ダイエットペプシ

観賞日記

007/慰めの報酬

シナリオ展開キャラ表現映像満足度
2 3 4 2 2.5

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今日は007を観に行きました。
前作カジノロワイヤルが面白かった事も有り
注目と期待をして鑑賞。

注意を初めに記述するなら
前作の続編で、
多少だが前作の人物固有名詞が飛び交う。

シナリオ内容は諜報活動と
前作のボンドガールで最後に殺害された
ヴェスパーの復讐がメイン。

前作の悪玉ル・シッフルと繋がる
悪の組織の手掛かりを求めて過激な行動を取るボンド。
その活動の奥底には
最愛の彼女を殺害された復讐心が潜む。


今作は
カジノロワイヤルの様な脚本で魅せる映画では無く
アクション満載のいつもの?007に近い作りながら、
いつもの?そんなアホな!は抑えめでした。

まぁタガを外し切らずに
ギリギリリアリティの枠から少し出た程度で
抑えられていたのだが
アクションシーンが多い事も有り
インフレしてアホなという所はやはり少々・・・。

う〜ん・・・
そんな映画でしたと言えば大体お分かりかと思いますが
アクション詰め込み映画だったので
思ったよりテンション上がらず。
後半のフライトアクションでは
ちょっと欠伸まで出る始末でして・・・。

導入のカーチェイスシーンに始まり
建物を飛び越える追走アクション、
ボートチェイスアクションに、
フライトアクションまで
まさに陸海空を動き回るアクションシーンが満載。
次の標的が決まり
行動を取って飛び回りドンパチしています・・・。

決してアクションシーンの質が低い訳では無いのだが
どうしても迫力とスピード感を出す為に、
カメラのパーンやシェイクが多いので
観ている方は疲れる。

しかも、
それが次から次へとアクションシーンが来るものだから
緩急のワビサビは薄い。

そんなこんなでどういう訳か
出会う事となる今作のボンドガールは
黒人のカミーユ。

まさに今プレイしているクソゲー

「プリンスオブペルシャ」

のパートナーエリカに似ているが
王女では無く復讐の心を持つボリビア人という設定。

ボリビアで対立組織だった父と将軍。
その将軍に家を襲われ、
父を殺され、
母と姉は強姦され、
最後は火を放たれた過去は
幼き日のトラウマとして残っており、
将軍を殺害して復讐を目論む。


話は、
ボリビアでクーデターを起こして
利権を取りたいボリビア軍政府が
本作の悪玉、
ドミニク・グリーン率いる悪の組織と契約して
革命資金を得る替わりに
悪の組織は不毛の土地である砂漠を獲得する話。


そんな砂漠の奥底には
水を貯水出来るダムを建造して水で利権を得る悪組織。

グリーンは
ヴェスパー殺害に関わる組織との繋がりが有り
ボリビア軍の将軍は
カミーユの過去に繋がりが有り
ボンドとカミーユが手を組んで悪の組織と戦う映画です。


特にこれと言ってシナリオカラクリがある訳でも無く
次から次へと標的となる人物の情報を得ては
ボンドが向かい争い殺してしまう。

行動の過激さから復讐心が強すぎ、
諜報員として失格の烙印を押されて
Mから諜報活動の停職と
各種ライセンスの失効を受けて身動きが取れなくなるが
前作の参謀パートナーであった
マティスを頼り手を組んでボリビアに潜入。

マティスとの関連で前作のヴェスパーの話が上がり

マティス
「ヴェスパーを許してやれ」

ボンド
「しかし、彼女は裏切った」

マティス
「ヴェスパーは君を本当に愛していたんだ。だからこそ。」
「そして、君自身も許してやれ。」

と復讐と激しい諜報活動を行うボンドの心を
諭す様に語る所は前作ファンには
堪らないシーンだった。


また、
ラストバトルでカミーユが復讐に成功した後、
火に包まれた部屋で膝を抱えて
過去のトラウマに襲われ身動きが取れない状況に
恐怖を取り払う様に
ボンドが肩を抱き強く抱きしめるシーンは

前作ヴェスパーが
シャワールームで流れるシャワーを浴びて
膝を抱えるシーンを対比する炎で表現して
同じシーンをフラッシュバックさせている点は
前作を意図したシーンで非常に良かった。


後はマティスのラストシーンと
カミーユと別れるシーンは
冷酷無比なボンド像を表現しつつ、

エンド前の締めでは、
そのボンドが成長?したシーンが垣間見えるので
考え様によっては
ボンドの個性と成長を良く表現出来た映画だったと
取れなくも無い。

まぁそれでも
アクションシーンだらけの映画には変わりないので
前作の構成がダメだった人で
アクションシーンが好きな人なら
今作は面白く見れるのかと思います。
僕はいま一つでしたが・・・。



まぁ一言言うなら
「ダイハード程の
センスの無いアクション満載という訳では無いが
流石に飽きます・・・」


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