観賞日記
グリーンゾーン
シナリオ | 展開 | キャラ表現 | 映像 | 満足度 | |
4 | 2 | 4 | 3 | 4 |
本日は試写会に行きました。 試写会は大概平日の夜だったりするので 観に行ける時間でやらないので気にした事なかったのだが 日テレを観ていると GW中に試写会を開くとTVで何度もCMを観たので 当初はGWが休みになる筈だったので応募してみるかと 気楽に携帯から応募してみたら当たりました。 何作か試写会の候補が有ったのですが 観たい映画は特になく日程の都合と 何となく観て我慢?出来そうな 戦争映画の「グリーン・ゾーン」を選んでみました。 戦争映画で男性向き映画な感じなので 誰でも応募すれば当たったのでは?と思うのだが これが書道ガールズだったら当選してなかったか??? いや、 今の太った成海璃子を観に行くユーザーも少ないでしょうw という流れで試写会なのですが 前日中嶋と釣りに行ったので悲しいかな日曜に出社です・・・。 映画が18時からなので 朝一から休日出勤して17時前に出れば良いやと思っていたのですが 日曜に出てくる人が余りにも少なく、 キリも付いたので15時半には帰っちゃいました・・・。 ■ブラブラ散歩 試写会は汐留にある日テレビルなので 銀ブラして歩き続けて新橋まで行けば着くでしょうと銀座1丁目から歩き 時間潰しに流行りの確認?で 話題の21に寄ったりアバクロに寄ってみたり・・・ 人が多いだけで、 大した商品でも無いものを買い漁る日本人を見て悲しくなりました。 フォーエバー21は 女性物はあれだけ用意されれば バリエーションも豊富で人が集まる理由は分かる。 男性物はほんの一部用意されているだけで、 こんな所で購入する理由は全くない。 わざわざ銀座まで来て 希少という理由と安けりゃいいってだけで物買うの? ただ、 これだけ人が集まる集客効果は絶大だなぁと思った。 デパートで松坂屋ってだけで人入らないでしょう? それが21が入っただけであれだけ人が集まるのだから デパートの生き残りは外資にかかっているのかと。 そしてアバクロ。 完全クローズドの店舗は特徴的で銀座には異質なのだが・・・ イケメン店員が売りと話題性を振りまいたのは相当前の気がするが いまだに目当てで人が並んでいる。そして写真を撮っている・・・。 なんだそりゃと思いながらも店舗も酷い。 ビル丸ごとの吹き抜けの螺旋階段で構築された作りは 特徴的だなぁと思えたが 各階同じ様な陳列表現かつスペースが狭く魅力が無い。 ディスプレイされている商品が無いので何処にあるのか?聞いたら 別の階に有ると言われる。 何でその階に置いとかない??? そして、言われた階に行っても商品は無い。 無いの?と聞いたら在庫切れって言われる始末。 何だそりゃ・・・もうねアホ店舗極まりないですよ。 そしてクローズドだから?空調が効いていないから? 店舗内は暑くて暑くて・・・。 挙句の果てには踊っているだけの店員も居るし 完全な雰囲気物の店舗でした。 銀座出店はアジアのフラグシップとしての象徴なので 人が集まりさえすれば良いんでしょうなぁ。 ゲームショーみたいなもんでしょうか? それともただの観光地?みたいなもんなのかな??? 確かに銀座には観光客やアジア人も多かった。 しかし、それでも酷い店舗だ・・・。 死ねアバクロ。 ■試写会場 そんなこんなでブラブラ時間を潰していたら17時になったので 歩いて新橋方面に行き 17時15分ぐらいに現地に到着。 →日本テレビといえば・・・ 人気の映画なら先着順で会場が埋まると入れなくなるらしい。 (去年のレイトンが良い例か?) 有る程度多い目にばら撒くのでしょうな。 17時半開場なのだが既に人が並んでいたので並びます。 まぁGWかつこんな戦争映画が埋まるとは思えないのだが・・・ 入場した後にはスタッフが試写会観れますと人集めしていましたよw 部屋は500〜600人ぐらいの席が用意されているホール。 映画館とは異なるのでパイプ椅子とまでは言わないまでも 似たような椅子席なので結構不満。 会場もただのホールなので非常口示唆のランプが点灯し続けているのも 気になる人には気になります。 まぁタダで観れるので文句は言わない。 試写会ユーザーは幅が広かった。 若い成人からお年寄りまで幅広く 女の子同志やおばちゃん同志など 映画のジャンルに関係の無い色々な人がいました。 タダって偉大??? ■映画内容 ■導入 やっと映画の内容に。 マット・デイモン主演で「ボーン」シリーズのスタッフが製作と言われても 今の日本ユーザーには響かないんやないの?と思いつつ プロモCMから戦争物である事は間違い無いが 内容は全く分からずいざ観賞。 映画はイラク戦争末期。 グリーンゾーンとは バグダットでアメリカ軍が占拠している 中心部のセーフティエリアの事をさす。 大量破壊兵器を捜索するチームに主演のマット・デイモン。 軍が入手した情報を元に 大量破壊兵器が有る場所にチームで突入する。 導入から 臨場感や緊張感のあるドンパチをキャッチにチームが突撃していく。 しかし、占拠突入した場所には大量破壊兵器の欠片も無く 「また」ニセ情報を元に作戦が実行されただけを繰り返している。 何度、最前線で突入を繰り返しても成果が上がらない。 何故、軍はニセの情報を持ってくるのか? 報道側の情報では 軍政府は開戦前にヨルダンで密会が有り、 大量破壊兵器が存在する情報を得ている。 と報道し続けているのだが その確信に迫る重要な情報は いつまで経っても政界幹部から得られない。 「大量破壊兵器は本当に有るのか?」 ここがこの映画の主軸です。 アメリカが戦争を起こした理由であるイラクの大量破壊兵器所持。 しかし、 「大量破壊兵器は存在しないのでは?」 現場の末端である部隊リーダーののマット・デイモン。 そして、 同じく現場の末端である イラクのグリーンゾーン内に部署を構えるCIAの諜報リーダー。 そして、 報道セクションの末端であり 大量破壊兵器に関する記事を書き続ける女性記者。 そして、 女性記者に情報を流している政界幹部。 そして、 当事者のイラク人。 映画の内容は 大量破壊兵器が「有る」事を前提に行動を起こすアメリカ政権と 大量破壊兵器が「無い」事を実証する為に行動を起こす現場組。 そこに絡むイラク人の意思。 3つのベクトルが絡み合うシナリオフローは楽しめました。 ■展開 展開は 一人のイラク人(フレディ)が 逃避しているイラク人幹部の会合が有るとの情報を 直接マット・デイモンに持ち掛ける事から話が進んでいく。 毎回軍のニセ情報に操られる業務にうんざりしていたチームは 現地の情報を元に独自に行動を取る。 実際に踏み込んだ民家には 戦犯の顔が描かれたトランプで覚えたイラクNO.2他が居た。 NO.2には逃げられたが 民家の主を捕えてキーアイテムの手帳を入手する。 そして、情報を吐かせて一気にNO.2を捕えて 大量破壊兵器の在りかを見つけてやると息巻くのだが・・・。 軍のエリートチームがヘリ数台を率いて 捕虜にした主を力ずくで奪って帰還する。 マット・デイモンは 軍の上層部から配置転換を命じられ 最前線の危険な部署から免除される優遇を受けるのだが 熱い現場魂を持つ主人公は、 同じ最前線の現場で戦うCIAのリーダーと共闘する選択を取る。 キーアイテムの手帳をCIAのリーダーに渡し情報収集を行い 奪われた捕虜を奪還して真相を突き止める行動に出るのだが・・・。 軍上層部がCIAの部署に踏み込み手帳を奪いに来た。 直ぐにCIAの本部に連絡をするのだが CIAの背広組からは「承認済み」との返答。 現場と上層部との空気の違いを軍とCIAの組織で示す。 そして、大事な手帳を強奪していく軍上層部。 直ぐに手帳を渡して指示を出す。 「現地人を使え。」 手帳には重要人物との接点が記載されている。 それらの人物が次々と襲撃されて殺されていく。 そう、口封じである。 次々と要人が殺害される中 マット・デイモンは先回りして襲撃犯を殺害しイラク要人を救出する。 そして、 「イラクNO.2と面会して話し合いたい」 と告げ要人を逃がす。 しかし、通訳として雇った最初の情報源のフレディは イラクNO.2は「腐りきった軍人」だと言い放つ。 そんな奴と話し合いが成立する訳が無いし、 悪党のNO.2をかくまう事を条件に話し合う事はイラク人として許せない。 と怒りをぶちまける。 しかし、現場人のマット・デイモンは会って話し 大量破壊兵器の真相を突き止めたいと 指定した場所にチームを率いて武器を持たずに出向く。 敵の庭に足を踏み込み、敵の誘導役の後を付けるのだが 勿論、敵襲に会い拉致されて連れて行かれる。 よくある拉致風景? 黒頭巾を被せられ車に押し込まれ とある屋敷の地下駐車場に連れ込まれる。 そして椅子に座らされ尋問に会う。 拷問やビデオ撮影という人質的な表現は無いが ほぼよくある拉致シチュエーション。 そこにイラクNO.2が現れる。 「何を話し合いたい?」 「身柄の保証はするので大量破壊兵器の存在について知りたい。」 「そんな物は全く存在しない!」 「ヨルダン密会でも大量破壊兵器は無い」 と伝え、 「その恩恵として身分の保障も約束された。」 「しかし、現状はどうだ?」 「アメリカは有りもしない大量破壊兵器が有ると言い続けた。」 「そして、アメリカはイラク軍の解散を指示し、自身の保障は反故された。」 「何を信じる?」 真相を目の当たりにしたのだが たかが一海兵隊員の言動では無力だとここで気付くマット・デイモン。 万事休すである。 しかし、GPSで追い続けた軍チームが突入し始める。 「殺せ」 の指示を出して逃げるNO.2 普通なら即殺な所ですが、ここは映画w デイモン暴れて脱出しNO.2を追い続ける。 そして、空からはヘリが追従する。 敵は自分のテリトリーを自在に逃げ回るのだが デイモンが追従する、ヘリが追従する状況。 ここでNO.2の付き人が囮になりヘリの注意を向けている間に 敵グループがRPGを発射。 「RPG!」 と戦争ものなら必ず?必要な単語を発しw ヘリ墜落のプロモシーンです。 まぁまぁ そんな敵の仲間が結構いるはずなのだが デイモンがNO.2を追い詰めマーケット広場で対峙しとうとう捕える。 全ての真相を話させたいデイモン 真相は揉み消されるだけだ、それがアメリカだと言い放つNO.2 「パンパンパンッ」 と射撃音が鳴りNO.2が崩れ落ちる。 そこに都合よく現れたのは 裏の主人公であるイラク人フレディ。 「アメリカの自由にはさせない。イラクはイラク人が変える。」 と告げ終幕です。 (義足のフレディがどうやってここまで?とは誰もが思いますが・・・まぁまぁ) ■終幕 結果は 大量破壊兵器が「無い」事を知っていながら開戦したアメリカ政府。 事の真相をレポートに仕上げて女記者に渡し 政界軍幹部に直接抗議しに行く。 「大量破壊兵器は無かった。周知でアメリカは開戦した。」 「そんな事が許されるのか?」 とデイモン。 「だが、イラクは解放された。」 「そして、アメリカは勝ったんだ。」 「何が正義だと思う。」 と政府軍幹部と一悶着を起こし 視聴者に判断を委ねてエンディングでした。 ■感想 長々と記載しましたが 小さいテーマは現場組と背広組の思惑の違いを表現し 大きなテーマはこの戦争の判断として正義は何なのか? 事の真相なのか? アメリカの強硬なのか? 騙されたイラク要人なのか? 解放されたイラク人なのか? 大筋の結論は「イラクはイラク人が」という所だと思うのだが、 そこに至るまでの過程では何がどうなのか? テーマの素材はよくある現場と背広組の確執を見せながら 大きなテーマの開示を徐々に示して最後は映画を見た視聴者が この映画のテーマをどう捉えますか?と 締めの結果を示さなかった点が良かった。 こう言う内容なので戦争映画特有の大きなドンパチは御座いません。 小さなドンパチも最初と最後だけかな? なので、そういった魅力は薄いです。 他の点は、大きな失敗はタイトルやない? グリーン・ゾーンと言われてこう言う映画とは想像付かない。 安全地帯?ってイメージを得るのだが、 全くもって政治色の強い戦争映画だった。 戦争色の強いドンパチ物でテーマは下層の軍軋轢程度やないの? と思っていたが、結構大きなテーマだったので タイトル損しているとは思う。 部分部分イベント無理は有り、タイトルイメージとのギャップから 中盤の刑事も真っ青な真相究明フロー辺りで 困惑や中だるみは少々感じますが テーマ性の表現に魅力が有り満足出来た映画でした。 まぁ一言言うなら 「イラク戦争、政治、マット・デイモン・・・全くもって日本人の誰が観るのこれ?」 |