'66 MUSTANG FASTBACK

2005年4月の物語


4月3日(日)

フロントの足回りのパーツがMustangs Plusより届いたので加工。
今まで付いていたロアアームは強化タイプだったのだが、高いのでノーマルを買って加工することにした。
アームをボックス形状にすることによってねじれを防いでいる。
ストラットロッドの付け根(四つ穴部分)も分厚い鉄板で補強されてるのが分かる。
今回入手したアームはボールジョイントが溶接されてたのでこの部分はパス。
ボールジョイント近くの溶接でボールジョイントがだめになりそう。
必要だったらまたあとで考えよう。

   左が強化タイプ        右がノーマル

約2.2mmの鉄板に型取りして、

切り取って、

溶接。丸い穴はスウェイバーのエンドリンクのネジを
締めるための穴。ここはホルソーで。
中も外もPOR-15刷毛塗り。

リアエンドの素性の確認とベアリングの点検のためシャフトを抜いた。

アクスルベアリングは予想通り要交換。
アッパーアームも組めるところは組んでおこうと。
ボールジョイントのワッシャーが一個足りなかった。
替わりにグリスニップルが一個多かった。(笑)

このあたりはまだ途中。

アッパーアームのシャフトにはこんな感じで
サンダーで溝を・・・

4月10日(日)

いったん仮組して、アッパーアームシャフトに両サイドの大きなナットがどこまで入るのかをマーキングして、溝の長さを決める。
この溝は両サイドからグリスアップしたときにグリスの流れる溝でもある。
相手もメスネジになってるので、実際にはほとんど隙間はない。
理屈ではねじの部分を通って内側まで来るのだが、実際にはグリスはなかなかそこまで行かない。
それでバイパスを作ってやって、全体にグリスが回りやすくする。
そしてその溝は本来は内側で気密を保ってるO-リングを通り越させる。
そうでないと外側のニップルからグリスを入れても抜けるところがないので中までは入っていかない。
力ずくで入れようとするとO-リングが破綻してしまってグリスがヌケヌケになってしまう。
このシャフトは上面からの重さを支えているので、溝は下面(地面側)に設ける。
有った方がいいのでダストブーツも考えよう。

アッパーアームにNegative Wedge Kitを付けようと思ったら、ボールジョイントの穴が小さくてボルトが入らない。
ドリルで穴を大きくしようとしたが硬くてドリルの刃が立たない。
ロアアームのブッシュをウレタンに入れ替えようと思ったが、プレスがないので抜けない。

アレをしようとしたらコレがない。
コレをしようとしたらアレがない。
非常に段取りの悪い日。

作り変えないとダメかもしれないのに思いつきでダッシュパネルを塗った。


4月24日(日)

ボールジョイントの穴を某バイクショップで開けて貰って無事装着できた。

左右が同じ長さになるように。

一応の完成。

位置決めのあと、この大きなボルトを緩まないようにアッパーアームと3箇所で溶接した。
アッパーアームシャフトに差し込んであるボルトも溶接した。
これらは緩まなくなるという利点はあるが、バラせなくなる。(笑)
普通に走るのなら何万kmの話だから関係ない。緩む方が問題。



(右)写真は溶接前。(溶接箇所の塗装を剥いである)

フロントキャリパーもオーバーホール完了。
キャリパーキットを持ち込んで、ショップに依頼しておいた。

というと聞こえはいいが、本当は教えてもらいながら作業しようと思ってたのだが、教える手間の方が面倒と言われ、気がつくと完成してた。
リアも頼もーっと。
コイルスプリングパーチもウレタンの物に交換。
オイルキャッチタンクも某バイクショップで加工してもらってほぼ完成。
溶接を頼んでおいただけなのにホースの抜け止め加工もされて戻ってきた。


5月の物語に続く

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