観賞日記
チェ 28歳の革命
シナリオ | 展開 | キャラ表現 | 映像 | 満足度 | |
2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
09年の一発目はチェ・ゲバラ。 ゲバラについて詳しくは知らないのだが、 NHK教育でゲバラの歴史を振り返る番組を観たので 浅い知識で知っていて興味があったので プロモの2部作煽りを受けて観に行きました。 アルゼンチン人で医者のゲバラは 南米を転々としてドクターとして行動を起こす中 メキシコ?でカストロと出会い キューバの現状を説明されて キューバ改革に参加する誘いから話が始まる。 NHKで見た浅い知識では、山中でゲリラ活動の拠点を築き 学の無い兵士に勉学を学ばせる学校を設けたり、 ラジオ活動を行ったりなど 医者でもある学を活かした知性を用いて 組織をコントロールするゲリラNo.2がゲバラだそうで。 映画の中でもそういった部分も含めて 喘息に苦しむゲバラや誠実さを表現していたのだが・・・。 ゲバラの映画だから仕方がないが ゲバラ以外のメンバー表現は たまにカストロが指揮や指示を出すなどで目立つのだが その他は全く誰が誰か分からないまま 延々とゲリラストーリーが表現される。 合間合間にゲリラフロー以外に キューバ革命後の国連での演説フローが流されるのだが まぁ詳しく事の流れを知らない松本にとっては 何が何やら・・・。 「あぁあの事ね」など感傷に浸れれば まだ楽しめるかも知れないが そうでない視聴者にとっては非常に厳しく 盛り上がりや楽しみが見出せない辛い映画でした。 しかも、NHKで観た番組の方が ゲバラに興味を持って見れたのに 映画だけに解説など無く ドキュメンタリー映像が流れるだけなのでどうにもこうにも。 だってそういう映画なやいと言われればそうなのだが・・・。 お金払ってるっちゅーねん。 TVやないねんからもうちょっと何とかならんのかと・・・。 良かった点は後半の都市部進行フローの表現ぐらいか・・・。 ゲリラ活動を繰り広げる革命軍が徐々に勢力を増し、 都市部進行を決断する頃には 各都市に進軍するたびに その土地の民衆から支持を受けているシーンは良かった。 しかし、 ラストは頂けない・・・。 ゲリラ軍が勢力を増しどんどん都市を制圧していき 勝戦ムードを作りつつ 最終目的地ハバナの一つ前の都市を 激戦で籠城している政府軍の砦を崩し切った後、 後はハバナだ! とゲリラ軍も視聴者もテンション最高潮になったにも関わらず ハバナに向けて進軍する絵と共に ゲバラの個性を示してスタッフロールが流れる・・・。 ま、ま、まさか! 終わるの〜・・・。 映画の流れ上、 これと言って楽しめる表現が薄い映画だったので 最後の最後、 一番最高潮のテンションに持って行って キューバ革命を成功させる絵を示して 終わってくれるものやと思っていたのだが 肩透かし終了って・・・ どういう事! 最後まで中途半端なドキュメンタリー映画でした。 ゲバラの事を詳しく知っていて、 革命後の国連演説の意義や解釈を理解している人が観て 初めて多少は楽しめる映画なのかと思います。 まぁ一言言うなら 「色々な知識補完が必要な映画って・・・ TVアニメの映画版みたいな。的な。」 |