'66 MUSTANG FASTBACK


2003年11月の物語


11月2日(日)

先月末からの 風邪がまだ治らない。
重い腰を上げて。
今日は大きな事を1つ位と思ってボンネットを外した。
ボンネットからは切り継ぎの材料の鉄板が沢山取れる。
上手くいけばボンネットの骨はボディの補強に使えそうだ。
自家移植なのでうまくくっつくだろう。
拒絶反応は起こらないはずだ。(?)
バルブカバーもついでに外して中を見た。
見たからといって別にどうってことはない。
結構きれいだったからチョット安心。
それからまた手作業でのアンダーコート取り。
ボンネットも取った事だしと、調子に乗ってリアガラスも取った。
重たいのと置くとこがないのでまだその場所にある。
ガラスの厚みやボディとの段差を測る。
リアガラスとボディ表面の平面化計画の始まりだ。
窓枠はほとんどと言っていい程腐っていない。ラッキー。
しかしどのようにして段差を無くすかは未定。
ボディのよじれや熱による膨張、収縮も考慮しないといけないだろう。
アクリル板の3mmをあてがってみた。
ちょっと強度が足りなくてたわむ。
分厚くすると重くなる。
補強桟を入れるか・・・、デザインは悪くならないか・・・
ぼーっとしながらあれこれ考えるのも作業のうちだ。


11月3日(文化の日)

起きたら雨。
風邪が残ってるのでゆっくりペースでお昼を大分過ぎてから作業開始。
リアクォーターウインドウの形がなかなか決まらないまま今の形を整えてみる。
形を変えるならこの作業は無駄だ。
室内の取り残してる内装を留めるステーやフェンダー内の要らないステーをエアソーで除去。
残った溶接部分は後日サンダーで飛ばそう。
ガソリンタンクが少し漏れてるので火花が怖い。
というわけで、ガソリンを抜き、タンクを下ろした。
ほぼ40リッター残ってた。
トランク内にまたもや錆穴やクサリを発見。
驚くこともなく謙虚に受け止める。
それよりもアンダーコートの分厚さの方がショックだ。


11月8日(土)

6日の夜に掲示板を設置。
慣れないことなので対応に苦悩する。
心あるマスタングファンの声に励まされる。が、・・・・・・。
完成予定はいつ頃?
私は車の改造に完成はないと思っている。
なぜならずっと進化(?)
し続けるからだ。
直りきらないだけかもしれないが・・・
Mustang Parts of Oklahomaから分厚いパーツカタログが届いた。


11月9日(日)

風邪がなかなか治らないので昼まで充分な睡眠をとった。
あまりよくなってないがぼちぼちと作業を始めた。
トランク内のアンダーコートと古い塗装をほとんど剥離した。
邪魔なのでトランクも外した。

でも重いからもう使わないだろう。
たぶん最近に取り替えたのだろう。程度がすごくいい。
バンパーとバンパーガードも撤去。これも使わないだろう。
トランクリッドのヒンジも頑丈なものが付いている。
ここでも少し重量が落とせそうだ。
軽め穴を開ける、肉厚の薄い物を作る、アルミで作るとか。
トランク内にはお決まりのサビ穴もあった。
全体的にかなりすっきりしてきた。と思いたい。





11月16日(日)

昨日ホームセンターで買ってきたサンダーに付ける研磨具を2種類試した。
ペーパーがいっぱい並んでる物。
具合がいいのだが天井全ての塗装をはがす前にご臨終。
もう一つはワイヤーブラシ。
色んな物を持ってるが、今回はいかにもワイヤー!という超粗いもの。
多少の塗装やアンダーコートは熱を持って粘る前に取れるのでグッド。
上を向いての作業は腕のだるさのため休憩が多い。
気分転換に溶接に挑戦。溶接も全くの素人。端材をくっつけたりと練習はしてたが、まともなものは初めてだ。
床の1mmの鉄板の突合せ。くっついたり穴が開いたり・・・・
ワイヤーの送りを調整したりしてなんとかくっつくようになった。
ついでに溶接によるボディ補強の練習のため手近なところを溶接してみた。
スポットしてある部分の間隔を狭めていく予定だ。
暗くなってきたので騒音の出る作業はやめて、ダッシュをばらした。
ダッシュパッド、グローブボック、やカセット、スピーカー等要らない物を外した。
メーターパネルもたぶん使わないだろう。
いかにも’走ります’という雰囲気のためにはレーシーなメーターをずらずらっと並べないと。
配線もかなりくたびれてるので引き直しを決意。
作業は誰が・・・私か・・・


溶接前
  

溶接後 (あまり溶接跡を削るのが怖い。またそのうちに・・)
内外装部品でご入用の方がおられましたらご一報ください。
ご連絡頂いた時点で売却か差し上げるかどうするか考えます。
シート前後、カーペット、ダッシュパッド
(これらはかなり程度はいいです)
その他カーペットや小物、バンパー等。
天井は燃えないゴミに行きました。


11月23日(日)

今日はリアタイヤハウスのアンダーコート取りから始めた。
泥汚れの上からブラックを吹いてあったのでホコリや砂がすごかった。
理解に苦しむ。
ボディ裏側は全くの手付かずだが最近はアンダーコートを取るのが楽しい。
かなり以前に流行ったインベーダーゲームの感覚だ。
取ったアンダーコートの重さはずっしり。ニンマリ。
分厚いところはほとんど取れたのでまた気分転換にダッシュ周りの作業をした。
作業がしやすいようにフロントガラスも外した。
錆びはほとんどと言っていいくらいなかった。
リアガラスもそうだったのだが、ガラスを外すというとすごい技術のようだが実はカッターでゴムを切り裂くだけのことだ。
ガラス屋さんで外してもらう工賃より新品のゴムを買った方がはるかに安い。20ドルくらいか。
ガラスをはめる時はロープを使うだけ。
窓の回りのモール類は曲げない程度、傷をつけない程度にこじる、引っ張る、で取れる。

写真では分かりにくいがダッシュパッドを固定してる大きなステーのようなものを除去。
これは鉄板のダッシュの上にスポット溶接してあるのでそこをスポットドリルで揉んで取った。
と書くと順調のようだが実際にはなかなかスポットのところだけをドリルで揉むのはむつかしかった。
というより不可能だ。
リューターで少しくっついてる部分を削って取った。
たがねを使うとダッシュまで歪むのでやめた。
でもスポットの跡も凸凹だから同じことか。
すっきりとしたダッシュになった。
スイッチ類も外したかったが方法がわからず。
作業を終えてからマニュアルで確認。
な〜んだ。



ダッシュを下から見たところ。上に飛び出てる部分を取る。

取ってる途中

↑ 取る前

↑取った後  スッキリ
片付け、掃除をしたあとダッシュでちょっと遊んでみた。
昔のパブリカSRやセレステのようだ。
10連メーターパネル。
実際はこんなにたくさん要らない。
書くのはタダなので書いてみた。

11月30日(日)

この前の溶接が結構楽しかったので今日も挑戦してみた。
右側のサイドシル部分。
前と後ろの方がご多分に漏れず穴が開いている。
どれくらいまで広がってるのだろう・・・
考えていても始まらないので後側をエアソーで切開。
10x8cmくらいか。
フェンダーの耳の部分も小さな穴が開いてるが無視。
中を覗くとかなりの泥が溜まってる。そしてパテも。
たぶん以前にフェンダー交換してあるのでそのとき隙間ににじくったものが隙間からはみ出たものだろう。
穴からかき出そうとするがやりにくい。
それなら、ということで前の方も切開。
エアガンで前から後ろからホコリ、ゴミを飛ばす。
表現できないくらいのホコリが舞った。
そのあと、サイドシルの長さ以上の燃料ホースのあまりがあったのでエアガンにつないでその穴に差し込んで何度もエアブロー。
前から吹いたり後ろから吹いたり、ホースをねじったり抜いたり差したり。



切開前

切開したところに
 

鉄板を一回り大きく切り、まわりはフランジツールで段をつけて、フェンダーの耳の部分ははさみで切り込みを何箇所か入れてペンチで曲げた。

穴の裏側に入れて溶接 。 
あとで凹ませるのは大変なので貼り付けた鉄板部分が他のボディ面より少し低くなるようにした。余分に開いてしまった小穴は愛嬌。

 

溶接跡をサンダーで磨ってPORを塗った。小穴はこのときにFRPを当ててふさいだ。パテでも埋まる程度の小穴だが一度してみたかった。

前側の穴も同じ方法で。

角になってる部分なので3枚の鉄板に分けて貼った。

こちらもPORとFRP。サイドシルの空洞部はスポンジに染み込ませた防錆塗料で処理しようかと思ったが面倒なのでやめた。ステップ部に何箇所か穴があるので後日ノックスドールか何かで防錆の予定。

作業する幅が狭いのでエアブローのホコリや溶接の火花からの逃げ場が少ない。



12月の物語に続く


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