自分は誰か?

観賞日記

アンノウン

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■映画内容
●詳細
さて

「自分は誰???」

と言う事でカラクリを解明していく主人公。

結論からは言えば
この
「自分は誰???」
という状態が非常に困った状態でして

記憶喪失というアクシデントに遭い
捏造した自分を探し続ける主人公

何が困るって
マーティン・ハリス夫妻は
ある目的の為に作られた夫妻と言う事で
架空の博士を演じている

「暗殺組織のメンバー」

と言う事が終盤に明かされる。


なので
暗殺作戦のプランAチームとしての
マーティン・ハリスが
主人公で

この主人公にトラブルが遭ったので
プランBチームの
マーティン・ハリスが
活動して動いている。

主人公は
この暗殺組織の一員と言う事を喪失し
暗殺組織で訓練してきた
捏造人物のマーティン・ハリスの記憶を
探し続け
暗殺プランに影響を及ぼす
危険人物となっていた。

と言う事で
暗殺組織から抹消指示が出ていて
殺し屋に襲われる様なフローになる。


まぁ色々解明されると
学者では無く暗殺者なので
殺し屋と対等にバトル出来たり
超絶なカースタントをこなせたり
する事は後々納得出来るのだが

結果

「エキスパートの暗殺者集団」

と言う設定なのに
今回の出来事の

「切っ掛け」

がスパイ道具が入っている大事なバッグを
空港でタクシーに乗せ忘れると言う

有り得ない軽率な失敗・・・


普通の映画なら
忘れ物程度ならありがちな話で流せるのだが
これが
「エキスパートの暗殺者」
がやるミスか?
と言う話です。

この「切っ掛け」のイベントは酷い。


そして
この暗殺者集団が目的としている内容が

「バイオテクノロジーの独占」

と言う事で
栄養素が要らないトウモロコシの開発に成功した
植物学会の最高位の博士から
データを盗み取り
協賛の石油王の爆破暗殺をフェイクとして
共に博士を殺害して

新種のトウモロコシから得られる
莫大な権益を独占する事が
この大掛かりな捏造の

「動機」

である。


目的が権益確保と言う事は問題無いが
その為に行っている事の規模が
専門的な学者を捏造して
先方とやり取りを重ねて認知し合い
学会パーティで接近して
博士のバッグからデータを吸い出す事を行う。

わざわざデータの取得と博士の殺害を行うのに
こんな長期的で大掛かりな事が必要なの???

もっと簡単に
何とでもなりそうなのに
たいそうなカラクリを仕込みますね。


そして
エキスパートの暗殺者で
プランAの主軸を抹消するプランがお粗末ですなぁ

何で殺し屋を2人しかよこさないか。
もっと何とでもなるでしょう。

病院では
医者や看護師を暗殺するのに
肝心の主人公は点滴で毒殺しようと遠回り。

終盤は拉致した後に
薬物中毒死を装って殺害しようとするが
わざわざ装わずに世の中から消せば良いのに
面倒な事この上ない。

これがチンピラやギャングが
行った稚拙な行為なら
有り得ると納得も出来るが
暗殺組織ですよw

設定が暗殺組織とかになると
規模や出来事の失敗などが
気になって仕方が無い。


まぁ映画ですから・・・
で済ませられるぐらいの
トランス進行なら良いのですが
視聴者を酔わせるテンポや進行では無い。

諸々開示されて後から検討すると
不満だらけになってしまう設定が
とにかく気に入らない。


そんなに大叩きする程
酷い設定処置では無いのだが
う〜ん色々気になりますなぁ・・・。


最後は
暗殺組織の自分を否定して
爆破阻止の為に動く主人公

何とか頑張って
石油王と博士も無事となり
暗殺組織の作戦が失敗となり
自由の身になり
メデタシメデタシでした。



まぁもう一言言うなら
「暗殺組織設定って・・・面倒ですな。」


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