'66 MUSTANG FASTBACK


2004年10月の物語


10月2日(土)

カーボンだらけのヘッドとバルブの掃除。
バルブを外すために大き目のソケットでバルブスプリングをハンマーでたたいてコッターを外す。
人の作業は見たことがあるが、自分では初めての経験。
ロングのソケットの方が持ちやすくて楽。
案外簡単に取れた。


あらかじめバルブにはマジックで番号を書いておいて、

間違えないように木片に差しておいた。

バルブをドリルでくわえてカッター、ペーパー、エアサンダーで掃除。

汚いバルブ。シートに当たる面は触らずに。

度が過ぎるといけないので金属面が見えたら出来上がり。

きれいになりました。がんばって摺り合わせしよう。
オイルパンの中も外も掃除。
漏れてはいないが凹みも直したい。
これは純正よりかなりオイルが多く入る。

10月3日(日)

ピストンの刻印から040オーバーのピストンと判明。
フォードの289ブロックでは限界を超えてるくらいのオーバーサイズらしいので、ばらしても仕方が無いのでピストンだけ掃除。
シリンダーも結構きれいだ。

ヘッドは洗剤(サンエス K−1)約3%溶液にしばらく浸けておいた。
こってりと付いたカーボンはお湯を使わなかった為かなかなか取れないので時々木片やブラシで掃除。
あちこちの穴もブラシで掃除。
水道で勢いよく洗浄のあと乾燥させて塗装するところ以外は軽くCRCを吹いておいた。

ヘッドは351W。

黒く塗ってあるインマニ。 サンドブラスターで一気に

と思ったが吹きっぱなしのタイプでは無駄すぎて無理。
はしっこのバルブガイドに浅いネジ山が・・・
以前にロッカーアームスタッドを間違えてねじ込んだような気がする。
排気側だけど漏れてもいないし、いいか・・・
頂き物のアルミタンクでオイルキャッチタンクを製作予定。
容量が1個4リッターなので丁度いいサイズ。
固着したガムテープをなんとか剥がすと黒色塗装がしてあった。
サンダーではがした後、一部を粗目のコンパウンドとピカールで攻撃。
顔は写らないけど蛍光灯は写るようになった。
アルミの溶接もしたい。

10月10、11日(日、月)

2 日間あれやこれや。
塗料の乾燥時間や腰のだるさで順番はバラバラだったが写真は順を追ってみた。


<インテークマニホールド編>

サンドブラスターでだめだったインマニの塗装はがし。
ホームセンターで買ってきた塗装剥離剤。
1回目でほとんど取れたが、水洗い後エアブローして乾燥させ、入り組んだところはもう1度繰り返した。
鋳型の凸凹に入り込んだ塗料と元々荒れてる地肌はこまめにリューターで除去。
後々のメンテとアルミの保護を考えてPORで塗装。
(写真 上) 塗装をはがした直後。

(写真 右上) ネジ類をマスキングして塗装した直後。

(写真 右) 実際の色はこんな感じ。つるっつるのぴっかぴか。
        こぼれたガソリンもきれいに拭けそうな感じ。
   
<ヘッド編>

借りてきたタコ棒とコンパウンド。
光明丹はないので赤絵具。
とりあえず音の違いを知るためにバルブを順番にパコパコしてみる。
パコパコっというのが当たりのいい音らしい。
なんとなく分かるぞ。
しかし実際の作業ははどうするんだろう。
何度も見たことはあるのだが、実際の作業は初めて。
当たった瞬間にひねりを加える・・・難しい・・・
手のひらが内出血気味。
変なところに力が入ってるようだ。
バルブの当たる部分にクレーターみたいなものがいっぱい・・・
きれいにしようと思うとシートとバルブのあたり幅が広くなるし。
本当は新品にするべきなのだろうが、この作業によって今までよりは良くなると信じてこのままでいく。

16本のバルブを前にして

最後の1本。気がつけば夜中。鈴鹿のF−1も見てないぞ。腰が・・・

いいのか悪いのかは分からないけどきれいにはなった。

バルブも完璧(?)になったので剥離剤で塗装の準備。
塗るだけではなかなか取れないのでワイヤーブラシでゴシゴシ。

よく洗ったあとに細かいワイヤーブラシとリューターで凸凹と穴は掃除。

パーツクリーナーで脱脂の後、無難なブルーを比較的細い筆で凸凹に押し込むようにちまちまと。

スプレーよりも密着がよく、厚みもあるのでピカピカ。
   

<室内のサフェーサー編>

ボディの塗装を剥いだところもまた錆びるといやなのでサフを入れた。
腰上はもう作業がほとんど残っていないのでまずその部分だけ。
天井とピラーにもう一度軽くペーパーを当ててマスキング。
シリコンオフで全体を拭いた後エスコを吹いた。
薄めると垂れそうなのでシンナーは少なめで。
乾燥後やっぱりぷちゅぷちゅした感じ(よく言えばレザーっぽい。(笑)
だが塗装前にまたペーパーを掛ければいいので良しとする。
初めて使う上カップのHVLPのガン。
ガンのことはあまり分からないがいいかもしれない。
なんとなく気に入った。


私のスプレーガン。左からイワタ、ホームセンター、アストロプロダクツ。

マスキングを取ると・・・
なんとなくいい感じ・・・
しばし眺める・・・




塗装用の高価なマスクの能力のすごさを知った。
塗装中全く臭いがしないので気がつかなかったが、終わってから外すとすごい臭い。
ドア部分に出入り用の場所を確保してたが(新聞紙を固定してなかっただけ)中は相当なものだったと思う。
シャッターを少し開けて、扇風機全開で換気はしてたが。
HVLPだと塗料のミストも少なそうだし、マスクで臭いも気にならないとなると塗装も楽しめそうだ。
楽しみと腕前は別の話。

10月18日(月)

サミットからパーツが届きました。

10月24日(日)

新品のステムシールも届いたのでバルブを組んだ。
工具(バルブスプリングコンプレッサー)を持って作業手順を教えに来た友人があれよあれよという間にどんどん組み上げてしまって、私はほとんどオイル差しと部品の手渡しで終わってしまった。
しっかりと覚えたので、時間は掛かるだろうけど次回は1人で出来る。(かも)
OT誌に載っていた 最後にバルブの頭をたたくというのも披露してもらった。
   

元々は合わせずに組んであったのだが、289ブロックに351Wヘッドを載せるときはヘッドのボルト穴が1/2インチで、ブロックが7/16インチなので太さを合わせないといけない。

専用ボルトを使う方法と専用ワッシャーを使う方法がある。
ワッシャーを選択。

くすんでいたアルミのヘッドカバーをオフセットサイザルでざっと磨いた。
入り組んだ場所は入らないので無理だけど平面は楽。
ついでにオイルキャッチタンクの1部も。
結構いいかも。

ブロックをパーツクリーナーで掃除し終わり、塗装をしようと思いつつNewのフューエルポンプを付けてしまった。
ブロックは黒でもいいかな・・・

10月31日(日)

メーター類のフィッティングが合うかどうかを確かめたり、上死点に印を付けたり、ブロック内の水路を掃除したり、気休めにウォーターポンプに色をぬってみたりしながらお客様(?)を待ってると・・・

 

サテライトがやってきました。
飾らず、気取らず、適当にヤレた感じが最高です。
基本はきっちりと押さえたメンテには敬服しました。
エンジン(OH)、電気まわり(配線やり替え、補助メーター、フルトラ、HIDライト、ETC等々)、足まわり(フロントはディスクに換装)、と全て手が入ってます。




11月の物語に続く

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