼りすぎなところもあったので、攻撃が分散できてきたってことでしょう。
ただここぞの場面で重要な存在であることは変わらないので、高みを目指して引き続きリーダーシップを発揮してほしいと思います。

今大会は準地元ということもあり多大なご声援、ありがとうございました。これを糧に勝利を目指して一層がんばります!

大判フォト(対四国電力戦) (1350×900)

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