私の場合それまでのテープには2種類あった。1つは'76年に初めてラジカセを買って以来10年以上続けてきた「エアチェック」(死語?)によるテープで、それは結果としてラジオから録った順に脈絡無く曲が並んでいるだけのものだった。もう1つは「レンタル・レコード(CDじゃあない)」店で借りたレコードを1本ごとのテープにダビングしたもの。 それらはそれらで、選んでエアチェックし選んでレンタルしてきたわけだからもちろん好きだし、アーティストの趣向で作られたアルバムを通しで聴くというのは重要なことだとは思うけど、まるでイギリスのラジオ局(自分の勝手なイメージでス)を聴いてるみたいに次から次へと刺激的なナンバーが入れ代わり立ち代わりに流れてきたらさぞかし興奮だろう酒が進むだろうと思って新たなテープ作りを始めた。 一般的なジャンル分けは無視して嫌いなのだけを避けて、自分で思いつくまま選りすぐって自由に並べればいいのだ。さっそく持ってるLPとこの年('88)から買い始めたCDを総動員した(テープからのダビングも含む)。 |
♪ 記念すべき1作目は、上記の大層なうたい文句のわりに実はこんな選曲でスタートしたのです。これはなんというかこれも私の一面であります。。。 時代を感じさせるモノもあるなぁ。こうやってあらためて書き出してみると、すごくいいんじゃない?これ。 |
A面.1〜13、B面.14〜26
|
・ Popper's MTVやっていた時代を思い出すな〜。 ・ あと当時通っていたレコード屋とかね。どこで買ったか覚えてるな、意外と。最初はTowerRecordsなんか渋谷の東急ハンズのとこの交差点にあったしあそこしかなかった。Ciscoとか、DiscUnionも重宝した。CSV渋谷や新宿Edisonはコワイから行かなかった(笑)。VirginMegastoreやHMV、Towerの支店がぞくぞく出来て便利になったのは後のことですね。 ・ ラストのスタカンはシングルの方です。 (Feb.2003) |
♪ そして2作目!これこそは当時の情念を100%つぎ込んだ選曲。出来たときには思わずやったあ〜、という感じでした(曲を自分で作ったわけじゃないのにね)。会社の同期のヤツの車でムリやり掛けたら最大級の不評を買ったが私は気にせず一人ハイになっていたのです(笑)。 |
A面.1〜10、B面.11〜18
|
・ XTC初期の名曲で序盤静かめにスタートするも、コステロのMystery Danceから勢い(?)がついてくる。そしてSonic Youthの当時の大傑作からのナンバーに続き、Iggy Popが暴れる!(笑) その次は思わぬ展開になるが、T.Rexの選曲がThe Grooverだってのはやっぱイイな。 ・ マイ・ブラはこのあともうじき大迫力の「Isn't Anything」をLPで買った頃だったんだけど、この曲が入ってるミニアルバムはまだ持ってなかったと思う。CreationレーベルのサンプラーCD「Doing It For The Kids」から入れました。 ・ Joy Divisionの「Substance」は、なんと私が初めて買ったCDなんですよ!(Augustus Pabloの「Rebel Rock Reggae」と一緒に買った、というのもちょっとスゴイ。) 仙台のTowerで買いました。 ・ Throwing MusesのFinishedはバンドがメジャーデビュー前だったこの頃、小林克也が当時やってたラジオで掛けたのを録ったもの。CDでは、今から数年前にRare集として出ていたやつ「In A Doghouse」に入っていたのを見つけてやっと手に入れた。超カッコイイ曲です。 ・ Wedding Presentの曲は、John Peel SessionのサンプラーCDから。このバンド好きだったのに、例の12ヶ月連続シングル以降どうなった? (Manchester Unitedの伝説の名プレイヤー、ジョージ・ベストを知ったのはこのバンドの1stでなのだ。) ・ ベルベットの曲はLouReed自身が、嫌いだと言った(?)「Loaded」の方のバージョンです。 ・ 終盤の意外なラインナップも実にいいんだこれが。Black Uhuruを教えてくれたのはレゲエの師匠・友人Kです。Michael Roseのvocal、最高。 (Feb.2003) |
♪ お〜これ最高。「特にお気に入り」のページに入れてもよかったな。これははじめはずっと2曲ずつ並べようと考えてたが途中でやめてしまった。2toneのスカで始まり、そのあともイギリスのクセモノ達が続く。B面に入るとギターのうるさいパンク・ニューウェイブ〜レゲエが交互に何曲かずつ現れたあと思いも寄らぬ形でエンディングへと向かって行く。うんやっぱりこれ最高。 |
A面.1〜14、B面.15〜27
|
・ 最初のThe BeatはDance Craze(The Best Of British Ska...Live!)という2トーンのLiveオムニバス盤からの2曲。Specialsのはスタジオ版。 ・Trojansはこのころ好きで、3〜4枚目までフォローしてたんだけどその後は飽きちゃったかなぁ。ギャズ・メイオールの顔って父親にすごく似てますよね。 ・ XTCの大好きな3rd「Drums And Wires」 ・ コステロのこの2曲はすご〜く大好きです。いままで一番多くLiveを見に行ってるのがコステロなんだけど、やってくれるとうれしいもの(いっぱいある)の一つ。じゃない二つ。 ・ Deaf Schoolのクライブ・ランガー(ジャケットでエレベーターのドアに挟まれてる人?? 違う?)は、あの「Shipbuilding」をコステロと共作した人ですね。 ・ Guns Of Brixtonはホント〜にカッコイイ。ポール・シムノンの曲だというけど個人的にはクラッシュのベスト5に入るかな。後にこのベースのリズムを拝借してBeats Internationalがヒットを飛ばしたのも当然か。
・ P.バラカン氏 (よく出てきます) が鈴木さえ子と一緒に NHK-FM でやってた 「全英Pops情報」 で、 Fine Young Cannibals がカバーした Ever Fallen In Love が掛かったことで Buzzcocks を知って聴くようになった。 持ってるのはLP盤の 「singles, Going Steady」 だけなんだけど。 ・ CultureのLion RockはJohn Peel SessionのSamplerからです。これを聴いてこのバンドを知りました。「今日は暇なのでPeel Sessionのジャケットのバンド名を読んで過ごした。」なんて冗談がこのころは聞かれたもんです。(ほんとか) ・ ジルバってJitterbugって書くのかよ!と知った記念の曲(?)、というかそんなことよりこれもかっこいい。T.Rexは80'年代半ばからの再評価の動きのおかげでレコードが再発されて、聴くことができるようになって幸せだ。 (Feb.2003) |